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大阪府三島救命救急センターコミュの強みを生かす理由

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強みを活かす理由
組織は内側からしか変われない。そして組織を内側から変える最大の推進力は、職員たちが専門家として育ち、連携し合う同僚性(collegiality)の構築にある。

患者の為の良質な医療サービスを実現するには同部署並び各部署の職員が同僚性を築いて協力し合う事なしにその責任を全うする事は出来ない。

 

組織

 企業を始めとするあらゆる組織は社会の機関である。公的要素のある病院もその例外ではない。組織が存在するのは組織自体のためではない。自らの機能を果たす事によって、社会、コミュニティ、個人のニーズを満たすためである。(社会的貢献)

そして組織は一人ひとりの人間にとって、生計の糧、社会的地位、コミュニティとの絆を手にし、自己実現を図る手段である。よって組織は一人ひとりの自己実現への成長を組織への成果、生産性に結びつけなければならない。それが組織の目標と個人の欲求を合致させる唯一の方法である。個人の強み、主体性、責任、卓越性が集団全体の強みと仕事ぶりの源泉になるよう仕事を組織しなければならない。

 

強みを活かす

 長年組織は組織の人間の欠点や弱点にとらわれてきた。それを克服させる事が一人ひとりの成長につながるとしてきた。欠点や弱点は確かに知識と訓練によってある程度の克服は可能になる。しかしその人の持っている「強み」を活かすほどの成果にはならない。人は組織で最も重要な「資源」である。

一人ひとりが組織に最も効率よく最も成果を上げるのは強みによってである。弱みによって何かを行うことなど出来ない。できないことによって何かを行うことなどとうていできないのである。欠点、弱点を克服させるのに多大な時間と費用を費やすより、一人ひとりの強みをより強固なものにするためにその時間と費用を費やすほうが、よっぽど成果生産性が上がり効率的である。

組織にとって一人ひとりの強みを活かすということは、一人ひとりの組織に対する信頼性が上がる事によって離職率も減少し、生き生きと仕事ができる事によって効率と生産性も上がり結果的に組織の目標につながるのである。

 

では何故強みを活かす方が効率的なのか。

新生児の脳には1000億個のニューロンが詰まっている。これらの細胞が心を形成する材料になるしかしその細胞そのものは心ではない。子どもの心はこれらの細胞どうしのつながり、つまりシナプスの中にある。新生児として誕生し十五年間の間にシナプスの結合が完成し二人といない「個」となるのである。

生まれた日から、子どもの心は積極的に外界からの刺激を吸収しようとする。脳の真ん中からあらゆるニューロンが何十万、何百万の信号を発信する。お互いに情報を交換し、コミュニケーションを図り結合しようとする。子どもが三歳の頃には完成された結合は1000億のニューロン×1万5000個のシナプスを結合する。しかしそれでは多すぎ、頭の中を駆け巡る情報が溢れかえってしまう。これらすべての情報に自分なりに意味づけをする事になる。したがってその後十年前後のあいだに、この結合のネットワークは、自分の頭の中で更に磨きをかけ、そして整理統合する事になる。強力なシナプスの統合はますます強力になり、弱い結合は次第に消滅する。神経学教授ハリー・チュニガ博士は。この淘汰の過程を幹線道路のシステムに例えてこう説明する。

「最も交通量の多い道路は拡張する。ほとんど使われていない道路はそのまま放置される。」

脳の中にある幹線道路が他の幹線道路より頻繁に使われているのはなぜか。科学者のあいだではそれをめぐる議論は尽きない。しかしこの脳内で起こる淘汰がもたらす産物について異議のある人はほとんどいない。子どもが十代に届く頃には、そのシナプス結合の数は三歳当時の三分の一にまで減っている。その脳は本人だけにしかない結合のネットワークが完成している。ゆったりと余裕のある交通を確保している四車線道路を持っており、そこを走るシナプス結合にはまったく無理がなく、しかも強力である。と同時に不毛の荒野も持っている。そこには全く情報のやり取りが存在しない。

思いやり用に四車線道路を備える事が出来れば、まわりの人達の気持ちを自分のもののように感じることが出来るだろう。別に悪気があるわけではない。ただ自分に送られてくる感情の信号の周波数にうまく合わせる能力がないだけである。同様に論争に適した四車線道路を備えていれば、議論の最中にその頭の中から次々と完璧な言葉が吐き出されてくる。論争用に荒野しか持っていない場合、その人の脳は肝心な瞬間に活動を停止してしまい言葉が出なくなってしまう。

これらの脳の道路がその人のフィルターである。その本人を他でもないその人自身にする行動の習慣的パターンを作り出している、ということである。どの刺激に反応し、どの刺激を無視すべきかを指示している。その分野に優れているか、その分野が不得意かを規定する。その人の気持ちや意欲を盛り上げるのも、無気力や無関心にさせるのもすべてそのフィルターである。

これらの道路を作る事によって、その人の性格が形成される。神経科学はわれわれに十代半ばを超えると、その性格の改造には限界がある事を教えてくれる。これは変えられないという意味ではない。新しい技能や新しい知識は学ぶ事はできる。価値も変えられる。自己意識にさらに磨きをかけたり、自己制御の幅を広げたりする事はできる。もし論争に向いた道路がなかったとしたら、その時はトレーニングを重ね、コーチを頼み意欲的な姿勢を維持して、何とか細いながらも道路を作り上げ、少なくとも論争に耐えるところまでこぎつける事は出来る。ただし、脳の道路という意味では快適な四車線道路に変えることが出来るということではない。神経科学は人が生み出しているその人の思考、感情、行動の習慣的なパターンは一生ついてまわるものだと裏付けている。故に素晴らしい独自性を発揮する。その人自身の快適な四車線道路に知識、技能、それらの要素が融合してこそ可能性を秘めた合成物が出来るのである。

頭の中の四車線道路こそ可能性を秘めた才能「強み」である。ゆえに何かを成し遂げるのは強みによってなのである。弱みによって何か行うことは出来ない。できない事によって何かを行うことなどとうていできないのである。

長い人類の歴史においてわずか十数年前までは自らの強みを知っても意味がなかった。農民の子どもは農民になり、職人の子どもは職人になるしかなかった。できなければ落伍するしかなかった。今日では選択の自由がある。したがって、自らの強みを知る事が不可欠となった。強みを知って自らをもっと貢献できる、成長できる場所に自分を置かなければならない。

 

技術、知識、才能

 人が優れた仕事をするには技術、知識、そして才能(強み)が必要である。これらの要素が同一人物の中で融合する事によって卓越した可能性を秘めたものになる。

技術とは仕事をいかにこなすかの部分である。個人差はあるが繰り返し訓練する事によって身につけることが出来る。

知識とは「知っている」ことに過ぎない。知識には二種類の知識がある。「事実についての知識」つまり知っていること。これは教えられるし教えるべきものである。それと「経験的知識」すなわち実践の中から理解したことである。これを教えるのは難しい。

自ら訓練して過去の経験を立ち止まって振り返り理解する努力をすることによって、そのさまざまな選択の繰り返しによって本当に重要な側面を見つけ、その人の価値観になりそれが将来物事を判断する基準となる。そんな価値観の中には一生変わらないものもあるし、時間が経つにつれ、そして新しい経験や知識しだいで変わるものもある。

才能とはこれとはまったく異なる現象である。才能とはその人の思考、感情、そして行動パターンを形成する脳の中の太い回路である。例えば、いかに知識と技術を身につけた会計士でも、几帳面さにこだわる才能がなければ、優秀な会計士にはなれないということ。

 

認識を変える

一人ひとりが強みを活かして生き生きと仕事をし、かつ組織の生産性を上げるには一人ひとりの認識を変える事が不可欠である。

まず一人ひとりは個であり続ける事を認識し多様性を尊重することである。自分の思い通りに人を動かそうとしてはいけない。支配しようとしてはならない。人には得て不得手があり、不得手の部分だけを見て馬鹿にしてはいけない。技術を習得するにもそれぞれのスピード、リズム、持続のパターンがあることを知らなければならない。

仕事の仕方は多様である。その人に合った仕事の仕方でなければ成果があげれない。

つぎに役職に関する認識である。役職に伴うものは「責任」とそれを果たす為の「権限」があるだけである。「権力、権威」などは持ち得ない。

人の採用はその人の人生に関わる重大なことである。その人はこの組織のどの部署において自分の才能を発揮し組織に貢献できるかを慎重に見極めなければならない。そのためにはどういう才能が必要なのか明確に募集しなければならない。この組織においてその人の才能が発揮できず、組織に対しても貢献できなければお互いに不幸な結果になるだけである。

人手不足という現実があって、とりあえず人員確保のためにという理由で人を採用すれば、いつまでたっても離職率を下げることが出来ない上、効率、生産性も上がらず強固な組織形態を作る事も出来ない。何よりもそこには雇用する人に対しての尊重も何もない。人が生産性を上げるに重要な「愛社精神」など持てるはずがない。

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