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【ナナヨーヒマワリ】追い切り

７歳で破壊力増した！ナナヨーヒマワリ１１秒７…アンタレスＳ追い切り
2008年4月25日（金） 8時0分　スポーツ報知

　◆アンタレスＳ追い切り（２４日）　７歳で重賞初制覇（前走のマーチＳ）を飾ったナナヨーヒマワリが２４日、栗東トレセンで追い切られた。しまい重点に鋭く伸び、体調だけは文句なし。“遅咲きのヒマワリ”が、さらに大きく開くか。

　切れ味は本物だ。小雨がパラつくＤウッドチップコースで、ナナヨーヒマワリは充実ぶりをアピールした。

　前半はゆったりしたラップを刻みながらも、実にスムーズ。余裕たっぷりの手応えで４コーナーを回ると、直線では鞍上の小原から気合を注入された。

　水分を含んで重めの馬場も関係ない。抜群の反応で一気にトップスピードに乗ると、ラスト１ハロンは１１秒７（６ハロン８７秒０）と鋭く伸びた。７歳にして成長を続ける大型馬は、一段と破壊力をアップさせていた。

　小原は絶好の感触を口にした。「しまい重点で、いい反応だったね。２キロの斤量増も大きな馬だから問題ない。前走の重賞勝ちが、まぐれと言われないような競馬ができると思う」そのマーチＳは、直線で外から鋭い末脚で突き抜けてＶを飾った。デビュー４７戦目で初のタイトルだった。

　昨夏からコース追い中心に替えたことで力をつけたという。「坂路に入らなくなったことで、腰がしっかりした。（坂路では）疲れが残ってしまったみたい。トモ（後肢）がフラフラすることもなくなったから」

　“逆転の発想”で体質強化に成功したベテランホースが、軌道に乗った。試金石の一戦になるが、小原調教師は「今回が本番だね」と不敵に笑う。前走と同じく、後方からブチ抜くつもりだ。