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国立・私立 獣医学部コミュのBウィルスの話。

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結構、重要な話だと思うので、とぴ立てさせていただきました。

以下獣医コミュからの転載です。


みなさん、Bウイルスってご存知ですか?
教科書的にはご存知でも、ごく身近にそのウイルスが存在しているとしたら?

狂犬病の国内における人間での発症例で、大騒ぎでしたが、
Bウイルスの場合は、感染源が国内に存在します。
ちょっと下記の新聞記事をご一読ください。
-------
(以下転載)

白神サルにBウイルスを確認
21頭中で6頭陽性 「かまれたら受診を」

民家に近づくケースも増えているニホンザル。Bウイルスの存在を知る住民は少ない(秋田市の大森山動物園で)

 世界自然遺産の白神山地周辺に生息するニホンザルが、人にうつって発症すると死に至る場合もある「Bウイルス」に感染していることが、8日わかった。八峰町の獣医師◎◎さんがサルの血液を採取し、長崎大の検査で確認された。国内でのBウイルス確認は極めて珍しく、研究者らは「野生のサルが人間と接する機会は増えており、感染予防を考えるうえで貴重な資料」と注目。サルの追い上げ策などを進める行政は今後、住民への情報提供などを求められそうだ。

 厚生労働省結核感染症課などによると、Bウイルスに感染したサルに、人がかみつかれるなどした場合、2日〜5週間で発熱やマヒ、その後には脳髄膜炎などを発症する可能性があるという。複数の抗ヘルペス薬が治療に有効であることも判明しているが、治療しないと致死率は70〜80%にもなり、命を取り留めても、重い神経障害が残る。

 米の研究者が1932年、アカゲザルにかまれて感染、死亡したケースが最初で、これまで国外では約40例が報告されている。国内での人の発症例はないが、感染症法では、鳥インフルエンザやエキノコックス症などと並び、診断した医師に届け出の義務がある「4類感染症」に分類されている。

 ◎◎さんは6年前から、サルから人に感染する病原体について本格的に研究しており、今年7〜11月に県の許可を得て、同町内で野生のニホンザル21頭を捕獲し、血液などを採取。検査を依頼された長崎大先導生命科学研究支援センターの大沢一貴助教授(ウイルス学)が分析したところ、6頭から抗体の陽性反応が出た。

 6頭は、雄雌それぞれ3頭ずつで、推定年齢は3〜13歳。捕獲した場所は、いずれも民家や小学校の近くで、住民らと遭遇する可能性が高い場所だった。

 複数の研究者によると、近年、野生のサルに関する病原体調査は行われていないが、岐阜大大学院連合獣医学研究科の杉山誠教授(人獣共通感染症学)によると、1960年ごろに鹿児島県・屋久島で行われた調査では、11%が抗体陽性だったとの報告があるという。97年には、国内にある大学の動物実験施設で飼育されているサルのうち、4割で陽性だったことも明らかになっている。

 ◎◎さんは10年ほど前から、サルの追い上げボランティアの指導、サルの生態研究を行い、今年度は、農作物を狙って田畑に近付くサルを追い返す県の事業「モンキードッグ」養成のため、雑種犬を飼っている地元の農家を対象にした訓練も担当している。

 ◎◎さんは「Bウイルスは一般にほとんど知られていない。野生のサルにかまれた場合には、必ず医療機関で受診するよう呼びかけるなど、地域住民に対して周知が必要だ」と指摘している。

 日本獣医生命科学大の本藤(ほんどう)良名誉教授(獣医公衆衛生学)の話「Bウイルスは側頭部にある神経節に潜伏しているうえ、サルがストレスなどからウイルスを再活性化させ、口腔(こうくう)内に分泌させた状態でないと、かまれても感染しない。過剰に心配する必要はないが、野生のサルはヒトと接する機会が増えている。こうしたデータが確認されたことは、疫学上、意味は大きい」

(2006年12月9日 読売新聞)

(転載終わり)
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Bウイルスについての詳しい情報はこちら。
 国立感染症研究所 感染情報センター 
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k00-g45/k00_41/k00_41.html

都心の真ん中でも、猿が徘徊し大騒ぎになっており、
問題は自然が多い山村の野生の猿だけにはとどまりません。
飼育されている猿にも高い抗体化が確認されているのですから。

現場サイド(猿の被害にあっている地域)で問題なのは、
猿が幼稚園や小学校の校庭で遊んでいる事、
猿が食べ残した農作物(トマトなど)を
もったいないからと農家の方が食べている事など、
公衆衛生上の広報活動が、非常に立ち後れている現状があります。

できましたら、関係省庁、所轄部署の獣医師の皆様方、
人間における国内初感染例発生が起こる前に
よろしく御指導をお願いいたします。m(_ _)m

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