ＳＯＮＧＳコミュの第336回(4/18)　LOVE PSYCHEDELICO

今年デビュー15周年を迎えたLOVE PSYCHEDELICOが「SONGS」初登場。
ファーストアルバムはいきなり200万枚の大ヒット。鮮烈なデビュー以来、
日本のロックシーンで独特の存在感を放ってきました。
2人の母校青山学院大学を訪ね、その知られざるべきルーツに迫ります。
デビュー後に直面したミュージシャンとしての葛藤。
導いてくれたのはオﾉヨーコさんの言葉でした。
「SONGS」LOVE PSYCHEDELICO。
純粋に音楽と向き合ってきた2人の15年の物語です。

Lady Madonna～憂鬱なるスパイダー～

THANK　YOU。どうもありがとう。

LOVE PSYCHEDELICOの2人が訪れたのは母校青山学院大学です。
NAOKIは大学3年生の時サークルで新しいバンドメンバーを探していました。その時
新入生として入ってきたのはKUMI。アメリカ育ちのKUMIの歌声にNAOKIが衝撃を受
けます。そしてNAOKIはKUMIの歌声で大好きなビートルズの曲を一緒に演奏したいと
考えます。好きな音楽を仲間と演奏できるサークルは2人にとってかけがえのない場所
でした。2人は現在も活動続ける音楽サークルの後輩たちを訪ねました。今も変わらず
ビートルズを演奏する後輩たち。音楽に夢中だった学生時代の記憶が蘇ります。

ヘイジュード

1997年大学在学中に2人はLOVE PSYCHEDELICOを結成。
初めて作ったこの歌のデモテープが会社の目に留まりメジャーデビューを果たします。
クールでスタイリッシュなサウンド。日本語と英語を織り交ぜた特徴的な歌詞。
そしてKUMIの日本人離れしたボーカル。当時ヒットチャートを席巻していたのは、
R&Bサウンド。2人のロックにこだわった音は異彩を放ち注目を集めます。
そしてファーストアルバムがいきなり200万枚の大ヒット。そのミステリアスなビジュア
ル戦略も話題を呼びました。
続いてお送りするのは彼らの代表曲。実はこの歌も二人が大学時代に作り上げていました。

Last Smile

トップアーティストとなったLOVE PSYCHEDELICOは次々と新曲を発表します。
しかし売り上げは徐々に落ち込んでいきました。プロとして求められるのはヒットを
生み出し続けること。しかし2人は次第に意欲を失っていきます。
デビューから5年、次にどんな音楽を生み出せば良いのか分からなくなっていたのです。
そんな頃、悩んでいた2人に声をかけてくれたのは大好きだったジョン・レノンのパート
ナー、オノ・ヨーコさんでした。

ヨーコさんの誘いで「ジョン・レノン　スーパーライヴ」に出演。学生時代夢中で練習し
ていたジョンの曲を歌いました。そしてヨーコさんの言葉がKUMIとNAOKIに前を向く力を
くれたのです。

気持ちも新たに2人だけでスタジオにこもって曲作りを再開します。
自分たちの理想の音楽を納得がいくまで追求しました。そして実に3年4ヶ月ぶりにアルバ
ムを発表。2人が１曲目に選んだのは「Freedom」です。

Freedom

デビュー15周年を迎えたLOVE PSYCHEDELICO。今年の２月にベストアルバムを発表し
ました。15年の思いが詰まった歌です。

Good Times, Bad Times