イタリアでオペラを見ましょうコミュの美しい舞台だったカターニアのイル・トロヴァトーレ

皆様ボンジョルノ

2月28日から3月9日まで、カターニアで4回ヴェルディ｢イル・トロヴァトーレ｣を見るためにイタリアに行った。この演出とキャストが来年の6月日本に来日公演に来る。テオドッシュウは初日風邪で調子が悪く、1幕、2幕の後、キャンセルとなったとテアトロ・マッシモのサイトに書いてあったので、心配していたが、どうにかその後の公演には出演した。しかしいつもの様に彼女の特徴である強い声は、最後まで聞けなかった。テノールのフランチェスコ・ホンは、韓国人のテノールだったが、無難に歌っていた。歌に味がないとか、色々注文をつける人もいるが、かなり強い声の持ち主で、私は韓国人の歌手はあまり沢山は聞いていないが、韓国人の歌手では今まで聞いた中では一番よかった。ルーナ伯爵のアレキサンドル・アガーチェもなかなかよかったし、指揮者のアントニオ・ピロッリもヴェルディらしい力強い音楽を聞かせてくれた。特に男性の合唱がよかった。アズチェーナのイリーナ・マカロヴァも迫真の演技と歌で素晴らしかった。特に演出のロベルト・ラガーナ・マノッリの舞台は古典的でとても美しい。特に第3幕、ブリューゲルの描いたバベルの塔の絵などが舞台の背景に現れたり、最後の幕の炎が燃えるシーンも映像をうまく使い劇的な効果を出していた。テオドッシュウも日本公演の時は、完調になるだろうから来年の6月は期待出来る公演といえる。友人がボローニャでグラハム・ヴィックの演出したルチーアを見て、現代に置き換えた演出が曲とあわないと言っていたが、それからみたらこちらは、ヴェルディの男らしい曲とぴったりマッチした演奏だと思った。

IL TROVATORE

di Giuseppe Verdi

Direttore　　ANTONIO PIROLLI

Regia, scene, costumi e luci　　　ROBERTO LAGANA' MANOLI

Maestro del coro　　TIZIANA CARLINI

Il Conte di Luna Alexandru Agache, Carlo Kang (28, 1, 4, 8)

Leonora Dimitra Theodossiou, Katia Pellegrino (28, 1, 4, 8)

Azucena Irina Makarova, Sarah Punga (28, 1, 4, 8)

Manrico Francesco Hong, Kamen Chanev (28, 1, 4, 8)

Ferrando Marco Spotti, Francesco Palmieri (28, 1, 4, 8)

Ines Maria Motta

コメント(3)

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[1] mixiユーザー 03月11日 17:21

いつも楽しいご報告ありがとうございます

ディミトラ、本調子でなかったのが残念ですが、手堅い指揮＆キャストで安心して聞けそうな舞台ですね。このまま日本に持ってきてくれると嬉しいんだけど

僭越ながら、今レッスンでレオノーラのアリアに取り組んでいます。めっちゃ難しい

ですが、ディミトラだったらどういう風に歌うかななんて考えながらさらっています。多分、いままでのレオノーラより可愛らしくて清純な感じだと思うんですが、ほんと、早く聴きたくてたまりませ～ん

[2] mixiユーザー 03月12日 11:41

　イタリアへの往復、ご苦労様でした。
　カターニャでの「トロヴァトーレ」、テオドッシュウさんが体調不全だったようで、残念でしたね。来年の日本公演を期待しております。

　韓国のテナーって、スピントの声の持ち主が多く、これから欧米での活躍が目につくようになるでしょうね。昨年日本の演奏会形式の「トロバトーレ」聴いた韓国人テナーの、ハ・ソクベさん、喉の手術をしたペー・チョチョルさんもヴェルディの声の持ち主で、スピントの輝きがありました。バリトンにしてもバスにしても、韓国の男声陣はヴェルディ向きの声の持ち主が多いようですね。韓国料理は喉を強くするのでしょうか。

[3] mixiユーザー 03月12日 15:28

マッチィナ358様、ソレミオ様

書き込み有り難うございます。韓国人の焼肉パワーは凄いですね。フランチェスコ・ホンが、ハイＣを出して第3幕終了のカヴァレッタを歌った時は、ブラボーと
ブーが交錯しました。でも全体的には仕草は品がないですが、声は立派だったと思います。ディミトラも日本では大丈夫だと思います。舞台が美しいので来年の6月は期待していてよいと思います。

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