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抗がん剤をもっと知りたい。コミュの標準治療のトピック 【胃がん】

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■最初に〜ミクシィをパソコンで見ていらっしゃる方へ〜■

ここでは癌種別の抗がん剤治療について纏めていますが、詳しくお知りになりたい方は「日本臨床腫瘍学会」の教育セミナーを最初に見て頂けるとより理解しやすいと思います。

日本臨床腫瘍学会は、肺癌学会や胃癌学会や乳癌学会などの臓器別のより専門的な学会と違って、広く腫瘍についての学会でありますので、医師以外の方にも解りやすく説明がされています。

胃癌に関しては
http://www2.convention.co.jp/jsmo-seminar/seminar8/player.html
のHPの「午後」の中の「胃癌(瀧内先生)」
の講演をお勧めします。

その他の内容を見たい方は
http://www2.convention.co.jp/jsmo-seminar/#
のHPから選んでいただければよいかと思います。

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標準治療-胃がん-

-特徴-
現在、日本における癌種別の死亡数で、胃がんは第2位です。(添付1)
他の臓器の癌が増加傾向にある中で、胃がんは増減無く推移をしています。
これは、検診システムの発達により早期胃がんで検出される割合が増加したことや、D2リンパ節郭清を伴う定型手術の成績がよく、米国のように放射線化学療法を選択されるケースが少ないことがあると言われています。
乳がんや肺がんなど、海外の治療方針を日本でも取り入れる癌種は多いですが、胃がんに関しては海外とは治療方針が違うことが特徴です。


-化学療法-
http://www.pref.aichi.jp/cancer-center/200/240/240-22/index.html#07

上のページでの2〜4期に関して化学療法が適応になっています。
化学療法のレジメンはガイドライン上どうなっているのかということですが、進行・再発胃がんに関しては、
「フッ化ピリミジン(5−FU等)とシスプラチンを含む化学療法が有望であるが、現時点で特定のレジメンを推奨できない」
としています。(日本の胃がん治療ガイドラインより)

一方、米国においてはどうかみてみますと、
ECF(エピルビシン、シスプラチン、5−FU)、5−FUベース、シスプラチン-ベース、オキサリプラチン-ベース、タキサン-ベース、イリノテカン-ベースなどがエビデンスレベルの低いもの(カテゴリー3)として挙げられています。
こうしてみる限り、米国においてもゴールデンスタンダードといえるレジメンは存在していないと思われます。


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-話を国内に戻しまして-
現場において、スタンダードがないために薬剤の選択は医者の気分で決めるのか?と言う訳ではもちろんありません。
現在進行中の臨床試験(主に第?相)でよい結果があった薬剤を選択するのが実情だと思われます。
それは現在において「最も効果が高い可能性がある」からです。
繰り返しますけれども、胃がんにおきましては、現在ガイドラインでスタンダードと言われる化学療法はありません。
以下は、一般に効果が高いといわれている療法ですけれども、参考として受け取っていただければと思います。



- S-1を用いた化学療法 -
現在、進行・再発胃がんで最もよく使用される薬剤はS-1だと思います。
また、S-1+シスプラチン療法を選択するケースも多くあります。
これは、S-1の奏効率が40〜49%と言われているのに対して、S-1+シスプラチンは76%とより効果が高いという報告があったためです。
ただ、S-1単剤でも従来よく行われてきたFP(5-FU+シスプラチン)療法と同等以上であり、経口摂取もできるのでメリットは多くあります。



- CPT-11を用いた化学療法 -
CPT-11(イリノテカン)もよく用いられる薬剤です。遠隔転移した場合、腹膜転移ではパクリタキセルが、臓器転移に対してはCPT-11が選択される傾向があります。
また、CPT-11+シスプラチン療法もよく用いられます。奏効率は50%以上という報告がありますが、骨髄抑制や下痢など副作用も強く現れると言われています。



- タキサンを用いた化学療法 -
腹膜転移ではパクリタキセルが効果が高いという報告があります。
S-1と併用するケースもあります。その場合、奏効率は50%以上と言われています。


- 治療選択の考え方-
上記以外にも、胃がんには様々な治療法の選択があります。
経口が可能ですとS-1を含むレジメンが選択しやすいと考えられますし、経口不能ですとCPT-11+シスプラチンなどが候補として挙げられます。
ただ、状態によっては副作用のきつい治療は選択できにくいでしょうし、予後の延長という視点では、できるだけ色々な薬剤を使って延命したいと考えます。
その場合、セカンドライン、サードラインの選択も重要になってくると思われます。


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- 最近の動向 -

今回のASCO(第43回米国臨床腫瘍学会)で注目された報告がありました。
JCOG9912(#LAB4513)
これは、進行胃癌に対する5-FU、CPT-11+CDDP、TS-1の第III相試験です。
http://www.gi-cancer.net/gi/greport/asco/asco2007/discuss/10.html

「CPT-11+CDDPは5-FU単独に対して、全生存率において優越性を証明することはできず、毒性の発現は高率であった。
TS-1は5-FU単独に対して非劣性を証明し、毒性の発現も極めて低率であった。
以上より、TS-1が進行再発胃癌に対する標準治療となるものと思われる。」
とまとめられています。

続いて発表があったのが、
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/asco2007/200706/503421.html

「進行胃癌に対するS-1とシスプラチンの併用は、S-1単独投与よりも、全生存期間、無病生存期間とも有意に長く、また奏効率は有意に高いことが、日本の多施設ランダム化フェーズ3臨床試験(SPIRITS試験)で明らかになった」
という報告です。
これによって、S-1とシスプラチンの併用療法が促進される可能性があります。

コメント(12)

胃がんのアジュバント化学療法について。

化学療法を行う目的は大きく3つに分けることができます。(添付)

1.進行・再発癌に対する化学療法
2.術後の再発予防としての化学療法
3.手術前の化学療法

標準治療の内容に書きましたものは主に1についての内容です。
2に関しても、おそらく次回のガイドライン改定に関わってくると思われるACTS-GCという報告があります。

「癌と化学療法」という雑誌の8月号に特集されていましたので、一度読んでみていただければと思います。

ここでは、「2.術後の再発予防としての化学療法」に関して書きたいと思います。

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術後の再発予防としての化学療法、つまりアジュバントケモセラピーで現在最も注目されている報告にACTS-GCがあります。
深く理解したい場合は「79回日本胃癌学会総会」のHPに動画でみれるので、ご覧頂ければと思います。

http://www2.aki-net.co.jp/jgca79/sym_top.html

学会報告なので、一般の方には少し難しいかもしれませんが、医師と同じ情報も簡単に得る事ができるようになったので、医療関係の方も是非ご覧下さい。(real playerが必要です)


簡単に説明しますと、ACTS-GCは「手術後にTS-1を服用した場合と、しない場合とを比較した試験」です。

Stage 2,3 を対象としています。
http://acts-gc.jp/statistics/02.html
http://acts-gc.jp/statistics/03.html
Stage2ではT1を含まない方を対象です。(赤枠の中です)


また、術後TS−1を80mg – 120mgを4週間服用(2週間休薬群)と、服用なし群での比較。
http://acts-gc.jp/statistics/04.html


登録症例は1059例。背景因子に違いはありません。
http://acts-gc.jp/statistics/07.html


2006年6月30日時点での予後データです。 Median follow-upは術後3年です。
http://acts-gc.jp/statistics/11.html
3年生存率で、TS−1群は80.5%、手術単独が70.1%。
手術単独と比べて、TS−1を服用することで死亡のリスクを32%軽減します。


まとめとして、
「TS−1はStage 2、3胃癌手術後の標準治療になりうる」としています。
http://acts-gc.jp/statistics/13.html

私の病棟の胃癌の患者さんではほとんどの人がTS-1を内服されていてます。TS-1とシスプラチンの併用5-FUとシスプラチンを併用してる人もいます。
正直、抗がん剤名は知っていてもどのステージの人にに合わせて使用しているのか分かってなかったので勉強になりましたがまん顔

それとTS-1剤内服してる人、手術単独の人とではどれくらい生存率が違ってくるのかという疑問があり知りたいなと思っていました。
抗がん剤を内服し退院しても半年以内に病状悪化して再入院する人が多いし、抗がん剤ってほんとに効果あるのかな?副作用もでるし苦痛を与えるだけじゃないのかなって思ってたんです。
でも今回それを知ることができ抗がん剤に対する見方が少し変わりました。
まだまだ勉強不足ですし勉強しないと!っと思います涙
ともさん、教えて頂きありがとうございます。
>みよさん

Drがどういったエビデンスを参考に抗がん剤を選択されるのかを知ることは、損はないと思います。
そんなに難しい内容でもないことが分かっていただけるかと思います。

また、

医療関係者だけでなくて、患者さんも抗がん剤を使うことでどのくらいのメリットがあるのかexclamation & questionを知っておいてよいと思います。
その上で
「抗がん剤を使わない事」
を選択するケースがあってもよいかもしれません。

例えば、ACTS-GC試験では「術後S−1を受けることで3年生存率が10%向上する」訳です。
S−1を受けなくても3年生存できる患者さんは70%います。
起こりうる副作用と生存率向上を天秤にかけて、選択するのは患者さん自身だと思います。

乳癌でも、肺がんでも、抗がん剤を使わなかった場合と比べてどの位違うのかを知っておいて損は無いと個人的には思います。

そのためには、きっと、抗がん剤のレジメン別に

・どういった副作用が
・どのくらいの割合で
・どのくらいの時期に

出る可能性があるのか?という内容もまとめていった方がいいのかなと思ってます。
すでに、パスごとに患者さんに説明されるような資料があるのかな?
遅くなってすみません(>_<)
私のところはケモのパスはなくパスを用いての説明はしてないです。
なので告知しているか未告知なのか把握し、患者さんの理解度に合わせて看護師医師、看護師、薬剤師が統一した言動で説明してます。

勉強のことなんですけど副作用、時期、割合についてまとめとくことって大切ですよね!

副作用対策についての本を持っていてそれ見なおしたら副作用と一緒に出現してくる時期も書いてありました。
以前勉強したはずなのに忘れてます冷や汗再復習します!
どのくらいの割合で起こるかは書いてなかったのでそのことについても学習していこうと思います。

助言ありがとうございますo(^-^)o
第80回日本胃癌学会総会のシンポジウムでのコンセンサス。


進行胃癌へのファーストライン化学療法はS-1とシスプラチンの併用
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/jgca2008/200803/505709.html


今はドセタキセル併用に関して試験が進行中で、結果が待たれるところです。
>>[006]
こんにちは。

腎機能低下がありTSー1は?かもしれませんが、量や間隔を工夫し、下痢や吐き気なども抑えつつ続けられれば良いのかもしれません。

可能性は低いかもしれませんがハーセプチンが効くタイプか組織を調べてみてはどうでしょうか。

積極的な治療を続けるとしても、栄養確保や鎮痛、心のケアなど緩和医療も積極的にする事は延期効果もあると言われています。

早いうちから相談支援センターなどで在宅やホスピス等の情報収集や準備も始めると慌てないです。

余計な事でしたらすいません。やはり担当の医師と相談し十分説明を受けて納得してから次の治療をされる事をお勧めします。
>>[9]
こんにちは
お父様のこと心配ですね。

今はまだ抗がん剤治療が出来る体力ではないでしょうから、まず現在の症状に対する治療をされて、
その間に体力・気持の回復具合や今回の抗がん剤治療で効果などを見ながら、
担当の先生などに相談されたり、次の事を考えてはと思います。
可能であれば癌細胞も採取して検査をしてもらえれば良いのではないでしょうか。

もし抗がん剤治療をするとしても内服出来なければTS-1は使えませんし、
点滴のパクリタキセル、ドセタキセル、イリノテカンも決してマイルドな薬ではありません。

入院生活が続いても可能性がある積極的な治療をにするのか、
それとも、ご自宅で出来るだけ穏やかに過ごせるよう対症療法中心
(たとえばTS-1が使えたとしてもある程度減量するなど)
もしくは対症療法に専念することにするのかなどなど、
考え方や価値観が人それぞれ違うので、助言したいのですがすごく難しいです。
不十分ですいません。ご参考にしていただければ光栄です。
母(78)に胃癌がみつかり現在抗がん剤の治療中です

6月に貧血のため検査をしたところ胃癌がみつかりましたが
肝臓、リンパ節に転移がみられ
現在の段階では手術はできない、化学療法を行いましょうと言うことでした

母の癌にはハーセプチンが使えるとのことで
ゼローダ、シスプラチン、ハーセプチンの投与を行うとのことでしたが
貧血がひどくてこの数値では抗がん剤は始められないので輸血をしましょう
数値が6.5とか
多分しんどかったんだろうなぁ

輸血をして貧血が改善されたので
7月4日からハーセプチン、シスプラチンの点滴
そしてゼローダを朝晩経口2週間
7月5日悪寒、発熱(この日だけ)
7月6日からはきけ、食欲不振
7月11日下痢
貧血の検査をした結果貧血の数値は上がってるから胃からの出血は止まったのかな

先生はもうすぐ落ち着くからと言われたみたいなんだけど
どうなんでしょうか

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