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日本全国&世界鉄道の旅コミュの上野〜札幌・寝台特急『北斗星1号ロイヤル』の旅」1

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新幹線や航空機が交通手段の主流となっていく中で、寝台特急全体の凋落傾向が否めない時代の中、青函トンネル開業を契機として上野—札幌間に走りはじめた寝台特急北斗星のA個室寝台ロイヤルは、再び人々の人気を集めるには充分な設備になっていた。
この北斗星ロイヤルの成功が、個室寝台ブームのきっかけとなり、しかもこの寝台特急北斗星のA個室ロイヤルは、今でもチケット入手が困難になる場合が多いという。
1988(昭和63)年3月、上野駅て゛寝台特急北斗星がさっそうとデビューし、まあその時から「いつか北斗星ロイヤルに乗ってみたいな」と思いつつ、それがはじめて実現したのは十年越しのことだった。
それ以来、何度もこの寝台特急北斗星を利用しているんですが、はじめての北斗星ロイヤルへの乗車は、PM16:50上野発の北斗星1号でした。

16:27に上野駅13番線に寝台特急北斗星1号が、尾久車両センターから推進運転で入線してきた時は、心の中がそれこそワクワクする興奮を押さえきれなかった。そもそもどうして北斗星ロイヤルに乗るだけで十年の歳月もかかってしまったのか??と言えば、何度予約にトライしても、いつも満席だったからだ…。
そしてこのA個室ロイヤルのチケットの17,180円という高額さ。寝台券だけでこの値段だから、他に特急券、乗車券も買わなくてはならないので、旅費だけで、けっこうな値段になってしまう。
したがって、そのたびに何度も何度も旅行計画を見直さざるをえなくなり、いたずらに歳月だけが十年も流れてしまっていた。
それがようやく実現したのだから、北斗星1号が上野駅に入線してドアが開いて、車両の中へ入った瞬間は、言い知れぬ感動を覚えたことを昨日のことのように覚えています。
もちろん、その時に筆録した簡単なメモというか、随筆らしきものに書きとどめていますので、それをもとに紹介させていただきます。

北斗星1号ロイヤルの予約と同時に、もちろん、食堂車グランシャリオでのフルコースのディナーも予約済みだ。チケットを何度も見直しながら、予約してあった9号車1番個室。
室内はビジネスホテルかシティホテルの一室をよりコンパクトにしたような感じに思えた。今まで狭ッ苦しいB寝台やB個室寝台ばかりに乗っていた私には、思いの外、広々とした個室寝台に思えた。しかも窓がうれしいくらい全然大きくて、これだとたっぷりと景色を堪能できるな、と満足。しかもこの一室を、札幌までの約16時間の間、独り占めにできるのだから、なんともうれしい。
上着を衣紋掛けにかけたり、カバンを置いたり、窓のカーテンを開けたり、照明やAV機器のボタンやつまみをいじったりしているうちに、トントンとノックが。
早々と、「乗車券・特急券・寝台券を拝見」との車内改札が。ここでルームキーを受け取り、簡単な車内設備の簡単な説明を聞く。
北斗星1号ロイヤルのルームキーは、革製の立派なキーホルダーがついた、家庭でもよく使っているような普通の差し込み式のカギのルームキーだ。
終わってしばらくすると、またトントンとノックが。
「ルームサービスでございます」
と、食堂車グランシャリオのスタッフが、白ワイン、ウィスキー、缶コーヒー、日本茶などのウエルカムドリンクを届けてくれた。
このウエルカムドリンクのルームサービスは、ロイヤルの乗客だけの、いわば特権。これは1988(昭和63)年の北斗星運転開始時からつづいており、ドリンクの種類も、その当時から変わらないという。こういうサービスを受けていると、ロイヤルに乗っている優越感はだんだんと高まってくる。
「明日の朝、コーヒーと新聞は何時にお持ちしましょうか??」
ウエルカムドリンクをもってきてくれた食堂車グランシャリオのスタッフの言葉に、またしても優越感がくすぐられてしまった私は、思わず「8時」と答えてしまった。

そうこうしているうちに、上野駅発車時刻の16:50に。列車のジョイント音のあと、静かに北斗星1号が札幌へむけて動きだした。
発車してまもなく、JR東日本の乗務員による、札幌までの停車駅の到着時刻と、青函トンネルの進入時刻の案内(たしかAM2:50ぐらいだったと思ったが)、車内の案内、その他に「浴衣で食堂車やロビーの利用はご遠慮下さい」といった注意事項などのアナウンスが流れた。

まだ日が落ちていなかったので、窓のカーテンを開けて、ウエルカムドリンクのワインでも呑みながら、椅子に座ってワイドな窓から車窓を楽しむ。
とはいっても、都内の車窓だから、ありきたりの雑然とした町並みや帰宅ラッシュがそろそろ始まったホームが目の前をよぎっていくだけだったが。
尾久、赤羽を通過して荒川鉄橋をわたり、浦和通過。
ふだん、電車から眺めている車窓も、ロイヤルのワイドな窓から眺めていると、とても新鮮に見えるし、心がなんとなくワクワクしてくる。

そして17:15、定刻どおり大宮9番線ホーム着。今は北斗星1号は青森駅工事のために青森駅でのスイッチバックがなくなったため、東北本線走行時は、個室は走行左側になっているが、この当時は、走行右側だった。
車窓から外を眺めていると、ちょうどホームにいた通勤電車を待っている乗客と目が合ってしまった。なんかその乗客の目が、なんとなくうらめしそうな目に見えたのだったが…。

大宮を発車して高崎線と別れて後、北斗星1号はややスピードアップした感があり、車窓の流れが早くなった。上野—大宮間は、通勤電車が混んでいて、なかなかスピードがだせなかったのかな??北斗星1号は、快調に飛ばして宇都宮へ向かう。
大宮を発車してまもなく、17:30ごろ、食堂車グランシャリオのスタッフによる、第1回目のディナーの案内が流れてきた。私が予約したのは、19時からの2回目のディナーなので、まだだ。
外を眺めていると、だんだん日が落ちてきて、あたりが薄暗くなってきた。
そろそろ、ビデオのサービスが始まったはずだが、と思いながら、ビデオのスイッチを入れてみると、邦画が流れてきた。たしか中村雅俊主演の「夜逃げ屋本舗」だったと記憶している。
ヒデオは、6号車のロビー室でも見ることができるのだが、A個室ロイヤルとツインデラックスでは、個々の個室でビデオを鑑賞することができる。
オーディオのほうは、普通のAMラジオ、FMラジオの他に、クラシック音楽、洋楽を楽しむチャンネルがある。が、しかし私は映画が大好きなので、映画が見れるビデオサービスだけのほうに目が行ってしまった。
個室内には、トイレや洗面台があるので、これがまた便利だ。いちいち外へ出なくてもいいから。
畳み半畳ぐらいの広さだが、中にはシャワールームもあって、バスタオルやフェイスタオルのほかに、シャンプー、石鹸、歯ブラシの入ったシャワーセットがおいてあった。
まあさしずめ、ビジネスホテルかシティホテルなみのサービスだ。
ただし、シャワーセットに入っている整髪料が男性用しかなく、これは女性客は不満なのではないだろうか?????

18:11、宇都宮7番線ホームに到着。ここでも進行右側がホームだったため、ホームから物珍しそうに個室寝台を覗き込もうとしていた通勤客とまたしても目が合ってしまった。
宇都宮を発車してまもなく、東北本線の直流・交流が切り替わるデッドセクションがある黒磯を通過するころには、もうほとんど日が落ちてしまっていた。
黒磯付近でいったんスピードがダウンしたものの、再びスピードアップして一路、北斗星1号は東北本線をひた走っていった。
北斗星1号が白河関を越えて福島県に入り、もうそろそろ郡山かな???と思われた19時すぎころ、ようやく第二回めのディナータイムの車内放送が流れてきた。
やっと予約したディナータイムがやってきた。もうすでに上野を発車して2時間以上が経過していて、とても時間が長く感じてしまった。…

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あらかじめ予約しておいた食事券をもって、7号車の食堂車グランシャリオへ行く。
なんとなく木目調のインテリアに、ワインレッドの絨毯???が床に敷きつめられ、照明はなんとなくほの暗く、テーブルの上には赤いランプが、とても雰囲気をかもし出している。
この車両は、かつて旧国鉄で動いていた電車特急で使われていた食堂車を改造して使用しているらしい。
食堂車グランシャリオに入っていってウエイトレスに食事券を渡す。すでに私が座る席が決められていて、ウエイトレスから案内された席に座ると、飲み物のメニューが渡された。
中を見てみると、国産のビールのほかに、おたるワインのほか数種類のワイン、ニッカ、オールドパー、さらに男山をはじめとする日本酒までが、ズラリと並んでいた。
とりあえず、北斗星乗車の記念にと、おたるワインを注文。
ロイヤルの部屋の中でウエルカムドリンクのワインを飲んでいたので、食堂車グランシャリオにきたころには、わりとできあがった??状態になっていた。酔っぱらってはいませんでしたが。
テーブルに運ばれてきたワインは、けっこう冷えていて、ウエルカムドリンクのワインと同様、トロッとしたわりと甘口っぽいワインだった。
それから、フルコースのフランス料理が次々と入れ代わり立ち代わり、テーブルに運ばれてきた。
海老サラダ、クリーム煮、牛ヒレ肉料理、季節サラダ、洋梨タルトケーキ、洋梨のシャーベット、コーヒー、お菓子、パンだったと思ったが、どれがどういう順番で出てきたかは、全然覚えていない。

目を丸くしながら食事している最中、北斗星1号は19:33、郡山着。
ホームで電車を待っているたくさんの通勤客の目が、私たち食堂車グランシャリオで食事している人たちに注がれていた。しばし、注目の的になってしまった。

こういうフランス料理に限らず、一般的にディナーというのは、お腹いっぱいに食すというよりは、食事の雰囲気、並べられた料理の美しさ、味わいをゆっくりと時間をかけて楽しむということがあるんではないだろうか???
とくにこの北斗星1号の食堂車グランシャリオのフランス料理はそんな感じがした。
味わいのほうは、海老サラダは、かなりのボリュームがある。たしか海老の中身は取り出されて傍らにおかれていて、中には味付けがしてあるサラダが詰められていたものだったと思う。
クリーム煮というのは、要するにクリームシチュー。牛ヒレ肉料理は要するに牛ステーキ肉で、肉汁がドロッと出てきて、なかなかの味わい。
デザートに洋梨タルトケーキ、シャーベットが出てきて、さらにコーヒー、お菓子がラストで、ディナーは終了。
これでしめてお値段は1万円。列車の中でゆったりとした時間をすごしながら、優雅な食事を楽しむということを考えれば、しかたない値段なのではないだろうか?????
ただ今は、このフランス料理コースのお値段は、7,800円に値下げになっているようである。

「景色を見ながら…」とも思ったが、しかし日がすでにとっぷりと沈んでいて、景色は見れない。
夏場だったら、第1回目のディナータイムであれば、それこそ外の景色を堪能しながら、ゴージャスなディナーを楽しむことができるかもしれない。
この日のディナータイムは、第2回目だけで5〜6人ぐらいしかいなかった。今一つ、賑わいに欠けていたもようである。
夕食のディナーは、このフランス料理コースの他に、6,000円の和食懐石御膳のコースがある。
料理の内容は、1年に1度ぐらいの頻度で、変えているらしい。

ゆっくりと時間をかけて楽しむ食事というよりも、私の場合は、真っ暗な外の景色の流れに目をやったり、いろいろとメモを取りながら食事していたため、けっこう食事に時間がかかってしまった。
しかも揺れる列車の中でのメモは、なかなか思うように書き取れない部分があって、ちょっと大変。

そうこうしているうちに、北斗星1号がちょうど福島に到着。時刻は20:08。
ここでもホームにいた通勤電車を待っている通勤客の目が、食堂車グランシャリオの食事客に注がれていた。
食堂車グランシャリオでなんやかやと約1時間くらいが経過し、私も退席することにした。食堂車では、食事のほか、さまざまな北斗星グッズやおみあげ品なども売っている。
他のディナーコースの客が、食堂車でおみあげ品を買っていく姿を見かけた。

食事のあと、お隣6号車のロビー室に立ち寄ってみた。北斗星1号・2号以外の北斗星が、1両いっぱいの空間をロビーに当てているのに対して、1号・2号のロビー室は車両の半分くらいのスペースで、それこそ15人も座ったら満員になってしまう。
中高年の乗客でもう満席状態になっており、ビデオサービスの映像を見ている人、缶ビールを呑みながら談笑し、もうほとんど宴会状態になってしまっている人…
会話の内容からして、けっこうビジネス客も乗っているようすだった。航空機が主流とはいっても、この北斗星1号は、東北から函館〜東室蘭・苫小牧の間だったら、時間的にビジネス客の利用が多いようなのだ。つまりまだまだ寝台特急のほうが便利ということらしい。
あとロビー室は、これらの人たちのタバコの煙がモクモク状態でした。ケムイぞ。

自室のロイヤルに戻る途中、他の車両の客入りを見てみたが、A個室ロイヤル、ツインデラックス、B個室ソロ、デュエットは満席状態で、そういえば上野駅発車後の車内放送でも、個室は満席のため、今からB寝台から個室への変更はできない旨、アナウンスがあった。
B寝台も下段は満席。上段は半分くらいの空きがあるぐらいでした。

自室のロイヤルに戻り、部屋の照明を暗くして、夜景を眺めてみる。すると、車窓の外には夜景が流れていく様子がくっきりと見えた。ロイヤルでの楽しみ方のひとつに、これができることがある。
列車の夜景を見るには、部屋の照明を暗くする必要があるのだが、開放式B寝台やロビー室ではこれができない。
他の個室でもできることはできるが、ロイヤルのワイドな窓から眺める夜景は格別だ。

もうそろそろ21時になろうかというころ、食堂車グランシャリオからパブタイム開始の案内、引き続いてJR乗務員から、「まもなく仙台に到着」の案内が流れた。
もうかなり眠気が来ていたが、最後にパブタイムものぞいておこうと、再び食堂車グランシャリオへ。北斗星ロイヤルには、食堂車グランシャリオとの直通電話があり、パブタイムも食堂車からのルームサービスを受けることができる。これもロイヤルだけの特権だ。
しかしどうにも、ワインで快いくらいに酔いがまわり、結局、途中でUターンして部屋に引き上げて、ベットに横になったまま、熟睡…。パブタイムには、結局、行かないまま、爆睡状態に入りました。

ハタとベッドで目が覚めると、すでに時刻は5:40をまわっていた。
昨夜、ロイヤルの室内で熟睡したのが21時すぎごろだから、8時間30分以上、列車の中で揺られながら、熟睡していたことになる。
ワイドな窓から眺めると、すでに北斗星1号は、函館本線の内浦湾の海岸線ずたいを走行していた。ようやくほのぼのと夜が明けようかというころ、朝焼けの空に、青く済んだ海という景色は、まさに絶景。
朝、目が覚めてから、ずーっとこの絶景美に見とれてしまい、缶コーヒーをすすりながら、この車窓を眺めていた。

ロイヤルにはシャワーや洗面台があるので、脂のういた寝惚け顔もスッキリさせることができるからいい。
北斗星1号は6:03に八雲を発車したあと、内浦湾ずたいをすーっと走行しながら、6:29に長万部に到着。車窓からは、「北海道新幹線誘致」の立て看板がところどころに見えた。地元の人たちの悲願だから、誘致に熱が入っている様子が、こちらへ伝わってきた。

長万部を発車したあと、まもなく食堂車グランシャリオのスタッフから、モーニングタイム開始のアナウンスがあった。
洗顔もすませ、すっきりした顔で通路に出てみると、窓の外には広大な牧場がつづいている。いかにも北海道らしい風景だ。北斗星1号は、7:04、洞爺に到着。
このあたりから、進行方向左側の通路側の車窓からは、有珠山麓の素晴らしい絶景美が見えてきた。切り立った山肌、赤茶色っぽくなった山肌、そして麓の雄大な自然美、こちらの絶景も素晴らしいの一言。
この雄大な自然美に、またも釘付けになって、ずーっと見とれてしまっていた。

「あっ、いけねえ、朝食とらなきゃ」と思い出したように、食堂車グランシャリオへ行ったのだったが、すでに満席状態。
「あーっ、失敗したなあ」とここでようやく気がついた。モーニングコーヒーをきのう8時に頼んでしまったが、北斗星1号が終点の札幌に9:20頃到着するから、おそらく食堂車はその30分前ぐらいには、閉店してしまうだろう。そうすると8時のモーニングコーヒーをゆっくり飲んでから、朝食なんて不可能に近い。
しかも列車は今、北海道の雄大な自然の、まさに絶景美の中を走っている。この絶景美も見逃したくない。
そう思っているうちに、弁当の車内販売がやってきた。「よし、これにしよう」とばかりに、弁当とお茶を買って、ロイヤルの部屋の戸を開けたままにして、弁当を食べながら、車窓の絶景を堪能することにした。

北斗星1号は7:38に東室蘭に到着。ここでディーゼル機関車の運転士が交代。ホームを眺めていると、ビジネス客らしき人たちが、列車から降りて、出口へと向かっている姿が多数見えた。
ここは北海道でも有数の工業地帯であり、大企業の工場群が並んでいるところだ。福島・郡山・仙台あたりから、東室蘭へは、この北斗星1号を利用したほうが、時間的に便利なのだと思う。

東室蘭を発車したあとあたりから、6号車ロビー室で、JR北海道の乗務員による、北斗星乗車記念グッズの販売が行われた。ロイヤルのキーホルダーでも使われているのと同じ形のキーホルダー、3枚1組の北斗星マーク入りのコースター、北斗星ロゴが入った小銭入れなどなど。
ほかにも、ちがう形のキーホルダーや、北斗星懐中時計といったものまであった。
私も、北斗星の余韻を自分の中に残しておきたいため、北斗星に乗るたびに、これらの北斗星グッズをなにかしら買っている。

北斗星1号は、7:54に登別に到着。あのドリフターズの歌「いい湯だな」にも出てくる登別だ。

登別を発車してまもなく、まってましたとばかりに、食堂車グランシャリオのスタッフが、コーヒーと朝刊をもってきてくれた。コーヒーをすすりながら車窓を眺めていると、進行方向左側に牧場やサイロ、草を食べる牛や馬が見えてくる。
白老周辺は、そういえば全国でも有数の競走馬の産地だ。競走馬の牧場を左手に見ながら、北斗星1号は、ひたすら疾走していく。
ずーっと、ロイヤルの室内で、通路側で、時間の経つのもすっかり忘れて、車窓から見えてくる北海道の雄大な自然美を、ひたすら堪能しつづけ、ゆとりある旅の感動に浸りきっていました。

気がつくと、8:24、苫小牧に到着。ここでもビジネス客らしき人たちが下車していったのが見えた。
苫小牧を発車すると、今度は北斗星1号は、ひたすら広大な原野の中を疾走していった。
まさに北の大地という風景。
8:45に、南千歳に到着。中高年客や親子連れ客などが下車していった。この北斗星1号は、函館〜札幌間に限って、開放式B寝台を、乗車券と立ち席特急券だけで、普通の座席車として利用することができる。ただし乗車駅は、函館〜伊達紋別間の停車駅のみという条件付き。
ひょっとしたら、この立ち席特急券利用の乗客なのかもしれない。

北斗星1号は南千歳を発車後、北広島、新札幌、札幌貨物ターミナルと走り抜けていけば、いよいよ車窓には、人口188万人の北の大地・北海道の道都・札幌の市街地が見えてくる。
上野を発車して16時間20分余り。こんな長い時間、列車に揺られてきたのかな??と思ってしまうくらい、自分の中では、とても短い時間のように思えました。こういう列車旅だったら、このまんま乗り続けて、釧路でも網走でも稚内でも行ってしまい気分だし、さらに北斗星1号に乗って、たくさんの感動で、お腹いっぱいになった気分になっていた。
それくらい、今まで味わったことのないくらい快適な一夜をすごした列車旅だった。
「みなさま、北斗星1号での長旅、おつかれさまでございました。北斗星1号でのご旅行はいかがだったでしょうか。まもなく、終点の札幌、札幌に到着いたします。」
乗務員によるアナウンスがあって、10分後ぐらいに、定刻どおり、終点・札幌駅の5番線ホームに北斗星1号がゆっくりとすべりこんでいった。
ホームに降りてみると、なんとなくヒンヤリとした空気が身を包んだ。「ああ、札幌に着いたんだなあ」という感触があり、上野からの1,215KMにものぼる列車旅を終えた感慨がこみあげてきた。

こういう優雅でゴージャスな列車旅は、まさに最高。もう16時間といわず、2日でも3日でも、一週間でも乗り続けたい気分になりますね。
札幌からの帰りも、寝台特急「北斗星」4号のロイヤルで予約を入れていた。まさに行きも帰りも北斗星で…という、北斗星旅行でした。


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