ＳＯＮＧＳコミュの第257回　サカナクション

更新のちほどです。

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　　　　語り：守本アナウンサー＞サッカーワールドカップ出場を目指し挑戦を続ける
　　　　サッカー日本代表。世界を相手に戦い続ける青きイレブン。日本中に勇気と感動
　　　　を与えています。
　　　　今年 NHKサッカーのテーマ「Aoi」。今、日本中がこの曲で一つになろうとして
　　　　います。この曲を演奏するのはサカナクション。北海道出身の5人組です。
　　　　彼らが作り上げるパワフルなサウンドは今熱い支持を集めています。リーダーで
　　　　作詞作曲を手掛ける山口一郎さん。その創作のツルーツはふるさと小樽。

今晩はサカナクションの山口一郎です。今東京でミュージシャンとして生きる僕の支えと
なっているのが、ふるさと小樽で出会った人々やここで過ごした時間です。
今夜は僕はどんな日常の中で音楽を作ってきたのかお話ししたいと思います。

　　　　古くから港町として栄えた北海道小樽。
ああいいね　風強い。
　　　　山口さんは1980年生まれ。喫茶店を営む両親のもとで育ちました。父親は60年代
　　　　学生運動に参加。哲学や文学をこよなく愛し山口さんに大きな影響を与えました。
　　　　両親が山口さんに読ませたのは文学や現代詩の本でした。同級生がテレビや漫画で
　　　　夢中になる中で山口さんはひたすら本を読みあさっていました。
　　　　中学1年、父親の勧めで出会ったのが詩人石原吉郎の作品「竹の槍」終戦後が8年に
　　　　及ぶシベリア抑留体験した石原。生死をさまよう極限状態の中で未来への不安を綴
　　　　ったこの作品は少年時代の山口さんの心に響きました。
　　　　文学を通して自分の内面と向き合うことを覚えた山口少年。次第に心からあふれる
　　　　言葉を詩に綴っていくようになりました。
ただいま。笑い声。
　　母＞元気かい
元気だよ。

　　　　実家には10代の頃に書きためた詩が母親信子さんの家で大切に保管されていました。
　　　　10代の頃、小樽で書いた詩の数々。目の前に広がる小樽の風景を見つめながらひた
　　　　すら自分探しをしていました。
運河プラザ　初めて入る。
　　　　そんな山口さんに音楽で表現する楽しさを教えてくれた人がいます。
お久しぶりです全然変わらないですね。
　あなたも変わりません。
　　　　少年時代にギターをくれた興次郎さんこと佐々木一夫さん。興次郎さんは山口さん
　　　　の父親が営む店の常連でした。ユニークな人が集まる小樽の町のサロンのような場
　　　　所でした。

　　　　70年代のフォクシーンを支えた1人友部正人さん。山口さんの父親と親しかった
　　　　友部さんはメリーゴーランドで定期的にライブ行っていました。学生運動の時代が
　　　　過ぎ去り新しい生き方を探していた若者達はかつて友部さんの歌に共感しました。
　　　　代表作「一本道」にはこれからどう生きたらいいか?当てのない不安が歌われていま
　　　　す。内面の迷いや苦しみをさらけ出して歌う友部さんの姿に山口さんは強い衝撃を
　　　　受けます。たくさんの出会いに背中を押され山口さんは作詞作曲を始めるようになっ
　　　　たのです。
　　　　2010年に発表したサカナクションのシングル「アイデンティティ」。
　　　　10代の頃に誰もが抱く将来への不安がテーマ。この曲は大手進学塾のCMにも使われ
　　　　ました。

10代の頃、僕はただただ不安でした。どこへ進めばいいのかゴールはどこにあるのか見失い
そうになった時もありました。でもそんな小樽での時間が今の僕を作ってくれたんだと思っ
ています。
アイデンティティ

　　　　山口さんは中学を卒業後札幌の高校に進学しバンド始めます。ギターの岩寺さんは
　　　　高校の同級生。ドラムの江島さんはバンド友達の紹介。キーボードの岡崎さんはCD
　　　　ショップのバイト仲間でした。そして他のバンドで活動していたベースの草刈さん
　　　　が加入します。
　　　　札幌市内の老舗ライブハウス。サカナクションアマチュア時代に数え切れないほど
　　　　ライブ行った思い出の場所です。ライブハウスの支配人竹田敦さん。
　　　　高校時代からここでライブ行っていた山口さんの成長を見守っていました。
　　　　山岸さんが札幌で音楽活動始めて10年。
　　　　サカナクションは2007年にメジャーデビューを渡します。哲学的な歌詞とダンスミ
　　　　ュージックを取り入れた斬新なロックサウンドで一気にブレイクしました。
　　　　そして2010年10月、武道館で初めてワンマンライブ。バンドとしての大きな目標達
　　　　成したのです。
　　　　しかし躍進のさ中大きな試練が待っていました。作詞作曲を手がけてきた山口さん
　　　　の右の耳が突発性難聴で聞こえなくなっていたのです。このままバンドを続けるの
　　　　は難しいのではないか。山口さんは悩み始めます。札幌から上京し仲間の人生を背
　　　　負ってきたリーダーとして、重い責任を感じていました。
　　　　ドラムの江島啓一さん。ふさぎこんだ山口さんにもう一度音楽を作るよろこびを伝
　　　　えたいと考えました。今できることはなんだろうか。
　　　　右耳が聞こえなくなった山口さんの危機を救ったもの・・
　　　　それはメンバーの絆でした。

　　　　去年サカナクションの５人は山口さんの自宅に集まりました。札幌にいた頃のよう
　　　　に５人のアイディアを出し合い、曲作りに取り組んだのです。３ヶ月におよぶ山口さ
　　　　んの自宅で制作。議論を重ねサカナクションの新たなサンドが生まれようとしていま
　　　　した。
　　　　サカナクションのメンバー全員で1つにまとまり作り上げたのが「ミュージック」
　　　　 5人の音楽の思いが結晶して生まれた作品です。
ミュージック

　　　　4月、サカナクションは地元札幌で凱旋のライブを行いました。
　　　　そこで披露されたのが「Aoi」今年のNHKのサッカーテーマです。サッカー日本代表
　　　　のチームカラー「青」をテーマに音楽の力で日本1つにしたいという思いが込められ
　　　　ています。

小樽で音楽や文学と出会い1人でギターを抱えていた自分。今仲間と一緒に曲を作り、こうし
て皆さんの元へ届けられるようになりました。僕は音楽の力を信じてこれからも歩いていきた
いと思います。

Aoi

コメント(1)

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[1] mixiユーザー 09月17日 00:54

一路さんのお母さん、私にとっては信ちゃん。
一路さんの前髪を下げて、眉毛の隠れているところは「若いころの信ちゃん」そのまま。
初めてTVで拝見したころは親子さんとは全然知らなくて、子供のころの、ユニークな友達にそっくり、とづっと思っていました。親子さんと知って、胸がギュッと痛くなるほど驚きました。
映像でしか見られませんが、ご活躍を祈念いたします。

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