ポジティブ・シンキングコミュの言葉の力２

「成功するにふさわしい自分になる為には、何をどの様に訓練して行けば良いのか？」

勿論、ここで言う成功者とは「幸せな成功者」です。
まず１番目のポイントは「言葉の使い方」です。
成功者は前向き・肯定的な言葉を使います。
これは幸せな成功者に例外なく共通している事です。
多くの人は、言葉の持つ影響力の強さを知りません。
だからこそ、否定的な言葉を使い、大きな損をしているのです。

例えば次の２つの言い方を比べて下さい。
（１）「頑張らないと、私の業績は上がらない」
（２）「頑張れば、私の業績は上がる」

一般的に（１）の言い方だと、業績を上げる事が難しい感じがして、モチベーションが下がります。
（２）の言い方だと業績を上げる事が出来そうな気がしてきて、意欲が湧いて来ます。

（１）の言い方「……しないと〜〜出来ない」はダブル否定と言われ、モチベーションを下げる言い方なのです。
自分で（１）の言い方をした時、脳は自分が発した言葉を聞いて何をイメージすると思いますか？　
そうです、頑張りきれなくて業績を上げる事が出来ない自分の姿をイメージしてしまうのです。

一方（２）の言い方だと、脳は頑張って業績を上げている自分の姿をイメージするのです。脳はイメージに反応して、自分をイメージ通りに動かすのです。（だからこそビジュアリゼーションが有効！）

上司が部下に対して声をかける時も、この原理が当てはまります。
「本気でやらないと良い仕事は出来ないぞ。」というダブル否定の言い方は、部下のモチベーションを下げる方向に働き易いのです。

人に何かをして貰った時の言葉についても考えてみましょう。例えば、仮にあなたが老人で、満員電車に乗った時に、座席に座っていた人から席を譲って貰ったとします。
ここで「すみません」と言うのと「ありがとう」と言うのでは、感じが違います。

一般的に「すみません」という言葉を言うと、自分が萎縮する様な、申し訳ないような気持ちになり易いと言われます。
試しに今「すみません」という言葉を10回程、独り言でつぶやいてみて下さい。
どんな感じがしますか？　

一方で「ありがとう」という言葉は、お礼を言った自分も明るい気分になり易い言葉です。
さあ「ありがとう」を10回言ってみて下さい。どうですか？　

いつも「ありがとう」と言う人の方が、明るく自信に満ちた人になり易いのです。
これも言葉の持つパワーです。

さて、ここで自分の、言葉の肯定度を知るためには自分の口癖をチェックしてみる事を、是非お勧めします。

「運命は口ぐせで決まる」等のベストセラーを多数書かれてる佐藤富雄博士は「人は誰でも口癖通りの人生を歩んでいる」とおっしゃっています。

例えば「お仕事の調子はどうですか？」と聞かれて「いやー、苦戦しております」と答える人は実際、苦戦の人生を送るのです。
「私等は、たいした事はありませんよ。」と答える人は確実に、たいした事ない結果を作ってしまうのです。
「お陰様で順調です。」といつも答える人は順調な人生を送り「お陰様で絶好調です」といつも答える人は絶好調の人生を送ります。（勿論 TPOに応じて適切な言葉を使い分ける必要がある事もありますが）

仕事から帰って「疲れた」と言う人は、その後、脳の活動が鈍ります。
脳は自分が発する言葉を聞いて、勝手にイメージし、そのイメージ通り自分を動かすのです。
一方、肯定的な言葉を使うと、脳は「ハッピー・ホルモン」とか「やる気ホルモン」と言われるベータ・エンドルフィンを分泌するのです。

また心理学では「人間は、自分の言葉に洗脳される動物」と言われます。
いつも口癖の様に言っている言葉に、自分自身が洗脳されるのです。
成功者は苦労話をしません。
誰かの為に過去の失敗を語る時も、決して辛い苦労話としては語りません。
経験出来て良かった事として明るく話します。

苦労話が好きな人は苦労する人生を送ります。
演歌歌手の中でも、耐え忍ぶストーリーの歌が得意な人には、苦労の人生や悲劇的な人生を送る人が、比較的多いと言われています。（勿論、演歌歌手全員に当てはまる訳ではありませんが）これは暗いイメージ（例「耐えて、しのんで……」）の歌詞をいつも歌っている歌手に、特に見られる傾向です。（勿論、演歌の歌詞が全て暗い訳ではありません）

また、恋愛をテーマにした歌をいつも歌っている歌手は、恋愛に溺れたり、浮気・不倫に走ったりする確率が、一般人より遥かに高いそうです。
さあ、まず口癖から変えましょう！「失敗した」と言うよりも「学んだ！」って言ってみましょう。

他には「何とかなるさ」「やってみる価値はありそうだ」「ありがたい」「ラッキー」「楽勝」等々、肯定的な口癖は色々ありそうですね。

まずは、自然に言えそうなものから口癖にして行きましょう。日本を代表する高額納税者である斎藤一人さんは「ツイてる」を口癖にする事を勧められています。
「ツイてると思えばいいんだな、と解釈する人がいるけど、決してそうじゃないんだよ。『ツイてる』って言葉にして言う事が大切なんだよ。」とおっしゃっています。

つづく…