シャングリラ☆上海コミュの名仕苑。自宅マンションでの火災。

突然ですが、昨晩、僕の住む“名仕苑”で火災がありました。

名仕苑HP　http://www.shkp.com.hk/html/arcadia/eng/index.htm
自宅公開日記　http://mixi.jp/view_diary.pl?id=3696152&owner_id=61194

火災とは怖いもの。火災対策がまったくできてなかった反省もこめてトピックに書きます。
（時間は大体の感覚で書いてます。多少のずれがあるかもしれません。）

【10月11日　11時30分】
今日はゆっくりお風呂に入ろうと思い、
さっき買った白ワインを、ボトルクーラーに入れて浴室へ。
雑誌も3冊。今週末、友人の結婚式が日本であるので、
結婚式Styleと二次会Styleなんかを考えつつ、
湯船につかる。

【10月12日　0時10分】
なんかこげ臭い臭い。でも、誰かが料理をしているんだろうと思い無視。

【10月12日　0時15分】
やはりこげ臭い。気になってタオルを体にまき、浴室を出てベットルームへ。
ベットルームの窓を開けると、なんど左上から火が見える。
下を見ると消防車が2台。しかし、自室の火災報知機は鳴っていない。
ベランダに出ると、消防士が放水作業をしているのがはっきりわかった。

【10月12日　0時25分】
廊下からも音がする。着替えて財布を手にもって廊下に出ると、
びしょ濡れになった消防士と遭遇。なんともそのコントラストが変。
彼は仕事着。僕はタンクトップ姿。
彼に火災の場所を聞くと、27階と教えてくれた。
僕の部屋は26階なので、やはり火元は一つ上の階だ。

【10月12日　0時30分】
一旦、部屋に戻りもう一度ベランダへ。
既に火は見えていない。
僕の好奇心が頭を埋め尽くす。
そして、僕はエレベーターへ。（←良くない行動<1>）

27階につき、エレベーターのドアがあくと底は、
一面水溜りだった。炭でよどんだ色。どう考えても出ることは出来ない。
そこで1階のボタンを押しエレベーターで降りる。（←良くない行動<2>）

【10月12日　0時35分】
一回につくと、パジャマ姿の人や帰宅したばかりのサラリーマンがロビーで、
行く当てもなく留まっていた。
どうやらの下りのエレベーターは使えても、昇りは使えないよう。

一旦そとにでて、上を見上げる。
すると真っ黒焦げの部屋が見えた。自分はすぐその斜め下。ぞっとした。

中に戻ろうと思い、歩き出すと中国語でとめられる。
しかし、そのまま無視して中に入る。（←良くない行動<3>）

【10月12日　0時45分】
１階ロビーにいてもしょうがないし、
火は鎮火したようなので、自分の部屋にむかおうと思うが、
昇りエレベーターがロックされていて動かない。

しかし下りは使えたのだから、何かセキュリティーの設定だろうと思い、
2階まで階段で上り、2階のロビーで上りボタンを押してみる。
案の定、エレベーターは2階には迎えにきてくれた。（←良くない行動<4>）

26階に上るエレベーターの中の記憶は今でも新しい。

上から止め処なく、僕を載せた直方体のカゴに水が落ちてくる。
27階のフロアからだろう。気分が悪かった。早く自分の部屋に戻りたい。

【10月12日　0時50分】
部屋についてみると、ベットルームの様子がおかしい。
なんと天井に亀裂が入っていて、そこから上の階の放水につかった水が落ちてきている。
まずは、ベット周りにおいてあった大切な電化製品や服をどけて、
そして状況を確認。最悪だ。今夜はこのベット寝れない。
（この状況で睡眠を気にかけている自分に驚いた）
まず無いとは思うが、何かの拍子で建材が落ちてきたりしたら大怪我をする。
僕は怖くなった。

【10月12日　0時55分】
僕のエージェントに電話をかけて状況を説明。部屋の確保を依頼するが、
ラチがあかない。自分で1階のフロントに電話を入れる。

―中国では主張をしない人間は損をする。
　　自分に不利益な事があればしっかり主張すべきだ。―

それから10分間。僕はそのフロントの人間と電話でやりあった。
他の部屋を貸すから、ロビーまで鍵を取りに来て欲しいなどという。
こちらは客です。天井の状況をすぐ見に来ないでどうする。

叫び声に近いしゃべり方をする事務員に対して、
僕は、冷静に名前を聞き後日、会社側に報告すると告げると
対応が静かになった。（上海のTAXI対応で慣れていた。）

【10月12日　1時10分】
すべての事実を証拠として写真に残しておく。
僕は見知らぬ土地にいる、自分を守るのは自分だけ。
責任追及をするのにも証拠が必要だ。

【10月12日　1時30分】
鍵を部屋まで届けてもらい、同時に部屋の漏れを確認してもらう。
そして、29階の別の部屋で僕は寝た。

僕が上の階の火事を発見してから、
睡眠につくまでの間、一度たりとも自室の火災報知機はならず、
非難するように促す案内もなかった。
僕は自分で気づくまで、のほほーんと湯船につかり、
白ワインを飲みながら、どのStyleにするか思案していたのだ。

その上、僕は逃げる準備もせず、貴重品も財布したもたず、
階をいったりきたりしている。エレベーターを使って。

先週、僕はBali島にいた。
爆弾事件のあったCafeの側にも、事件前日いた。
一瞬の判断が自分の運命を左右する。

反省の思いをこめつつ、皆さんにも危険の存在を感じてもらおうと思い、
書きました。

もう27歳。大人にならなくては。

最後に。
名仕苑の対応のまずさを感じる方も多いと思います。
火災報知機がならなかったり、避難勧告をしなかったり。
日本では普通だと思うことがされてません。
普段、素晴らしいサービスを提供している彼らも、
防災訓練はしっかりされていないようでした。
非常に残念です。