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ミャスコフスキーコミュの交響曲第26番

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ショスタコのコミュでは、それぞれの交響曲がトピックになっています。それに習って、こっちでも交響曲のトピックを作ってみました。

今回敢えて、ミャスコフスキーファンでさえも、評価が非常に低い、交響曲第26番を採り上げてみます。

ミャスコフスキーの魅力はアダージョだとよく言われます。しかし、それだけなのでしょうか。ミャスコフスキーには、当時の社会の不合理さ理不尽さに抵抗する力があると思います。感動的なアダージョでないからといって、なぜ26番がこんなに評価が低いのでしょう。

ロシアの主題と言われているが、バラキレフやチャイコフスキーのような炸裂がないという批判もあります。しかし、私は、この曲は、ダルゴムイジスキー、ムソルグスキーに非常に近い作品と思っています。

第一楽章の不気味な冒頭は、全曲を支配する主題になっています。その後、長調で民謡調の主題が出ますが、すごい臭気を放っています。これは素直な陽気さではなく、権力に踏みにじられた民衆の状態を示しています。

第二楽章の静かな主題は、ボリスゴドノフの、ピーメン僧の主題を思わせます。この残酷な時代も誰かによって語り継がれるであろう。そして、その残酷さが中間部の速い主題に出てきます。ここでは、伴奏部が、あからさまに鞭を打って、大衆を歩かせています。ショスタコの交響曲7番の第一楽章を凝縮したような恐ろしい主題です。

第三楽章は、悲嘆に暮れた主題で始まり、それを無視するかのように、権力へのおべっか使いたちが陽気な歌を歌いだします。それにつられて、救世主的な権力者を待ち望む民衆の歌声が響きます。しかし、中間に、深くものを考える人物の苦悩の主題がはさまれます。またそれを無視するかのようなおべっか使いの歌は、今度は伴奏部によってゆがんだものとなります。それでも、素直な民衆の第二主題が終わると序奏が再現されます、最後は、悪の勝利となり、中間の短調の主題は、無理やり長調で歌わされます。この伴奏の見事さ、最高です。

この作品のどこが失敗作なのでしょう。この曲が、18番や19番よりも、評価が低いなんて信じられません。

皆さんの忌憚のない感想をお願いします。

コメント(3)

「敢えて第26番を採り上げる」という慧眼の士がいたことに驚いています。

スヴェトラーノフの全集で聴いて、この曲の魅力を理解できたとき、一方で、並みの指揮者が振ったらこの曲はどこまでも凡作・駄作として演奏されてしまうだろうと思いました。

この曲に描かれている「ロシア」は、決して力強いものでも、甘くひたれるような美しさをもったものでもありません。むしろ、表現としてはあまりに簡素で、奥ゆかしくもあり、時に弱々しいとさえ感じるようなものです。

しかし、そうした「弱点」を持った曲だからこそ、他の20番台のどの曲よりも、ミャスコフスキーの真実に触れる部分があるのではないかと思います。

私はまだカワベッチさんのような読み込みをするに至っていませんでしたが、確かにピーメン主題が聞こえてきます。最後が「悪の勝利」なのかどうか、もっと聴き込んでみたいと思いますが、伴奏は本当に見事だと思います。

こちらでも第26番の独自性について少し触れられています。
スヴェトラーノフのミャスコフスキー交響曲全集を10倍楽しむ方法?
http://d.hatena.ne.jp/Pyotr1840/20080616

また、番号順に進行しているこちらの日記でもまもなく第26番が取り上げられそうです。
須原椎造さんの日記
http://mixi.jp/list_diary.pl?id=8642859
じゃわんさん、ありがとうございます。
mixiを退会しようと思った翌日に、このようなコメントをいただき、感激です。

10倍楽しむ方法のブログ、すばらしいですね。
こちらこそ、カワベッチさんの記事を見つけたときはとても嬉しかったです。
ぜひこれからもミャスコフスキーの魅力を語ってください。

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