ＳＯＮＧＳコミュの第387回(6/23)　桑田佳祐

　　　桑田佳祐の新作が今話題騒然だ。
　　　今夜新曲4曲が初めて「SONGS」でベールを脱ぐ。
　　　あなたの知らない「ヨシ子さん」の世界。
　　　60歳を超えた桑田佳祐が放った最新曲「ヨシ子さん」
　　　混沌とした世界に思わず首をかしげる問題作。
　　　今夜初めて明かされる桑田のメッセージとは？
　　　各界を代表する桑田ファンが「ヨシ子さん」を徹底分析。
　　　浮き彫りになった4つのキーワードに対して桑田は何を語るのか？

角田光代
フンガフンガ上鴨そば……桑田さんて日本語の言葉を違う風に聞いているんだろうなって
思いますね。外国語の響きみたいに。普通「上鴨そば」って言うと意味というかそのものが
浮かぶじゃないですか。多分違う風に聞こえているんだろうなと思うんですよね。
そういう耳なってみたい。
「桑田さんだけに聞こえる上鴨そば」

桑田K＞行きつけの伊豆のお蕎麦屋さんがありまして、そこに一番最初に行った時、
「上鴨そばください」って言ったんですけど、おかみさんがね、店の売りの商品だったはず
なんですけど「やめたほうがいい」って言うんですよね「えっ」っていう話になって
「脂が多すぎるから　今日はやめた方がイイ」って厨房の方を見ながら「やめたほうがいい」
って言うんですよ。それで上鴨そば20年位前ですけど食べそびれて、結局今でもその店に行
かせていただいますけど、上鴨そばは食べてないです。
【上鴨そば】桑田は「上鴨そば」を食べたことがない

愛のプレリュード

ロバート・キャンベル
サバイバルというかエネルギーというか、人がみんな持っているある意味凄く健全な「欲望」
と言うの肯定しているんですよね。
いろんな言葉がそこに偶然落ちてきたようなすごくカオスの世界
「欲望を肯定するカオスな世界」

K＞「エロ本」？「エロ本」はね我々の世代は特に非常に人格形成とかね、自分がどうやって
構築されているかって言うのかね、我々の世代の人生に与えた影響は大きいと思うんですけ
ど。当時我々の子供の頃いろんな「〇〇パンチ」とか「〇〇ボーイ」とかを見ても、やっぱ
り今ほどアソコの部分が描かれてなかったというか、うまく隠されていたんだけど、やっぱ
りその追求というか想像というかね、それがすごくバネになったというか自分の欲望という
かモチベーションとか、世の中で認められたいというかそういうことの欲望一番根本的な部
分にはね「エロ本」から教わったことを教わりたくても教われなかった事はね、やっぱりこ
れからも生きていくんじゃないかと思っております。
【欲望】桑田の人格は「エロ本」で形成されている

大河の一滴

萩原健太
彼が成し遂げた日本語の響きとか意味を解体してロック的に「グルーヴ」させるという、
その時の感触スリリングな感触みたいなものがまた蘇ってきている感じがしましてね、非常
に盛り上がりましたけどね
「日本語を解体して「グルーヴ」させる」

K＞ここ数年誰しもよく言いますよね「グルーヴ」「グルーヴないよ」とかね、「感じない
なぁ～」とかってよく言われるんですけどねぇ。
僕はねファーストキスをしたのはね「グループ交際」。男3女3位くらいで大船の観音様見に
行ってフラワーセンターとかそういうところへ行って、その時ね小学校6年くらいだったんで
すけど、口にキスしたんですよね　同級生と。「グループ交際」
【グルーヴ】桑田のファーストキスはグループ交際

百万本の赤い薔薇

立川志の輔
この「ヨシ子さん」は桑田さんの歳じゃなきゃ生まれなかった曲だし、僕らにとってはもの
すごいリズム感漂うノリのいい音楽なんですよ。
昭和40年代僕らが若かりし頃、初代林家三平師匠がもう一世を風靡した日本中を席巻した
「ヨシ子さん」をここに持ってくる所の桑田さんのユーモアセンス
「初代林家三平師匠のギャグ「ヨシ子さん」

K＞こういう歌があって「好きです好きです好きです～ウッ…ヨシ子さん」これが受けるもの
だから林家三平師匠が、ちょっとなんかウケが悪いとこの歌を必ずアカペラで歌い出すんで
すよ。「好きです　好きです～」ってためているとお客さんもあきあきしてるから・・
「ヨシ子さん」って言うんですよ。これがだんだんネタなってくるんですけど。
やってみます？「好きですヨシ子さん」

　　　四つのキーワードから分析を試みた「ヨシ子さん」
　　　しかしその謎はますます深まるばかりだった。

ヨシ子さん