理想の花の咲かむまでコミュの清陵勉強会のご案内

事務局よりご案内です。

　　　　　　　　　　　　　　　　10月例会（第142回）清陵勉強会のご案内　　　
拝啓
例年にない酷暑でした。異常気象は、全国に思わぬ被害を及ぼしました。先日の埼玉・千葉の竜巻は、身を守るのが精一杯であったとか。自然の猛威にどう対処するかしっかり考えましょう。
さて10月例会の講師には、63回生の開業医赤羽根巌氏にご登場頂き、話題は「TPP」です。
8月22日にブルネイで始まったTPP(環太平洋経済提携協定)交渉は、参加12ゕ国で自由貿易のルールを決めるための｢多国間協定｣です。日本は｢農産物の重要５項目｣に高い関税をかけ守るべき｢聖域｣としてきた経緯があり、また、国内でも利害が対立しており短期間で関係国と合意を得るのは容易ではないと思われます。しかし、ブルネイの閣僚会合では10月には大筋合意にこぎつけ、年末には妥結に至りたいと声明を出しました。
このような経緯から、赤羽根氏は、TPP交渉が２６項目に及ぶ内容でもあり、はたして納得いく成果が得られるだろうかと危ぶんでいます。また、交渉経過を４年間公表しない扱いにも危惧しています。たとえば、２４項目目の保険・医療・金融・知的財産などに関しては交渉が締結されると、国内法の上位に位置づけされ、日本の生活環境が大きな転換を余儀なくされるとの持論です。氏は、たとえば、｢ＩＳＤＳ条項｣があり、日本の法律が外国企業の投資活動にとって不利益であれば、日本政府を訴えることができ、万一政府が負ければ国内法を変えざるを得ず、又は多額の賠償金を支払うことになると。現に日本郵政の簡保生命は、｢がん保険｣を販売せず、アメリカの生命保険会社に簡保生命の１万以上の支店を提供することが既に決まっているとの報道を指摘しています。また、国民皆保険が混合診療制度によって崩され、医療が崩壊すると。当日は、このことを詳しくお話ししたいとのことです。
赤羽根氏は、現在、東京の開業医5,200名余が参加する東京保険医協会の副会長であり、この危機を訴えるべく奔走されています。日本は皆保険制度があるからこそ、安い医療費で高水準レベルの医療を受けられているとの認識。医療は我々の生命の維持に直結しているので、この皆保険制度は是非守られなければならないと力説しておられます。
赤羽根氏は、金沢大学医学部をご卒業後東京女子医大外科に入局し、以降救急外科を中心に外科一般を幅広く経験され、1982年より川西日赤病院外科部長、辰野町の両小野国保病院副院長を経て、1986年東京都江東区で内科医として開業をしました。日頃は、シックハウス症候群、アスベストなど環境問題にも強い関心を寄せておられます。ご期待ください。　　　　　　　　　　　敬具　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　記
日　時 2013年10月22日(火) 18時~20時　　（診療時間を繰り上げてのご講演です）
会　場「剛堂会館」1階左側会議室　東京メトロ有楽町線麹町駅出口①から徒歩３分
(千代田区紀尾井町3-27 　当日の法人明治薬科大学へのご連絡はご遠慮下さい。)
講　師赤羽根　巌氏　（内科開業医・江東区、63回生　東京保険医協会副会長）　
演　題『ＴＰＰが医療を壊す』　　　　会　費 500円(会場費等)
懇親会講演会終了後別会場（そば高田屋）で講師を囲み、懇談をします（会費は別途）。
連絡先講演会及び懇親会のご出欠を10月15日(火)までに次の事務局へご連絡下さい。
　　　米山廸男（63回生） mk-yone3545@angel.ocn.ne.jp T/F＝043-287-2422
　　　飯島由美子（70回生） melissa.5124yi@beach.ocn.ne.jp
　　　　関屋孝行（76回生）　　taka.seki55@gmail.com
■突然の来訪で資料などが間に合わない場合があります。必ずご連絡をお願いします。