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イタリアでオペラを見ましょうコミュのナポリの「第一回十字軍のロンゴバルト人たち」を見る

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えんぴつひよこハート達(複数ハート)皆様ボンジョルノハート達(複数ハート)

さくらんぼ私は5月9日から5月24日までイタリアを旅行した。今度の旅行目的は2つ。以前に住んでいたボローニャの家に12月まで住んでいた場所に預けていた荷物を移す事と、ディミトラ・テオドッシュウの出演したナポリのサン・カルロ劇場のヴェルディ「第一回十字軍のロンゴバルト人たち」の公演を見る事だった。
最初サレルノの劇場に初めて訪れた。この劇場も美しい劇場だったが、これはのちほど記すとして今回は、ヴェルディの「第一回十字軍のロンゴバルト人たち」について書いてみる。
私達は今回初めてホテルはArete&Resorts Umberto Galleriaというホテルに泊まったが、このホテルは劇場に最高に近くサン・カルロ劇場の前のガレリアの中にあり、部屋も180ユーロでジャグジーバスやバルコーニがついていて、しかも街の中心にあるので、レストランに行くにも劇場に行くにも便利だった。部屋はそれほど広くないが、私達の部屋にはナポリの景色を描いた古い絵画が17枚もかかっていた。他にはクレーとかピカソなどの部屋があり、彼の描いた絵?の模作?などが掲げられていた。オーナーが画商を経営しているので各部屋に特徴のある絵が飾ってあった。朝食には、オレンジジュースを一人分3ツ潰して作るオレンジの生ジュースが出た。それと毎日日替わりに出るケーキも美味しいものだった。サン・カルロ劇場でオペラを見る人には絶対お勧めのホテルだった。

ハート達(複数ハート)ヴェルディ「第一回十字軍のロンゴバルト人たち」
るんるんPier Giorgio Morandi
満月演出:Giancarlo Cobelli

三日月Arvino Tito Beltran
桜Pagano Ruggero Raimondi
ムードViclinda Maria Cioppi
衝撃Gielda Dimitra Theodossiou
スキーPirro Enrico Iori
台風Acciano Antonio De Gobbi
失恋Oronte Fabio Sartori
ふくろSofia Adelina Scarabelli

5月18日には沢山のテレビカメラが入り、Rai の中継もあったのか、舞台が盛り上がった。テオドッシュウは、第2幕終了まぎわ、ソットボーチェを聞かせた後、さして時間を置かないで、「大地に人の血を流す事は神の意思ではない」と激しく歌うが、声も演技も完璧で終わったあと、拍手、ブラバーの嵐で、沢山の花束が上から落ちて来た。オペラ終了後も最後に彼女が登場すると凄いブラバーの声が聞こえた。このオペラ、私はヴェルディの作ったオペラで最も台本が、いい加減で、テーマがはっきりしない。ジゼルダとオロンテの愛情なのか、兄弟の愛憎、結局回心すれば救われるというカトリックの理念なのかよくわからないし、一幕と2幕の関連もないし、これ程まとまりのない台本もないが、音楽は、ヴェルディらしい男らしい荒削りだが魅力ある旋律が随所にちりばめられている。特に第4幕第2場の合唱、十字軍の兵士と巡礼者が故郷を想って歌う「主よ。生まれ故郷の家から」は、ナブッコの「行け、我思いよ、黄金の翼に乗って」と似ている。とても美しい歌で、サン・カルロ劇場の150人の大合唱は迫力ある演奏で、ビスが鳴り止まず、2回歌われた。ナブッコの合唱以外のコーラスで2度繰り返されたのはこれが初めてだった。パガーノのルッジェロ・ライモンディも全然衰えを感じさせなかったし、アルヴィーノのベルトランという人もちょっと声にドスはないが、きれいな高い声を聞かせくれた。ヴェルディのテノールとしてはちょっと声に重みがないような感じがしたが合格だった。オロンテのファビオ・サルトリ、この人の歌い方は柔らかく、それでいてヴェルディのテノールらしい強さがあり、現在最も気に入っているテノールでこの日も素晴らしくアリア歌った後はブラボーを浴びていた。
演出のジャンカルロ・コべッりの舞台は、背景の舞台装置などはシンプルで大したセットではなかったが、衣装は古典的で美しく舞台で演じる人の動きも古典的で、素晴らしい舞台で、4回見ても飽きなかった。この5月18日は日曜日で、ローマの日本文化会館の館長であるNHKテレビ、ラジオでおなじみの高田和文先生にナポリに着いてから電話したら、他のマイミクの文化会館の職員であるRさん、高田先生ご夫妻などが、ローマからおみえになった。それにやはりマイミクのOさん夫妻、この人とは3月にカターニアのイル・トロヴァトーレでも出会ったがまたお会いした。オペラ公演終了後高田先生の奥様から「この公演にお誘い下さり有り難うございました。」といわれたが、それを見てもこの日の公演がいかに素晴らしいものであったかわかるだろう。他の2人の日本館職員の人もサン・カルロ劇場の美しさにびっくりしていた。私の妻は、このサン・カルロ劇場とレッジョ・エミリアのロモロ劇場が現在イタリアで最も美しい劇場だといっている。オペラ終了後総勢8人で、例によってテオドッシュウに会いに行った。前の公演の時は、2人で簡単に通れたのにこの日は楽屋に入る入り口でチェックにあい足止めを食らったが、10分後にようやく入る事が出来た。テオドッシュウはご機嫌で気楽に我々との撮影に応じてくれた。初日の日に訪問した時は、トリノで待っていたのにといわれたが。私もイタリアに住んでいるわけではないので、毎月彼女の出演するオペラの公演に行けるわけでない。しかし彼女が私に待っているといったのは、私が以前彼女に手紙で、トリノは素的な町なので、是非テアトロ・レッジョに出演してほしいと書いたのを覚えていてくれたからだった。いずれにしても途中バイオリンコンチェルトではないかと思わせる美しいバイオリンの曲があり、これもロマン的で美しい曲と演奏で、モランディのオーケストラのコントロールも完璧だったと思う。ヴェルディらしい男らしい名曲だった。4回聞いたがいずれも満足した公演だったとお伝えします。



富士山イタリアの歌劇場富士山
射手座http://mixi.jp/view_community.pl?id=91066射手座

チューリップディミトラ・テオドッシュウりんご
魚http://mixi.jp/view_community.pl?id=1743126魚



衝撃 こちらもどうか宜しくお願いします。



コメント(5)

ディミトラだけでも垂涎モノなのに、ライモンディにサルトーリ、それに素敵なギャラリーで、もううらやましいなんてもんじゃありませんたらーっ(汗)。早くお金と時間を作って、Joshuaさんご夫妻のカバン持ちとして聴きにいきたいで〜するんるんムード
サレルノのご報告も、お待ちしておりま〜す。それにしても、ナポリのゴミ問題、かなりのものと聞いていますが、大丈夫でしたかexclamation & question
まっちな358様

ナポリのゴミ問題はひどいものでした。至る所ごみだらけで、夏になると臭いがするのではと危惧しました。ベルルスコーニが来て解決したようですが、今日のテレビを見るとまだ解決は難しそうですね。ディミトラは、一番よかったのが、
5月18日、その次が初日5月16日、20日は少し疲れ気味。演奏直前、疲れ気味という放送がありました。22日はよかったです。でも18日が全ての面で最高でした。
。..。:*§☆§*゜'・:*:..:*:・'゜*§☆§*:。..。

Hi Guys! RONNIEデ〜ッス σ(^^)
Buonasera ! come sta ?

ロンバルディアが大好きな日本人として、2004年10月のびわ湖
ホールプロデュースオペラ「I Lombardi alla Prima Crociata」
の報告書を添付します φ(.. )

これまでにも同一演目を連日聴いたことはある。オペラの場合、
キャストが違えば感動も違ってくるからである。
でも、2倍の料金を払ったからといって感動も2倍にはならなかった。
舞台&演出&オケ&合唱は同じだから当然である。
それが、初めて2倍、否それ以上の感動を味わった!
もし、もう一回やってくれるなら、また行きたい。
何とか再演してくれ! もう、東京でも構わない ヾ(^^;

? 合唱が素晴らしい! 舞台裏から聞こえる弱音の女声合唱は、
このホールならではの美しさ。混声合唱の tutti にホール全体が
包まれた時は、久しぶりに麻薬の恍惚感を味わった。
とりわけ、3幕1場の巡礼の合唱 = "Gerusalem" は「ナブッコ」の
二番煎じとも言われているが、こちらの方が遥かに感動的だ。
それにしても、こう次から次へと"軍艦マーチ"を聞かされたんでは、
「オイオイ、ここは極東島国のパチンコ屋か (*_*)」の感も
無きにしも非ず (´o`)ヘ

? その中で、唯一しっとりとした叙情を聞かせてくれるのが、
第3幕3場の前奏曲であり、第4幕1場にかけての改宗&昇天場面である。
内容的には、キリスト教の独善そのもので鼻持ちならない =
異教徒同志の恋は、それ自体が罪であり、改宗すれば祝福され天に召されるとは。。。
こんな身勝手な論理は、我々日本人には到底理解し難い (>_<)
ところが、これが実に素晴らしいのである!
ヴェルディは凄い = 音楽で無神論者を落涙させる。
バリトン&テノール&ソプラノによるこの三重唱は、ヴェルディが
書いた最も感動的なものであろう ♪

? この3幕3場の前奏曲がまた特異なものであり、繊細なヴァイオリンの
ソロが続く = ヴェルディのヴァイオリン協奏曲なんて初めて聴いた。
選りに選んで、この「Lombrdi」でこんな曲を聞こうとは!
あたかも、「カヴァレリア・ルスティカーナ」で激しい罵り合いの
あとにあの間奏曲が効果的なように。
あるいは、"英雄の生涯"で R.シュトラウスならではの大音響オーケストラの
合間に、ヴァイオリンソロが清涼なせせらぎを聞かせてくれるように。
「Lombardi」だからこその効果的ヴァイオリンソロ ♪
これは泥沼に咲く蓮の花だ =

? 舞台&衣装等については、おそらく "音楽の友"のグラビアで
掲載されるであろう。
Steve Akmerighi による衣装は、ウーゴ・デ・アナの「ノルマ」を
彷彿とさせる派手なもの。
Italo Grassj による舞台は、下手1/3が城や廃墟の石壁。
残り2/3が斜め角度の大きな鏡になっていて、舞台床の大理石模様や
ハーレムの絨毯、さらには奥から入場してくる軍隊などを写し出す。
残念ながら観ていないが、ラインの乙女が all nude で泳いでいたという 、
「ラインの黄金」 を連想した i(^^):
この鏡に、揺らぐ水面&流れる夜空の雲&廃墟&砂漠とオアシス&
戦闘場面での兵士の拡大シルエット&そして死ぬ前にエルサレムを
という幻影が次々に写し出される。
衣装が派手なこともあって、歪んだ映像がピカソの絵画を観ている
ような効果をあげていた φ(.. )

? これらのスタッフ&指揮者 = 若杉弘は無論のこと、オケも合唱も
盛大な拍手とブラヴォー&ブラヴァー&ブラヴィーを浴びていた。
これなら、欧米でやっても、遜色のない本格的オペラと言えるであろう =
我が国のオペラ界もここまで来たんだという実感を噛み締めることの
出来た出色のオペラであった (-.-)
ああ、もう読んでいてクラクラするほど・・・・
羨ましいやら素晴らしいやら。

サン・カルロ劇場は、そのうつくしさをサド侯爵もカサノヴァもゲーテもスタンダールも褒めちぎってますよね。
オレンジジュースを一人分3ツ潰して作るオレンジの生ジュース!すごい美味しそうです。

毎回面白いお話ありがとうございます。
ワイングラスjoschua様ワイングラス

以前サン・カルロ劇場で「シモン・ボッカネグラ」を見たときはオケピットと客席の仕切りの上に猫が座って居て驚きました。

美しい歌劇場と猫の組み合わせに地元の人は驚きもせず、オケのメンバーが出てきたら猫もどこかに。

私の最初のサン・カルロの思い出でした。

それにしても四回も同じオペラを見たのですか?

私はそこまで熱心なオペラファンではありません。
羨ましいです。

私は新宿コマ劇場が閉館になるのが寂しくて。
若い時はザ・ピーナツが好きでよく通ったものです。

「ナブッコ」のコーラスより素晴らしかったと言う曲をぜひ聴いてみたいものです。

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