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中近東の政治・産業・企業動向コミュの2007年11月-ドル安でアラブ諸国の米ドル・ペッグ制廃止圧力強まる

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2007年11月19日

アラブ諸国の米ドル・ペッグ制廃止圧力強まる−ドル安で収入が目減り


中東諸国の中央銀行当局者は自国通貨の米ドルに対するペッグ(連動)制を廃止する計画はないと言明したものの、外国為替市場ではこれとは逆の声が聞こえているようだ。

米証券大手メリルリンチは、アラブ首長国連邦(UAE)かカタールのいずれかが半年以内に米ドル・ペッグ制を廃止すると予想している。英銀スタンダード・チャータードは、湾岸協力会議(GCC)加盟6カ国(サウジアラビア、UAE、カタール、オマーン、バーレーン、クウェート)が自国通貨を20%切り上げる必要があるとの見解を示した。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたデータによれば、サウジの通貨リヤル相場と先渡し契約を用いた年間の同通貨購入コストの差は10月以来で10倍に拡大。トレーダーの間では、同国が21年続いた米ドル・ペッグ制を廃止するとの見方が強まっている。

著名投資家のジム・ロジャーズ氏は「米ドル・ペッグ制は消える運命にある」と指摘した。同氏はニューヨークに拠点を置くロジャーズ・ホールディングスの会長で、ヘッジファンドを運用する著名投資家のジョージ・ソロス氏の元パートナー。

欧州2位の石油会社、英BPによれば、米ドルが2007年に入り対ユーロで 10%下落したため、世界の石油の22.2%を供給するペルシャ湾岸諸国は米ドル・ペッグ制廃止の圧力を受けている。石油輸出国機構(OPEC)加盟国のベネズエラやイランは原油取引を別の通貨建てとすることで、原油収入の押し上げを狙う。各国中銀が米金融当局の政策に追随したことを受け、同地域のインフレは少なくともここ5年で最も速いペースで加速した。

アラブ通貨と米ドルとの結び付きは既に弱まっており、クウェートは5月に通貨ディナールの米ドルとのペッグ制を廃止。ディナールはそれ以来、4.5%上昇している。

              サウジの動向

UAEのスルタン・ビン・ナセル・スワイディ中央銀行総裁は先週、同国が通貨政策を変更する可能性があることを明らかにした。同氏は韓国の果川でインタビューに応じ、計画では「米ドル・ペッグ制を廃止するのではなく、恐らくドルの比重が高い通貨バスケット制を採用することになるが、100%確実ではない」と述べた。

GCCのアティーヤ事務局長は18日、サウジアラビアのリヤドで記者団に対し、GCC加盟国が12月3、4両日に予定しているカタールでの首脳会合で、通貨の切り上げについて話し合う見通しであることを明らかにした。

サウジ当局者は、16日にリヤドで開かれたOPEC首脳会議で、米ドル建ての原油価格設定の廃止について協議を求めるイランやベネズエラの提案を退けた。石油・財務相会合では、同国が米ドル相場の「崩壊」を望まないとのサウジのファイサル外相の発言が誤って記者団に放送されている。

原題:Arabs' Dollar Losses Increase Pressure to Sever Currency Link (抜粋) {NXTW NSN JRQ82O0UQVIA<GO>}

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