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サタデー・ナイト・フィーバーコミュのジョン・バダム監督のコメンタリー

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DVDに収録されてる「ジョン・バダム」監督の音声解説を抜粋。


最初の映像はブルックリン橋とマンハッタンとのつながり
映画のカギとなる映像で2つの世界が いかに近くて いかに遠いかを表す
ブルックリンは労働者階級の街である一方 マンハッタンは洗練の極致にある

−ベイリッチに目を移してみよう−

1970年代後期には ファッションはハイヒールに太いベルボトムのズボンが流行

通称「トラボルタウォーク」と言われるシーンは86番街の歩道で撮影

♪ステイン・アライブ♪のデモと一緒に
トニー役のジョン・トラボルタと協力して
だから彼の姿は完全に歌と同調して気分を表してる
路上の人々も同調しているのがわかる

ビージーズがデモを全部担当

ピザ屋の女店員はジョンの姉

ピザ2切れを重ねるなんて
この映画の撮影で初めて聞いた
この食べ方は明らかにブルックリン流

ショットのいくつかは本人でなく代役のジョーイ
ジョンが来られないときやジョンの恋人が亡くなって
そちらへ行かねばならず不在だったり
また仕事が出来る状態でないとき代役で撮った

ペンキ缶がアップになるカットも代役

撮影初日の朝は
「シャツの展示されてるショット」シーンから撮った

何も問題なさそうに見えるシーン
(角の店に入ってシャツの店の主人と話すシーン)
しかし、外では1万5000人が待ち構えていた

その人々はジョンを見る為だが
ジョン・バダム監督以下製作スタッフは
ジョンが隠れた一流スターだと知らしめられた。

ピンクのワンピースを着た女性
「女性の名前をご存知の方は別荘のかぎ入り返信用封筒と
その名前を教えてほしい」との事
監督は感謝するとの事!

この女性は25年たった今でも全く変ってないらしい。。

コメント(18)

ペンキ屋のシーンに出て来る老婆はジョンの母親

セリフは2行だがJ・ニコルソンよりも待遇は良かった
送迎にはリムジンを使用。
それはジョンの母親であった為だが、とても良い人だった。。


ペンキ屋は実際にある店を使用
http://www.joe-albergo.com/bros.htm


今では普通だが、当時はホンモノを使えるのはありがたかった
セットを作るのには莫大な費用が発生する為


それ以前に現実に勝るものは無いから


ノーマン・ウェクスラーの素晴らしい台本
この映画で使われてる会話は
それまでの映画で使われたのとかなり違う
登場人物たちの話す言葉は現実の人間と同じものだ
粗野な言葉 悪態など....これは衝撃的な映画であった


早い時期に映画を見たハリウッドの観客や専門家は
普通の映画でそんな言葉を出すのに衝撃を受けた


実はジョン・バダム監督は
この映画の公開直前に解雇された
ある幹部がショックを受けて
またこんな映画を作られるとマズイと思ったらしい。。


次もヒット間違いなしだったのに...監督談


彼の映画は3日足らずで打ち切られたが
この映画は25年たって見ても まだ面白い。
ジョンの妹役は「リサ・ペルノ」最近は昼の"連ドラ"に出演してる


ジョンの通称「黒パン」シーンは物議をかもしだした
ちょっといやらしい感じで足下から股を見上げてるシーンの事!


当時、いろんな評論家からあらゆる非難をされた
男を下着姿で歩き回らせ体を誇示してるとね


ジョンは体重を保つため本当に努力した。
彼は遺伝的に太りやすい体質なのだ
食べ物は見るだけで満足し
非常に努力して細身を保ち体重をコントロールし続けた。


よくあった事が
昼近くにジョンのそばに近づくとおかしな音が聞えて来た。
それが実はジョンの腹の虫だった



ポリエステルのシャツに注目
この映画の衣装は全部上から下まで
全て既製品で作った物は1つもない。


人が実際に着ているものを衣装にしたかったからである
実は...作る予算がなかったってのが真実である。
食卓で家族が互いを叩きあうシーンは褒められたらしい

実はウェクスラーの台本に元からあったもので
なりゆきの演出ではない。

監督には大きな贈り物になったとの事

このシーンの演出は2分半で済み
あとはそれぞれが見事に自力で演じた

マネロ一家の祖母役は素晴らしく仕事熱心だった
映画でのセリフは「さっさとおあがり」のただ一言


しかし自らジョンと会話するシーンを書いては
監督に手渡してたらしい。
出番を増やしたくて熱心だった

今となってはなぜその案をやらなかったのだろうと....


ジョンの母親役は「ジュリー・ボバッソ」
この人を母親役に出来てとてもよかったとの事
「ジュリー・ボバッソ」はニューヨークの最高の女優であり
彼女のもたらす質の高さと表現できる感情の複雑さは
素晴らしいと今でも思う。
ジョンが仲間と待ち合わせしてるシーンはブルックリンの路上
セットでの撮影と対照的に風景にリアリティがある


車は監督が選んだ
あちこちさびてるポンコツが合ってると思い
側面とボンネットには下塗り剤....


しかし地元っ子いわく
キャデラックじゃなきゃ
こんな車に乗るのはシンでも嫌だとの事


だが既に2台用意していて後戻りは出来なかった
1台につき約1200ドルと....結構高かったらしい
それプラス下塗り剤は数ドル....資金難であった


ジョンの遊び仲間の俳優たちは映画界ではデビューしたて
例外は「ボビーC」役の「バリー・ミラー」
彼は小さい頃から俳優をやっていた
監督との出会いは7〜8歳の頃であった


それ以外の仲間役の役者は初仕事で
映画俳優組合にも加入したばかりであった


無論ジョンに関しては
ブロードウェイやテレビでずっと活動していた。
実は監督はこの作品をずっと見なかったらしい
理由は差別的会話のセリフを聞くの怖かった為


しかし、ブルックリンでは今も差別的会話はされている
人種差別主義はミシシッピーやアラバマの一部に限らず
至る所に存在する。



当時のディスコで面白いのが既存の音楽を使う点
初めてディスコに入るシーンでは「運命」を使用 
「運命76」という曲にリメイクされ大流行した


この映画を製作するにあたり
ニューヨークのディスコを1つ1つくまなく見たが
ヤッピー専門 男女それぞれの同性愛者専門店も
高齢者専門店もあった


色々見たが結局は2001オデッセイに戻ってしまってた
ブルックリンにあって金のない若者が
出入りできる場所だったので
この映画にピッタリなディスコであった。。


入店料は10ドルで出せるギリギリの値段だ
マンハッタンあたりのこういった店はもっと高く
ほかに行かなければならなかった
撮影クルーが2001オデッセイに入った時はもっと簡素で
フロアは映画関係者が製作した。
この映画の中で最も高くついた代物であった
このフロアの制作費は1万5000ドル


発注先はニューヨークのとある会社で
好きな大きさに製作してくれた
製作デザイナーのC・ペイリーが発想したのは
壁が地味すぎだと思い
彼が買ってきたのはスーパーで売ってる
普通のアルミホイルの山
壁全てにアルミホイルを貼り付けてある


ライトはクリスマスツリー用の点滅ライトも使用
輝きを増す為にホイルの壁を前につるした


ディスコのオーナーがある日 様子を見に来て
「俺の店をカッコよくしたな!」と狂喜したらしい。


フロアーの色をどうするか
製作デザイナーのC・べイリーと撮影のラルフ・ボードが激しく争った

べイリーは緑色にしたかったがボードが
「顔が悪くなる」と反対 最終的に緑色は却下


普通ライトは映画では隠すモノだが
手間が省けて楽をしたと監督談
ダンサーたちが選ばれた理由は 技術的なこともあるが
いかにもダンサーなのはパスした


ジョンとドナ・ペスコワとは何度も練習した
ダンサーの中には兄妹ペア
ブルックリンの地元の人間で
コンテストは常に優勝してたペアである。

ダンサーを決める為、ニューヨークでオーディションした際
ブロードウェイで踊ってるコーラスダンサーたちは
皆、落選になり怒った

落とした理由は
皆 歩き方から動作までダンサーらしかったからである。

監督が求めたのは普通に見える人々である。


見た目では
体格が良すぎる男や 小柄なアジア系の少女など
普通ではオーディションに落とされるような人々に出てもらった

地元の踊りのうまい女性も大勢参加して貰った。
ジョンに最初に近づく小柄な女性はデニー・ディオン
「サタデー・ナイト・ライブ」等に出演してるコメディアンである

デニーは撮影当日、非常に緊張して ひどい発疹が出来た。



フロアのライトは音楽に合わせて動く様に設計
音楽の信号をフロアに流すとライトが反応して点滅する仕組み

しかし、もっと細かく動かす為に DJの横に女性を配置
女性はダンサーに合わせてライトを操作をしパターンを選ぶ



ステファニー役のオーディションには多数の女性が参加した
監督の求めたのは、いかにもブルックリンらしい女性
もしくはその付近で育ったように見える女性だった
ハリウッド的美人ではなく魅力的な人
(ダンスフロアーからバーへ移動するシーン)

ジョンがここで見せたのは大いなる魅力なんだ
人間的には嫌な面がある役だけどね

彼は女の扱いがひどい

ここでのドナへの態度
監督いわく
「私の母など この態度を見たら あの世で嘆くだろう」
タバコの火も分けてやらない

彼の性格には嫌な面がたくさんあるが
ジョンがこの役を魅力的に演じるので
嫌な面があるにも関わらず愛せてしまうんだ

奥で踊ってるストリッパーは映画初主演たが とてもカンが良かった
違うテイクで別の角度から撮るときも
衣装を脱ぐタイミングにズレはなかった。

すぐコツをつかんで演じてくれた

撮影クルーは 無論セリフに集中していたので
ストリッパー役の女性は自らの力で頑張っていた。
一番大変だった仕事のひとつが
ストリッパー選びと「ポール・ぺイプ」とセックスの真似をする
若い女性選び(注:カー・セックスシーンに出て来る女性の事)

インパクトを与えるため 上半身裸になるが
誰もやりたくなさそうだった。

「プレイボーイ」のヌードモデルでさえ 演じたくなさそうであった。

たくさんの人間が この役を断った。

この役を引き受けたのはテキサスのダンサーだが
全く脱ぐ事を気にしていなかった。

その撮影の為 現場に現れたが 服を着ていたので誰か分からず
彼女と「ポール・ペイプ」を紹介し
服を脱がせ車に乗せ カメラと皆の前で絡ませた

カー・セックスシーンの「ポール・ペイプ」の尻は代役ではない。
(ダンスフロアに戻り「恋のナイトフィーバー」が流れる)

ここの音楽は全て撮影中に流している

皆が同調し続けるために撮影中はずっと流して....

しかし、結果として ほとんど悲惨な経験になった。
せっかくいい映像が撮れたのに
サウンドトラックに"同期信号"が入ってなかった。
その技術によって 映像と同調するのだが それがなかった。

誰かが"同期信号"を入れ忘れ 音楽が映像と合わずに流れ
ダンサーはリズムにノッてないように見えた

同期するように戻す方法を見つけるのに時間がかかり
危うくモノラルでの公開になるところだった
(恋のナイトフィーバーにノッてのダンスシーン)

これは当時あった一種のラインダンス
後に「ジーン・シスケル」が
「歴代の映画で一番好きな場面」と言ったらしい。


こういう若者たちが 皆 集まって
奇妙な空間の世界で1つになっていた

一方で、ジョン・バダム監督は脚本家にどなられた

フロアにスモークをたいたからだ。


脚本家いわく、「そんなディスコはない」との事

しかし、ドライアイスはカッコいいし楽しいから
クラブ全体にゆっくりと白い煙を流せたら
面白いと監督は思った。


しまいにはダンサーたちが埋まってしまうほど
一杯にするのが理想だったらしい。

結局、この映画の公開後
 "ディスコはスモークをたく"
と脚本家に告げ現実化出来たらしい。


事実、その通りになってしまった。
(ジョン眠りから覚めるシーン)

ジョンにはアドリブや彼がイイと思う事はさせた。
監督自体はジョンが役柄を肌で感じてくれている事を
評価した表れでOKしたとの事

股間をまさぐるシーンはジョンのアドリブ

なぜ「セルピコ」のポスターを使ったか忘れてしまったとの事
(仲間と街を巡回してるシーン)

このシーンのリハーサルをする際
主演者たちに この地域に馴染んで貰おうとした
何度も現場に足を運んでは
その場の状況に合わせて遊んばせたりした。

同性愛を嫌悪するシーンは彼らの流儀の1つ
扇情する意図はなく彼らの考え方として出したに過ぎない

同性愛を否定するシーンを出すのを許した
ロバート・スティグウッドと会社側は度胸があったと思う。

映画会社のお偉い方の従来の一般的な見識は
善玉をずっと善であるべきだ.....それが当時の考え方であった。
(ペンキ屋のシーン トニー ヘッドハンティング シーン)

テーマは先にも言ったように
ブルックリン橋が人々をマンハッタンから隔てていること
それと車の会話で出たように
この環境から一生抜け出せない
何も得られず どこにもいけずに一生終わる。

ジョンが演じるトニーは自分が
この塗料店で一生が終わると思っている。

それが自分の望みではないと長い間気付かないが
若者たちは皆 それが運命だと感じて
耐えなければならないと思っている。

彼に起こる奇跡の1つは最後に今よりも
良い人生があると気付くことだ。

地道に働くのも悪くはないが・・・・
(父親に昇給した件を得意げに話すシーン)

ジョンは意味のないマヌケなことを言えるが
とんちんかんな物言いはヨギ・ベラの跡継ぎのようだ。

この昇給の話のようにね

後で出て来るステップの話もそうだ。
こういうマヌケなアドリブはそのままやらせた。
面白いし ひねりがある。

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(フィリップス・ダンス・スタジオにて練習するくだり)

階段を下りるシーンはステディカムで撮影
ジョン・バタム監督にとっては初めての挑戦であった。

この映画の2年前では考えられない技法である。
階段を下りるシーンなら 下から撮っていたものが
下りながら撮れる

以前なら こんな空間にカメラが入らなかった為
重いクレーンを使用してたとの事!

乱用すると映像自体が変ると言われるが
これによって以前は不可能だった撮影が出来るようになった。

ヒッチコック監督は場所の違う長いシーンを撮るのに
やむを得ず ごまかし技法を使った。
(アンネットとダンス練習シーン)

音楽を集めるのに苦労した
常に「ビージーズ」の曲を使ったがパートナーだからそれはいい。

だが彼らは違う作曲家の曲も使うべきだと言った。
しかし、皆 自分のディスコ映画で使いたいからダメだと断る

だからこのシーンでは
ボズ・スキャッグスのヒット曲「ロウダウン」を使った。

普通はしないのだが 実は会話と曲を同時に録音したらしい。
ジョン・バダム監督は面白い実験になるだろうと同時録音をした。

撮影が終わるとすぐに
この曲を使うのはダメだとボズのスタッフに言われた。
なので会話は全てスタジオで差し替えしなければならず
デビッド・シャイアが今流れていた曲を作った。

それをラジオやテレビが取り上げ
NFLの試合の開始と終了にずっと使われていた。
デビッド・シャイアは棚ぼたで たくさん稼いでたんだ。
(自宅 兄が聖職を辞め 家族が落ち込んでるシーン)

ウェクスラーがここで訴えたかったテーマは
ブルックリンのカトリック家族 その信心深さを一番重んじることだ

それは息子を神父にすること
一番軽んじるのは息子がディスコに行くこと

だから神父であるフランクは母親に大きな喜びと慰め
彼が帰ってきて神父を辞めると決めたとき
両親は打ちのめされた最悪の事態だ 家族の恥だ
神とのつながりを失ったと無意識に感じた

老後のために子を医者にしたがるように
子が神父なら天国に行けるのに


面白いことに
この映画の中でジョンは 真の俳優ではないと思われていた。
地で演じてるだけだとね。

しかし兄とのやりとりシーンで
彼の感性の鋭さと巧みな感情が表現されている

じっくり見れば明白に伝わってくる

色んな映画で彼は力量を示したが
自分を演じてるだけだと見られていた

ジョン・バダム監督以下、この映画に関わった人間も
ジョンが大スターなのも真の演技力があるのも知っていた

それに役柄を最初から深く理解している俳優と組むのは
本当に嬉しいし楽しい しかも監督はとても楽だ


ベッドに入り兄との会話シーンは2分半から3分続いたんだが
あまりにも長い上 しつこくなったので
最後には3文に削らなければならず 気の毒な俳優は
戻って全部やり直した 

するとバラバラだったのが うまくつながったと思っている。

その時、自分の演技が悪かったからだと思って動揺してた様だが

無論そうじゃなくて セリフが多すぎたのだ

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