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スフィンクスの扉コミュの地球女神 ナターシャ・ラ・カレン・スーランシ

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筆者
とこなつ太陽(浦島太陽)
「おはよ母さん」

「あら今日は早いじゃない 何時もはぐずぐずして起きないのに

そんなにイブェールの街に行くのが楽しみ?」

「そりゃそうさ。こんな小さな村に行商が来るのなんて星乙女祭の時くらいしかないからね」

少年には小さい頃から大好きな幼なじみの女の子がいた。明日はミルフェの誕生日だ

今日は宿屋の清掃や荷運びのバイトなどをして稼いだお金でイブェール街にプレゼントを買いに行く。

それには山三つ越えなければならないが急いでいけば夕方までには帰ってこれる。

「じゃあ母さん行ってきます」

「気をつけてね」

「わかってるって(^o^)/」

意気揚々と駆け出す



ミルフェの為に取って置いて貰ってる イヤリング。

喜んでくれるかな?

自然と笑顔になる。


太陽が真上に昇る頃、少年は港街を見下ろしていた。


ここからの景色は何時観ても美しかった。



水色に輝く海、遥か彼方に見える地平線。




港には何十隻もの帆船が行き来していた。




自国を表す紋章や商船のユニークな絵柄、ここから見ていても賑やかな街だということが一目で分かる。




少年は足の疲れを忘れ自然と早足になる。



街に入ると一番にお目当ての店に入った。



「おじさんお久しぶりこの間のペンダントまだあるかな?」




「ああちゃんと取ってあるよ
ミルフェちゃんへのプレゼントだろ」



「よかった!おじさんありがとう」



「おじさんもミルフェちゃんのファンだからね


これなら絶対ミルフェちゃんに似合うよ


それに今年の星乙女祭ではミルフェちゃんが星乙女役なんだろ おじさんの作ったペンダントを付けてくれたら嬉しいからね」



少年は巾着袋からお金を取り出すとおじさんに手渡した。


おじさんは少年が手渡したお金を見詰めながら

「これだけのお金を作るのは大変だったろう?ミルフェちゃんもきっと喜んでくれるよ」



少年は顔を真っ赤にして小さな声で「うん」とだけ言うと恥ずかしそうに微笑んだ。



「おじさんありがとう」



ペンダントの入ったケースを大事そうに抱きしめながら店を跡にする。



残りのお金で蜜入りの乾燥菓子や自分や母さんのために必死に働いてくれてる父さんへ腰痛の塗り薬を買った。



母さんは僕を育てるために無駄使いせずボロボロになった櫛を使っている。
母さん何時も僕の為にありがとう。



母さんの為に綺麗櫛を買った。



少年は家から持って来た保存食を口に詰め込み、山で汲んだ涌き水をゴクゴクと勢いよく飲んだ。

暗くなる前に帰らなければならない。


父さんと母さん喜んでくれるといいな。


あと一つ山を越えれば僕の生まれ育ったサーラの村だ。


サーラとは星乙女様の名前から来ている。



僕の一族は代々星乙女様にお使えてして来んだ。


だけど星乙女様は余り人前には出ていらっしゃらない。


でも皆、僕もだけど心の中に確かに星乙女様を感じる。



だから皆とっても幸せなんだ。




最後の山の頂上に立つもう村が見えるはずだ。


!村が夕日の色と同じに真っ赤に燃え上がっている。



少年は駆け出した!




ミルフェ!父さん!母さん!無事で居て・・・



少年は転んでは立ち上がり転んでは立ち上がり必死に走った。




ようやく村に辿り着くと家に向かって走った。



血だらけの人が倒れている?
見覚えがある親友のトムだ!

「トムッ!大丈夫か!」

いくら呼び掛けても揺すっても返事はない。

完全に息絶えていた。



「なんでなんで返事してくれないんだよトムッ!」



家に入ると父さんが母さんを庇うように倒れていた。



「父さん!母さん!大丈夫!返事をしてよ」


トムと同じように既に息絶えていた。

「とーさん!かーさん!・・・どうしたんだよなんでどうして、誰がこんな酷いこと・・・ミルフェ!!」


少年は血だらけになりながら駆け出した。



「ミルフェ!」


少年は疼くまるミルフェを抱き上げ…
「ミルフェ!僕だよアイトだよ分かる?ミルフェ」

「アイト来てくれ・・ずっと・・す、好きだっ・・・」



「僕もだよ大好きだよだからもうしゃべらないで今、手当するから!」



「よかっ・・・・」



ミルフェが息絶えた。



「・・・ミルフェ?ミルフェ?」



アイトは薬箱を持ち出し傷の手当てをするが…

そして抱きしめた・・・



既に亡きがらとなったミルフェに煎じ薬を飲ませ・・・


そして夜が明けるまで抱きしめ続けた・・・・

「お別れはお済みになりましたか?」


「・・・・」


村の人じゃない
それに誰とも話したくない・・


「村を守る為にこの辺りの土地神がほとんど亡くなりました



土地神が亡くなったことにより



大災害がもう間もなく起こります



ここに居ては危険です 私とともに行きましょう」



「ぼ、僕は皆と一緒にここに居ます どこの誰かは知りませんがご親切どうも・・・」


「甘ったれるんじゃありません!
貴方に託された村の人々の気持ちはどうなるのですかっ!」


女性はそういうと何かを呟き始めた・・・・


サーラの村人よこの少年に残す言葉を思いのたけを伝えなさい


聖霊大円満六星院黄泉語りの法を授す



「アイト俺だトムだ今まで有難うなお前が友達で本当に楽しかったぜ


お前だけでも助かって本当によかったよ


ただなあいつあのデゼルって奴だけは許せない



ターニャもあいつに殺された


許せないがお前まであいつに殺されることはない 俺達の分まで幸せに生きてくれ頼む・・・・

「トム僕も君がとても大事な友達だった 行かないでくれ頼む
お前とこれからだって馬鹿みたいなことしてさ・・・・

アイトもう時間だ行かないと幸せになるんだぞ

トムの姿が掻き消えた



「あいと・・・
一人残してしまってすまない」

「父さん・・」


「こんなことなになるんならもっといろんなことを教えてやるんだった」

「男なら大事な人を守れるようになれ!父さんと母さんは何処にいてもお前を見てる だから強く生きて行きなさい

それと星乙女様に感謝しなさい
お前が焼け死なずに済んだのは星乙女様が守って下さったからだちゃんとお礼を言うんだぞ」


父の姿が消える


「父さん・・」


「アイト私の為に櫛を買って来てくれたのね

母さんとっても嬉しかったわありがとう

危ないことはしないで・・・お願い


「母さん!」


母の姿が消える



「アイト。ペンダントすごく嬉しかった。ありがとう。



それに朝まで私を抱きしめてくれた・・・


アイトのことずっと大好きだったの。私将来はアイトのお嫁さんになるって決めていたの」


「僕もずっとミルフェのこと大好きだったよ」


その時一つの光が現れた



「カレン・・」


星乙女が呟く・・・


『私は星の子、カレン・スーランシ

ミルフェの願いアイトとずっと居ること・・だから私はミルフェと一緒になってアイトの側にずっと居る』


『ミルフェが望むなら私と一緒になって・・』


ミルフェはお願いと頷く



聖霊大円満六星院愛花


ナターシャ・ラ・カレン・スーランシとミルフェ・ルーリンは魂の絆を共にし


アイト・ランセスを永遠に愛することを

共に歩むことを誓い


またその誓いが真実の花を咲かせることを・・


カレンとミルフェは溶け合い一つの魂となった



カレンでありミルフェでもある存在となったのである


「そろそろ時間です」


「でもミルフェが」


カレン「アイト私はここにいるだからいいの
体はこの村と一緒に置いて行って」


「ミルフェ・・」


サーラはアイトの手を引くと駆け出す


大きな箱舟が家の前に停められていた


アイト達が乗り込むと箱舟は浮かび上がった



その後直ぐに大地震が起こった



山々は割れ遥か遠くの海から津波が押し寄せ全てを飲み込んでいった



「あ、街が!」


「大丈夫です街の人々は昨夜のうちに避難してます だから貴方が最後です」



「そうだったんだですか・・」

生まれ育ったサーラの村


何時も遊びに行くのを楽しみにしていたイブェールの港街



今は海の底であった


「危機一髪だったぜ
時間取らせやがって」


真っ白な竜が喋っていた


「ん?俺かい?俺はアレス・・竜神アレスだよろしくな坊主」

竜は手を差し出す
「は、はいよろしくお願いします」

アイトは手を出して固く握手する



「星乙女様失礼な態度をお許しください それと最後に父母や親友と話しをさせて頂きありがとうございました」



「いいえ謝るのは私の方・・・



守り切ることが出来なかったこと申し訳なく思っています



貴方の一族は永い時の中私を助け支えてくれました



それがこんなことになるとは・・・・」


「な、何があったんですか・・
どうして村や街が」


「オイオイ坊主星乙女様も昨日から働き詰めでお疲れになられている

お前さんだって昨日から何も食べていないんだろ?向こうに温かいスープを用意してある一息付きなって時間はあるんだから」


アイトは父の最後の言葉を思い出し素直に従った



ミルクベースのスープは疲れた体に生気を蘇えらせる



『大丈夫?』

「ミルフェ?」

『星の子カレンだよ、ミルフェはカレンの一部になったの』


「カレン・・」


『貴方と永遠を共にする者カレン・スーランシ』

そして地球として生まれるために旅に出た。

旅の歌

数千万の朝迎え、流るる天川

今日も願いは一つあなたと二人
寝息立てる頬に吐息をかける
頬を濡らすあなたを見つめ続ける
世界は回るあなたと二人
・・・・・・・・・・・
カレンの歌

泣いてもいいんだよ

辛いとき

悲しいとき


どんなときも私が居るよ


踏み出す明日が見えなくなっても


幸せの形が判らなくなっても


私が貴方の明日になるよ


私が貴女の幸せになるよ


泣いてもいいんだよ


寂しいとき


心が痛いとき


どんなときも私が居るよ


何もかもが嫌に
なってしまっても


大切なものが壊れてしまっても


私と一緒に一から始めよ


私と一緒に作ろうよ


きっと見付けられるから


流した涙の分だけ


きっと出会えるから


笑顔になれる日に・・・

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