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G.K.チェスタートンコミュの復習「ブラウン神父の童心」(ネタバレあり御注意)

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このトピックに、1話1コメントとして
ごく短いあらすじを載せていきます。
自分にとっては読み返す動機となり、また、
コミュの話題作りにもなれば嬉しいと思います。
ご遠慮なく途中にコメントなどはさんでいただけたら
幸いです。

タイトルや引用は基本的に
創元推理文庫版中村保男訳にしたがいます。
では、いきます。

コメント(24)

復習「青い十字架」

サファイヤをちりばめた銀の十字架をたずさえたブラウン神父は、
わざとまわりに言いふらしてフランボウの気を引き、おびきよせる。
しかも、みちみち塩と砂糖を取り替え、
レストランで三倍の勘定を払わせるなどして
フランボウをテストし、
同時に探偵ヴァランタン一行について来させ、
最後にフランボウが暴力をふるうのを思いとどまらせる。
ともに神父に敬意を表する、フランボウとヴァランタン。
初めまして、子どもの頃にこの作品を読んでとても感銘を受けました。
最近読み直しましたが、思ったより押しつけがましく無い、という印象は昔と同じでした。
だから読み返す気になるのかも知れません。
青月さん
そうですね、私も、もう何度読み返したか
分からないくらいです。何度呼んでも刺激を受け、
わくわくし、そしてあたたかい気持ちになります。
復習「秘密の庭」

反教権主義者であるヴァランタンは、
宗教団体への寄付が趣味の億万長者
ジュリアス・K・ブレインが
教会を資金援助し、「ギロチン」などの
国家主義の新聞を支持しそうになったのに
たまらず、ブレイン殺害を計画。
前日にギロチンにかかった
ルイス・ベッカーの首を持ち出し、
自宅の庭で殺して首を切ったブレインの
首を外に放り出し、かわりにベッカーの首を
すげておいた。
前話の探偵が今回は犯人という衝撃。
復習「奇妙な足音」

真正十二漁師クラブの晩餐会が開かれた
ヴァーノン・ホテルにて。ブラウン神父は
給仕の一人の懺悔を聞くために呼ばれ、
その覚え書きを書くために部屋を借りていた。
ホテルには給仕が十五人と客が十二人。
素早い足音とゆっくりとした足音が交互に聞こえた
ことから神父は、犯罪が行われていると察して
フランボウから銀器をとりかえし、さらに逃がしてやる。
一流紳士と給仕は同じく夜会服を身につけていて
違うのはその歩き方だけ、というところに注目した
フランボウのおしゃれな犯罪と、
それを未然に防いだ神父の手際の見事さ。
ちなみに、"The Twelve True Fishermen"
がどう訳されたかというと手元の3種類の訳書で
・真正十二漁師クラブ
・真正漁師十二人会
・眞正十二漁人(ふりがな:トエルヴ・トルウ・フイシャメン)
と3種類、それぞれ苦労がしのばれて興味深いです。
復習「飛ぶ星」

レオポルド・フィッシャー卿が名付け子のルビーへの
クリスマスプレゼントにダイヤモンド「飛ぶ星」を
持ってくることをかぎつけたフランボウは、
フィッシャー卿夫人(最近亡くなった)の弟ブラウントと
名乗って屋敷に入り込んだ。
ところが仲間からの知らせで、警官が自分を捕まえに
来ることを知る。フランボウは逃げない。
パントマイム劇をやろうと皆に持ち掛け、自分は
ハーレキンに扮し、扮装の手伝いの際に卿のポケットから
宝石を盗む。入って来た警官は、ブラウントの知り合い
が警官に扮してやってくると紹介されていたので
皆、まさか本物とは思わない。
フランボウは演技のふりをして警官を叩きのめし、
クロロホルムで気絶させる。
犯罪を見破ったブラウン神父が、
木に登って今にも逃げそうなフランボウを見上げ、
悔悛をすすめる言葉を諄諄と説く。
これが、フランボウ最後の犯罪となったのだった。
復習「見えない男」

改心したフランボウが登場する。
ジョン・ターンブル・アンガス青年と同様に
昔ローラ・ホープにプロポーズした、
小男のイジドア・スマイスと
のっぽで藪にらみののジェイムス・ウェルキン。
ウェルキンは「見えざる男」すなわち郵便配達に
なってスマイスの手紙を届け、ローラの耳元で
ささやいてローラをおびやかした。
4人の見張りの目をあざむいてスマイス宅に
入り込み、殺害して郵便配達の茶色の袋に
死体を入れて運び出す。
他人というものは、こちらの言ったことに
答えようとしないというのが盲点。
復習「イズレイル・ガウの誉れ」

下僕イズレイル・ガウが番をしている
グレンガイル城で発見された四つの品、
大量の宝石類、積み上げたかぎ煙草、
分解した機械の部品、蝋燭立てのない蝋燭。
さらになんとガウは主人の墓をあばき、
頭蓋骨を運び出してジャガイモ畑に埋めていた。
もしどこかに、自分の権利である分量だけを過不足なく
取得している人がいたならば、グレンガイル家の
金(きん)はすべてその人に贈るとの誓言。
渡された1ソヴリンに対して、
19シリング11ペンス3ファージングのおつりを
持ってきた正直者のガウ。
グレンガイルの金はすべてガウの所有と
なることになった。
そして金でないものにはまったく手をつけなかった。
頭蓋骨を掘り出したのは、金歯の金を抜くためであった。
復習「狂った形」

医師ジェイムズ・アースキン・ハリスは、
細長い古風な変わった屋敷の主人である
稀譚作家レナード・クイントンの妻を愛した。
たまたまその日、クイントンが
「われはみずからの手によりて死す。
されどそは殺人なり」という
原稿を書いていたのを見せられたハリスは、
そしてゆがんだ東洋風のナイフを庭でみつけ、
同居している東洋人に罪を被せてクイントンを
殺害することを思い立つ。
睡眠薬をのませて半睡状態にして外から
「様子が変だ」と発見したふりをし、
先に部屋に駆け込んで、ナイフを握らせて
突き刺した。
「われはみずからの」の紙の端が不自然に
切り取られていた「狂った形」に注目した
神父の推理。
「イズレイル・ガウの誉れ」はとても気に入った作品の1つで、読後おそらく数十年??たった今でもはっきり覚えています。ゴシックな雰囲気そのものがトリックになっている名作だと思います。
chikwangue さん
>「イズレイル・ガウの誉れ」はとても気に入った作品の1つで
私はすっかり忘れていまして、読み返してみて
感動しています。
そうですね、「雰囲気そのものがトリックに」なって
いる、というのはチェスタートンの顕著な特徴では
ないかと思います。
復習「サラディン公の罪」

フランボウは盗賊時代にもらった手紙の誘いに
したがい、神父を連れてノーフォーク、リード島の
サラディン公爵をたずねる。執事のポールと暮らす。
アントネリーと名乗る青年が現われ、
自らの父を殺し、母をうばったという
サラディン公爵と決闘を始める。
ポールは留守、フランボウは釣りに出かけていて
助けは来ない。サラディン敗れる。
しかし実はポールが本物のサラディン公爵で、
アントネリーの父を殺した犯人だった、
公爵に見えたのはその弟。弟は兄を脅迫していた。
ポールが助けを呼ぼうと船で急いでいるように見えたのは、
アントネリーが意外にも正式の決闘を申し込んできたので
すべてがばれてしまうのをおそれて逃げようとしたのだった。
この計略は、警官に警官を逮捕させたフランボウの手口から
思いついたものだった。
決闘が終わり、帰って来たフランボウの手をとって喜ぶ
神父の姿が印象的。
復習「神の鉄槌」

ウィルフレッド・ボーハン牧師は、
飲んだくれの兄ノーマン・ボーハン大佐を
衝動的に殺した。
悪態をつく兄に対して殺意をいだき、
小さなハンマーを手にとったが、
気持ちを押し殺していつものように教会の
塔に登り、祈った。しかし塔の頂上から、
兄の帽子が緑色の虫のように見えた瞬間、
ハンマーを放し落とした。
しかし、牧師は鍛冶屋に罪をかぶせようとは
しなかった。
低能のジョーならば、犯人に仕立てても
苦しみを知らずに済むと思ったことを
察して、ブラウン神父は同情の意を示す。
復習「アポロの眼」

太陽崇拝の新興宗教者(通称)カロンは、
ポーリン・ステーシーが
目をわずらっているのを知っていながら
太陽を見つめることをすすめ、悪化させた。
そして自分は公衆の面前で演説している最中に
莫大な遺産をカロンに遺す遺言を書き、
エレベーター昇降路に転落死するよう仕向けた。
ところが妹のジョーン・ステーシーが
万年筆のインクをわざと入れておかなかった
という小細工のため、遺産受取人の名は記されず、
カロンの策略は失敗。
墜落の音と悲鳴を聞いても動じなかったカロンに、
神父は初めから疑いの目を向けていた。
アポロの眼って、読んでいるとなんだか舞台を見ている様な感じがして好きです。
(´∀`)ノ
雪の庭に長いマントを着た男が倒れていた話が大好きでしたが、あれはなんという題だったでしょう。
>chikwangueさん

翼ある剣(ブラウン神父の不信)じゃないでしょうか?
トフジラフさん
> なんだか舞台を見ている様な感じが
カロンと神父の対峙しているところなんて、
舞台でやったら、はえるでしょうね。
「ブラウン神父の打ち負かされた姿というものをフランボウは初めて見た」
などというシーンが、印象的。

chikwangueさん
> 雪の庭に長いマントを着た男が
そんな疑問に答えたいなあ、と思ってこのトピックを
立ててみました (^^) が、先は長い ...
「童心」以外、どなたか、やってくれないかしら。
「奇商クラブ」「ポンド氏の逆説」なんかも歓迎なのだけど。
>ヤスさん

そうなんです。神父とカロンの対峙の所がほんとに舞台みたいで。

「木曜の男」のトピなんてのどうでしょう?
> 「木曜の男」のトピなんての
いいですねえ。
でも私、すっかり忘れてるような ...(^^;

では「童心」は、
いよいよクライマックスってことで。
復習「折れた剣」

知将とうたわれたアーサー・セント・クレア将軍は、
ブラック河畔におけるブラジル軍との戦いで
無謀な突撃をくわだてて敗北した。
ときのブラジル大統領オリヴィエは
非常に慈悲深い人物だったにもかかわらず、
将軍は処刑されて見つかった。
将軍は堕落した生活の末に賄賂や強請のために
現金を必要とし、ついに裏切り者となり、
ブラジル側から富を得ていた。
それに気づき、辞職を勧めたマレー少佐を
発作的に殺し、剣の先が折れて体内に
残ってしまった。動かぬ証拠。
これを隠すため、味方の兵の死体の山を築いて
そこに死体を隠すことを考えたのだが、
味方に気づかれ、味方の手で処刑されたのであった。
「賢い人間は一枚の葉をどこに隠すか」「森の中に」
というブラウン神父とフランボウの問答が有名。また、
「印刷屋は誤植探しのために聖書を読む。
モルモン教徒はモルモン教の聖書を読んで、
そこに一夫多妻制を見つけだす」などとという
くだりも、考えさせられます。
復習「三つの凶器」

刺殺用のナイフ、絞殺用のロープに
射殺用のピストル。多すぎる凶器。
アリス・アームストロング嬢が、
父親のエアロン・アームストロングを
秘書のパトリック・ロイスが殺す現場を目撃したと言う。
しかしロイスは犯人ではなかった。
愛想がよくて人気者と思われていた
アームストロングは、実は自殺狂であった。
自殺をとめようとするロイスを見たアリスが、
殺そうとしていると思い、ロイスがアームストロングの
脚に巻き付けていたロープをナイフで切って、
そのまま気を失った。そのお陰でアームストロングは、
窓から飛び降り自殺をしてしまった
アリスが結果的に父親を殺してしまったという
ことを悟られまいと、ロイスは自ら殺人犯として
名乗り出たが、しかし神父がそれを引き留めたのであった。
>>22 ヤス 復習「折れた剣」

わざと負け戦(いくさ)をするのが、「David and Bathsheba」に似てる。

>>> ダビデは家臣ウリヤの妻、バト・シェバを見初め、彼女を妻にするため謀略によってウリヤを戦死させる。預言者ナタンにとがめられてダビデも後悔するが、神はこれを許さず、バト・シェバから生まれた子供の命を奪った。<<<
(Sin of the father)


「印刷屋は誤植探しのために聖書を読む。」

Glenn Gould:「レコード音楽ファンは、弾き間違い探しのためにレコード演奏を聴く。」 

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