ＳＯＮＧＳコミュの第384回(6/2)　高橋真梨子

　　　今夜のSONGSは高橋真梨子。
　　　初めて見せる意外な素顔に迫るのは高橋真梨子のものまねを極めた友近。
　　　今年67歳。なぜ輝き続けられるのか・今夜　真梨子の流儀が明らかに。
　　「SONGS」歌い続けて50年。今なお輝く高橋真梨子の思いに迫ります。
　　　クールなイメージの真梨子さん。友近が驚いた意外な素顔とは。

　いやーもうこの番組でご一緒できるって言って、私本当に芸人の人たちがびっくりすると
　思うんですよまず。
なんでですか
　ありがたいです。ありがとうございます
こちらこそ本当に凄いなぁと思いますよいつも
　本当ですか
うん。
　　　大好きな真梨子さんに会いたくて友近は20年ものまねを続けてきました。

「はがゆい唇」で友近さんが優勝したときに私、似てるなと思ったんですよ
　うわーうれしい
あのねほんとにねーよく捉えているなぁとか思って私こういう歌い方してるよねみたいな。
声の出し方とかフィーリングだとか拍手しちゃいましたもん。
　　　
　　　ものまねに感動した真梨子さん。なんと自分のコンサートに友近を呼び、まさかの
　　　デュエット。初対面で緊張していた友近に真梨子さんはこんな挨拶をしました。

今日はよろしくお願いしますって来られたときに「もう寝られなくれて、寝られなくて」って
友近さんが言ったんですよ。その時に。えっそのクマって寝られなくてできたの？って私が
聞いたんですよ。そしたら友近さんが「これは最初からです」って(笑
　そんな会話ありましたね確か。
ほんと失礼なこと言ったなって思って
　でも多分そういう会話もあって、あっ気さくな方なんだって思った気がしますね。私。
あっそうですか。えへっ。

　　　今年芸能生活50周年。歌手高橋真梨子が誕生した原点は意外なデビュー時代にありま
　　　した。
　是非皆さんが「えっ」って多分なるでしょう。恐らく。
なるかなぁ。67歳です
　　67!? 70歳に近い方の。
はい。四捨五入してもらってもいいですけど。(笑
　今はもちろんこういう形でやられてますけれど最初の10代の頃はスクールメイツに入られてたんですよね。それが以外で私・・
その話してもいいのか・・
　私の中のスクールメイツのイメージって言うと踊りがメインのイメージがあったんですけど。
踊りももちろんあるしザ・ピーナツさんとかあの辺のバックでコーラスをやったりとかそんな中でこのパターンじゃないなっているの気づいたって言うかね。
　スクールメイツのパターンじゃないなと。
そのパターンじゃない。アイドル歌手ではないということに気づいたし。やっぱりシンガーって
思われたい。芸能人じゃなくて。自分のやり方で自分の生き方でやろうと。

　　　「私は歌だけを歌っていたい」故郷博多に舞い戻り自由に歌う道を選びます。
　　　そんな時２代目ボーカルを探していたペドロ＆カプリシャスから熱烈なオファーを
　　　受けます。しかし・・
絶対に行かないってお断りしてきたんですね。
　真梨子さんのお話を聞くと芸人の中での考え方とか世界を置き換えて考えちゃうんですけど
　やっぱり東京に行きたい、売れたいっていうのがみんなあると思うんですよね。
それは私なかったんですね。全然売れたいとか自分が前に出たいとかって言うそういう性格では
ないので。ただ歌いたい
　純粋に損得考えずに歌いたいと。
うん、歌いたい。
　でもペドロアンドカプリシャスに入るんですよね。
「絶対真梨子じゃないと駄目」って言われたんですよ。
　お願いされてじゃぁそういうことならと言う事だったんですか？
いえ、それでもお断りして。じゃ一年だけでいいって言われて。じゃ1年だったらいいかって。
それでコンサートもね。何もない私が歌うわけですよ。そうすると客席でみんな影マイクで
「今日は橋真梨子っていうシンガーが務めます」って言うと、みんなが「え〜」
とか「ブ〜」とか言ってやっぱり言うじゃないですか。やっぱり知らないから。
その時でも別に私はとにかく1年で帰るし、これを歌えばいいんでしょって言う感じだったん
ですけどね。

　　　しかし歌は立て続けにヒット。思いがけず自分の歌が多くの人に求められるようにな
　　　ります。「歌手として生きていく」。その時彼女が選んだ手段はコンサートでした。
　　　テレビ出演には目もくれず、直接ファンと向き合い歌うことが彼女が見つけた生き方
　　　だったのです。
　　　「ファンに向かって誠実に歌を届けたい。」歌い続ける中で見つけた高橋真梨子なら
　　　ではの流儀とは？

伝達っていうか、自分がのめり込まない。自分が書いてる詞でも自分が主人公にはならない。
だってお客様が例えば2000人3000人いらしたら、みんなそれぞれもちろん捉え方も違うし、
自分を主人公にして歌ったら押し付けになってしまうってことがあるじゃないですか。私は
心はすごい燃えているんですけど淡々と、誰か主人公がいてそれを伝えるよということを
大切にしている
　ファンのためにきちんと歌う
そういう感じですね。

　　　派手な演出を入れずゆっくりと歌を聞かせる高橋真梨子のコンサートは着実にファンを
　　　増やしていきます。半年がかりの全国ツアーを37年連続で続け、これまで650万人以上
　　　動員してきました。
　　　そんな高橋真梨子の流儀から生まれたのは名曲「for you…」セールスが振るわなかった
　　　にもかかわらず地道にコンサートで歌い続けた事で国民的バラードに育てあげました。
　　　そんな彼女の歌手人生をずっと支えてきたのは夫のヘンリー広瀬さん。パートナーとの
　　　意外なエピソードに友近が迫ります。

しょっちゅう支えてもらってるんですけれども、母が亡くなった時とか私が更年期で苦しんで
る時とかやっぱりその辺は男の人にはわからないところを自分でちゃんと勉強して良いお医者
様とかいろいろ探してくれたりいろいろしてくれたのは助かりましたねすごく。
　私もうほんと最高のカップルやなぁと思ってて。やっぱり近くで一番見守ってくれて理解者
　であってどんな時もやっぱりお互いが思いやりを持って助け合うわけですもんね。
もちろん私の甘えっていうのがありますけどもね。でもその間には私がすごく彼を変えたって
こともあるんですよね。キザっぽかったんですよ。ナルちゃんみたいな感じ
　ナルちゃん
ナルシストみたいな感じがちょっとあったんで。
　モテるでしょうね、
多分モテたでしょうね。
　絶対モテましたよ。芸人のチュートリアルの徳井さんがヘンリーさんに似ているんですよ。
　顔とか若い頃の写真とか見ると、わっ似てる！絶対モテたやろな
ところがねなんて言うんですかね・・浮気とか全然しないし、しないと思ってるだけなのかも
しれないけど、してもいいよって言うの。
　えー言うんですか。
言うの。
　言わないでくださいよ。そんな。
してもイイよって言うの。だけども死ぬまでわからないようにしてって。
　バレなければいいと
バレなければ何してもいいって。バレルンですよ。絶対。
　分かりやすいんですね。でもほんとに理想ですよ。自分の仕事のことも理解してくれて、
　みんなが知らない自分の顔も知っててくれててそれを全部包み込んでくれて、でも言いた
　いことも言い合えて。
離れたことないし、今も何でもしてくれるし。今お互いこの年でこんなに頑張ってくれている人いるかなって感謝します。
　私　詞　読んでて・・これヘンリーさんとのこと歌ってるんちゃうかな？とか。勝手にね。
考え過ぎですよ(笑
　考え過ぎですか？(笑

　　　歌い続けて50年。まっすぐ貫いてきたシンガーとしての流儀。そのこだわりから生まれ
　　　パートナーと共に育てた歌。高橋真梨子の人生を象徴する名曲を６7歳の今届けます。

for you…

　　　真梨子さんはこれまでに2度ニューヨークカーネギーホールで公演を実施。そして今年
　　　日本人としては前人未到の3度目に挑みます。
　　　さらに新しいカバーアルバムを発表。これをひっさげて行うのは38年連続のコンサート
　　　ツアー。 67歳になっても自分の流儀を貫きます。

やっぱり67歳の声量なんですが年なりにね。やっぱり年齢は年齢なりにもちろん筋力は衰える
し腹筋だって昔みたいにはうまくいかないし、徐々に少しずつ練習するように心がけて、今の
年齢に見合った歌い方をして、それでもいいって言って下さるお客様がいたらうれしいなって思
います。

　　　そのカバーアルバムから今夜歌うのが森進一さんの「襟裳岬」
　　　実は森さんとは意外な関係がありました。

　今回のカバーで♪襟裳岬を歌われていますけれども歌われてどうでした？
　スクールメイツ同期の森進一さん。
ビデオだって母が撮ってるビデオに森くんが映ってたりね。笑っちゃいますよ。ほんとにね。
　想像しただけでちょっと笑っちゃいますけど。
今だにやっぱり森くんとはすごく仲良しでとにかく会うともう「真梨子〜」ってほんとにね
ありがたいなと思ってます。
森くんの歌を聴くじゃないですか。覚えるためにね。それと吉田拓郎さんが作られていて吉田
拓郎さんの歌われてる曲を用意していただいて聴き比べたんですね。
拓郎さんはほんとに軽くギターサウンド歌ってでもそこには悲しみがちゃんと入ってるし、
森くんは朗々と何かほんとに演歌って感じで歌われてるわけじゃないですか。
そこに私がう〜んどうやって歌うのかなってすごく迷ったりなんかして。
そっか森くんと拓郎の間を取ればイイのかっていう感じで。やっぱりねあの歌の偉大さがわかり
ましたよ。歌ってみて。メロディーと歌詞がすごくいいふうにマッチしてやっぱり「襟裳岬」っ
ていい歌なんだなって思いましたね。
　♪襟裳の〜 アア〜ってなるところ…-('ものまねで)あっここ当たったって思うんですよ。
そうですかね。ハハハ・・
　そうそう真梨子さんのここの部分…っていう。
　一生歌を続けたいですか？
続けたいっていうか、続けなければいけないんじゃないかなって思って。
　使命というかそういうことですか。
うん「続けたい」は言えないんです。体の不調もあったりいろいろなことがあるじゃないですか
で、「・・たい」と思ってもできないわけですから。続けたいとは思わない、続けるんだ！
とにかく声が出る間は、やるんだ！だからもし良かったら皆さんついてきてって。

襟裳岬