「いのちの風」通信コミュの女系天皇ーその１

以下は私の日記に、その１から５まで書いているものの第１回目のものです。

私とは意見を異にしますが、郵政民営化に反対し自民党を離党し、当選後も他の議員が己の信念を放棄して自民党に擦り寄って行った時にも毅然として自己の信念を貫かれた平沼赳夫氏。　その真の愛国保守主義者平沼氏が今度の皇室典範と女性系天皇のついてコメントされているメルマガを以下に引用いたします。

『私は天皇制・皇室があることこそが日本が日本足りえている最大のお陰であると感じている一人です。　日本は、「万世一系」の皇室をいただいている世界でも例を見ない歴史と伝統を有する立憲君主国です。それゆえに海外でも日本の皇室は心から尊敬されています。

世界に現在約２００国ある独立国のうち、サウジアラビア、カタール、アラブ首長国連邦、オマーン、ブータン、ブルネイ、カンボジア、タイ、イギリス、オランダ、ベルギー、スペイン、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンなど約３０の国が君主制ですが、その中で最も古い歴史を持ち、最も人口が多い国が「日本」です。　

他国の王室・王朝では、革命や紛争によって「王統・血統の交代」があります。１２５代、2千年以上血統を護持し続けている君主国は、日本以外にはどこにも存在しません。

女性天皇是非論の前に皇統の「男系継承」「万世一系」とは何か、先人たちがなぜ護り抜いてきたのかいう観点から検証し、かつての「女性天皇」の果たされてきた役割と「女系」との違いを明確にしておかねばならないと思います。

男系継承とは「男性天皇が血統の出発点であること」を意味し、反対に女系継承とは「女性から始まる継承」をいいます。

愛子内親王殿下が天皇となり、その配偶者が皇族でないかぎり、その子が天皇になると「女系継承」が始まるのです。
「万世一系」というと本家の血筋が永遠に続くことと誤解する人がおられますが、それでは「真の一系」にはなりません。時には分家からも継承者が現れ、男系で継承が維持されていくことが「万世一系」の本質的意味だと思います。

人間の男性の染色体はＸＹ、女性はＸＸであり、それぞれ46対あります。男女が結婚して男の子ができた場合、母の23対のＸ染色体と父の23対のＹ染色体をもらい、女の子の場合は、母の23対の×染色体と父の23対のＸ染色体をもらいます。つまり男系の子孫にのみにオリジナルのＹ染色体が引き継がれ、女系の子孫には引き継がれないことになります。

皇位が男系継承で引き継がれていく限り、Ｙ因子が継承されるのに対し、女性天皇ではＹ因子の保持は約束されません。

女系では「皇統」が護持されないのです。　古代には生物学や遺伝子学についての知識はなかったでしょうが、先祖たちは直感でこの法則を感得・熟知していたものと思われます。　つまり、男系継承を護持することは、神武天皇だけでなく、更に遡って二二ギノミコトのオリジナルのＹ因子を継承することにもなり、このＹ因子こそ「皇位継承」の必要要件であり「万世一系」の本当の意昧なのだと思います。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　（続）