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カレン民族同盟(KNU)コミュの鎮静化へ中国圧力 ミャンマー北部カチン州

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2011.6.21 19:45
 【シンガポール=青木伸行】ミャンマー北部カチン州で、政府軍と少数民族カチン族の武装勢力との武力衝突が激化している。現場は中国との国境付近。中国が出資する水力発電ダムの建設が中断し、住民1万人以上が避難した。周辺には中国が建設中のガスパイプラインもあり、ミャンマー政府は、事態の沈静化を求める中国の圧力も受け、内憂外患の状況にある。

 主な戦闘地域は、国境からバモーへ流れるターペイン川周辺。数人が死亡し、カチン独立軍(KIA)は25カ所の橋を爆破し、2カ所の水力発電ダムから中国人技師約30人を一時、連れ去った。200人以上が中国へ帰還している。

 ダムが完成すると、電力の9割が中国へ輸出され、KIAは「地元に還元されない」と建設に反対している。政府は、国境付近での少数民族の「反乱」を懸念する中国の意向も背に、ダム周辺からのKIA排除に躍起になっている。

 事の本質はしかし、根深い。ミャンマーの人口約5千万人のうち、ビルマ族が68%を占め、その他はシャン、カレン、ラカイン、カチン族などの少数民族。細分化すると135民族とされる。だが、ミャンマー(ビルマ)が1948年に英国から独立した際、少数民族にはビルマ族と同等の権利が認められなかった。

 根底にあるのは、これを起源とした、自治などを求める少数民族の武装勢力と、政府側との長年にわたる対立である。過去に停戦協定が結ばれたが事実上、破(は)綻(たん)しているのが実情だ。

 カチン州以外でも、例えばタイと国境を接する東部カレン(カイン)州では、カレン族と政府軍が対(たい)峙(じ)している。少数民族の武装勢力が、共闘することで合意したとの情報もあり、周辺国を巻き込みながら緊張がさらに高まる恐れもある。

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