ＳＯＮＧＳコミュの第360回(10/24)　X JAPAN

日本を代表するロックバンド・X JAPAN。今彼らの音楽に世界中が熱狂しています。
2009年からのワールドツアー。アジアはもちろん南米やヨーローッパでも熱烈に歓迎され
ました。去年の10月のニューヨークでは1万5000人のファンが会場を埋め尽くしたのです。

名実ともにワールドクラスのロックバンドのへ上り詰めたX JAPAN。
しかしここまでの道のりは悲劇の連続でした。なぜX JAPANは悲しみを乗り越え前に進む事が
できたのか。なぜ今彼らの音楽が世界中のファンの心に響いているのか？
そこには、リーダーYOSHIKIとボーカルのToshi、幼なじみだった二人の友情と固い絆があり
ました。
「SONGS」X JAPAN。
YOSHIKIが全てを語る独占インタビュー。そして30年間の貴重な映像でその奇跡のような
物語を見つめます。

1982年、YOSHIKIとToshiを中心に結成したX JAPAN。当時のバンド名はX。
共に千葉県館山市の出身で幼なじみ。出会ったのは4歳の時でした。体が弱くピアノばかり
引いていたYOSHIKI。野球が大好きで活発だったToshi。そんな二人の共通の趣味がハード
ロック。11歳でバンドを組みました。
高校卒業後にそろって上京します。俺たちにしてできないライブを見せつけたい。結成当時
から過激なパフォーマンスやビジュアルにとことんこだわりました。しかし斬新過ぎたXには
厳しい批判の声が浴びさられます。
どんなに批判されても自分たちの新年を曲げなかったX。逆風をはねのけるきっかけは、
メジャーで最初のシングル「紅」でした。
ハードロックの力強さとYOSHIKIのルーツであるクラシック音楽の切なさ。2つを合わせ持つ
独自のサウンドが大ヒットします。

デビューから3年後には紅白歌合戦でも披露。「紅」はXの代名詞になりました。
「紅」のヒットをきっかけに次々とテレビ番組に出て行ったX。
彼らの多彩な音楽性が90年代初頭の日本を席巻します。

メジャデビュー後アルバムが２作連続でミリオンヒット。Xの人気は社会現象となります。
次のターゲットはアメリカ。92年に拠点をロサンゼルスに移し現地のレコード会社と契約。
バンド名もXからX JAPANへと変更しました。しかし全米デビューの話はなかなか前に進み
ません。ボーカルToshiのが歌う英語の発音問題が大きな壁となっていたのです。
渡米から3年後、ついにYOSHIKIは海外進出を断念。目標を失ったメンバーたちのバンドへの
思いにも温度差が生じるようになっていきました。
そして97年の春。ToshiがX JAPANとは違う音楽をやりたいとバンドを脱退。背景には自己啓
発セミナーへの傾倒がありました。Toshiの思いを尊重して脱退を受け入れたYOSHIKI。
Toshi以外の歌声ではバンドはできない。解散を決めます。
15年間苦楽を共にしてきたYOSHIKIとToshi。けじめをつける解散ライブを東京ドームで
行いました。
アンコールで披露したのが代表曲「Forever Love」世界進出への挫折。離れていくメンバー
の心。渦巻く感情をYOSHIKIがメロディーと歌詞に込めました。

Forever Love

解散から5ケ月後、更なる悲劇がメンバーを襲います。
ギタリストのHIDEが33歳の若さでこの世を去ったのです。

表舞台から姿を消したYOSHIKI。しかし音楽家としての彼にオファーがなくなることはあり
ませんでした。
解散から2年後、想像もしなかった依頼が舞い込みます。
「天皇陛下ご即位10年をお祝いする国民祭典」のために、曲を作り皇居で演奏も披露すると
いう大役でした。

歓声を浴びステージへの思いを強めたYOSHIKI。しかしもう一度X JAPANをやろうとは全く
考えませんでした。
しかし解散から、9年が経った2006年の秋。YOSHIKIのもとに予想もしなかった人物から電話
がかかってきたのです。Toshiでした。そしてロサンゼルスで再会。2人だけで食事に出かけ
昔話に花を咲かせます。この時YOSHIKIはどうしても
再会後、2人だけでスタジオに入り演奏します。
Toshiの電話から1年、ついにX JAPANは、10年ぶりの再結成を果たします。

解散ライブと同じ満員の東京ドームで3日間の復活ライブを行いました。

亡きHIDEを思って作った曲「Without You」ToshiとYOSHIKIはこの曲を初めてファンの前で
披露。2人を再びステージに導いてくれた天国のHIDEへ捧げます。

Without You

再結成を待っていたのは日本のファンだけではありませんでした。
解散から10年、インターネットを通してファンが世界中に広がっていたのです。
復活ライブの翌年には待望のワールドツアーがスタート。アメリカ、ヨーロッパ、アジア、
南米、世界19ケ国を回りました。

みんなX JAPANの音楽のみならず歩んだ生きざままでを深く理解し共感してくれていました。
待っていてくれるファンが世界中にいる。今バンドは精力的に活動を始めています。
来年の春、イギリスにある音楽の聖地ウェンブリーアリーナでのライブが決定。
20年ぶりのオリジナルアルバムも制作中です。アルバムは全世界同時リリース。ついに世界
進出を果たします。
その前哨戦として去年10年に行ったのが、ニューヨーク・マジソンスクエアガーデンでのライ
ブ。世界中から1万5000人のファンが集まりました。
「2人のバンドで世界征服をしよう」30年前ToshiとYOSHIKIが交わした約束。今２人はスタートラインに立ちました。YOSHIKIとToshiの固い絆であらゆる悲劇を乗り越えてきたX JAPAN。
結成から33年、バンドが歩んできた物語と音楽が世界中に響き始めています。
ニューヨークのライブでアンコールに披露した「Forever Love」
バンドの生きざまが詰まった曲です。今夜最後にお届けします。

Forever Love

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復活ライブの日記↓を書いています。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=760435964&owner_id=3840316