ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

ショーケン礼賛!コミュのナジャ1〜「愛の世界」A.Aレビュー/vol,1

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
1977年録音。ショーケンの音楽とは切っても切れない2人、井上堯之と大野克夫がアナログLPを片面づつプロデュースし、それぞれA面/B面ではなく、Inoue-side/Ohno-sideと銘打っている。ヨーロピアンというかそこはかとないフレンチテイスト漂う仕上がり。まだ、各種文化に仏色が強かった時代であったのと、ピアノとストリングス中心のアレンジがそう思わせるのだろう。ショーケンのボーカルは小さく大人し目だが、アルバム全体としては独特の浮遊感が魅力となっている。全作の「惚れた」同様、歌謡ポップス的なテイストはぬぐい切れないが、真剣に自分の音を見つけようと試行錯誤している姿勢が感じられる。Inoue-sideは全5曲共井上堯之が作詞作曲を手がけている。どことなく70年代のセルジュ・ゲンズブール風のシンプルかつ重厚なピアノをフューチャーした「男の情景」、ジョン・レノンの“オーヨーコ”を思わせるの軽快なピアノにのせて、70年代的な放浪への憧れが歌われる「羅臼から」が良い(“羅臼”の意味が不明。おそらく北海道の地名?=ラウス)。Ohno-sideは東海林良(この人も後々までショーケンに詩を書いている)と大野克夫のコラボレーション。一曲目の「居酒屋(パブ)」が特に良い。というか僕自身がこういった70年代風のギターアレンジに弱い。両面を通して何曲かのピアノに絡む、矢島健のブルージーなギターのリフにもシビれる。ただ、やはりこのアルバムはショーケンが自身とは直接関係のない、創作された人間模様を歌うという趣向であり(もともと歌謡ポップスとはそういうものなのだが)、役者としての彼がすでに表現していた、己の全存在を演奏に注入するような、ロックンロール的なニュアンスは皆無。一聴した感想は、確かに思っていたより悪くないといったものだが、その内容はあくまでも架空の「愛の世界」以上のものではない。また、「太陽に〜」や「傷天」で長髪を振り乱して暴れまわるショーケンに憧れてレコード店に行き、このジャケットの、短髪でどこか“サブ(「前略〜」の役名ではなくホモ雑誌名)”風の彼に違和感を感じて、結局買わなかった人も多いのではないか(僕もそのクチ)。

※この作品に関して、あなたの意見、思い入れ、知っている情報等があれば下記に追加をお願いします。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

ショーケン礼賛! 更新情報

ショーケン礼賛!のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング