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レアルマドリード 応援会コミュのレアル、土壇場で首位の座守る

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リーガエスパニョーラで首位を走るレアル・マドリーは9日、サラゴサのホームに乗り込んで第37節の試合を行った。レアルにとっては優勝へ王手を掛けるため、サラゴサにとっては来季のUEFAカップ出場権獲得を決めるための試合となった。

 序盤、両チームの動きは重かった。攻守の切り替えも遅く、全選手がミスを犯さないことを最優先に動いているようだった。
 しかし、球際での肉弾戦には、プレッシャーの大きさと同じだけの闘争心が選手の中に燃えていることを示していた。前半15分を過ぎたころから、試合展開は激しく攻守が入れ替わるものになった。

 サラゴサは、中盤のバランスを保ちながら効果的な攻撃を繰り出した。レアルの両サイドハーフのベッカムとロビーニョが、サイドに張り出して守備的MFのディアラとエメルソンとの連係がうまくいかないのに対して、サラゴサはアイマールとダレッサンドロの両サイドハーフがインサイドに絞ってセラデスとピケの守備的MFと連係して守備を行い、ボールを奪ってから一気にサイドへと開く動きで中盤での主導権を引き寄せた。

 前半29分、スタジアムが突如沸きかえる。電光掲示板にバルセロナ0−1エスパニョルというスコアが掲示されたのだ。しかし、その数秒後にはそれよりも大きな歓声がスタジアムを包み込む。ペナルティーエリア内でアイマールが倒されてサラゴサにPKの判定が下された。これをFWディエゴ・ミリートがきっちり決めて、サラゴサが待望の先制点を手に入れた。
 対するレアルは、前線へ出されるボールのほとんどがロングボールで、2トップのラウルとファン・ニステルローイが孤立する場面が多く、効果的な攻撃を繰り出せないまま前半を終えた。

 後半に入るとレアルは、エメルソンとラウルを下げてイグアインとグティを投入した。だが、この交代後も中盤のバランスを整えることはできず、レアルはただただ前へとボールを蹴り込む攻撃を繰り返した。サラゴサは、このレアルの攻撃を中盤と最終ラインが連係して跳ね返し続ける。効果的に守備網を崩せずに焦りの色が増していくレアル。さらに電光掲示板にはバルセロナが2−1と逆転した報が。スタジアムは、バルセロナに暫定順位で追い抜かれたレアルをあざ笑うかのように、「マドリディスタは大人しくしていろ!」という大合唱に包まれた。

 ところがそんな最中の後半11分、右サイドバックのセルヒオ・ラモスのアーリークロスにファン・ニステルローイが飛び込んでレアルが起死回生の同点ゴールを獲得する。
 完全に試合の流れをつかみながらも同点に追いつかれたサラゴサのサポーターは、この失点に一気に静まり返った。

 だが、試合はこのままでは終わらない。レアルの同点ゴールから7分後、アイマールがドリブルで相手陣内を攻め上がって放ったパスから、ディエゴ・ミリートがこの日2点目となるゴールを押し込んで、サラゴサが再びリードする。

 またしても追い詰められたレアルは、ロビーニョに代えてレジェスを投入。ここからのレアルは、ボールを奪うためにすべての選手がボールサイドに寄って、戦術やバランスといったことはそっちのけのなりふり構わないプレーをするようになった。対照的に、バランス良いポジショニングで効果的にボールを動かすサラゴサ。レアルにはもはや自滅の道しか残されていないかに思われた。確実に減っていく試合時間と、サラゴサの安定したプレー。さらに、3人の交代枠を使い切り、左足を負傷して満足に走れないベッカムがピッチに残ったままのレアルの敗戦は濃厚だった。

 しかし、後半44分に奇跡が起きた。激しい肉弾戦でレジェスがピッチに倒れ込む。こぼれ球を拾ったグティはプレーを切るかに思われた。しかしグティは、倒れているレジェスを追い越すようにして左サイドを駆け上がったロベルト・カルロスへ間髪入れずにスルーパスを送った。それをロベルト・カルロスがゴール前へ折り返すと、両チームの選手が入り乱れる中からファン・ニステルローイがゴールに押し込んで、レアルが再び同点に追いついた。
 時を同じくして、レアルのベンチはゴールとは違ったことに対して沸き上がった。すべての選手がピッチ上の選手に、両手の2本指を立てて何かを知らせようとしている。すると、電光掲示板に「バルセロナ2−2エスパニョル」の表示が浮かび上がった。さらに3位のセビージャもマジョルカと0−0の引き分けを演じたとの情報が入り、それまで首位陥落濃厚だったレアルは、一転して首位の座を守ることとなった。

 試合終了の笛が鳴ると同時にピッチにはレアルの選手、スタッフ、さらにはカルデロン会長が駆け込んで、優勝を決めたかのように喜びを爆発させた。スタジアムにはレアルサポーターらによる「カンピオーネ(王者)」の合唱が響き渡り、奇跡の生還(首位死守)を遂げた喜びを表現し続けた。

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