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えるくらんどハイカーズクラブコミュの第3回ハイキング マンザニータの茂みからのぞく神秘の湖

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艶やかなマンザニータ赤い樹皮、清浄なセージの香り、神秘的なFrog Lake…。今年最後となる「えるくらんど」ハイカーズクラブの第3回ハイキングが、11 月18日(土)にサンノゼ南のモーガンヒル郊外にある「Henry W. Coe State Park」で行われた。今回のコースは割と平たんだったが、途中では珍しい植物の数々が見られ、目的地のFrog Lakeでは鏡のような湖面を眺めながら静かな昼食を楽しんだ。来年春までお休みとなる会の活動の締めくくりとしては最高にすばらしいハイキングだった。

前回、いろいろな不備や行き違いがあったが、今回はすべてが怖いほどスムーズに進んだ。まず 待ち合わせ時間の5分前にサンフランシスコのジャパンタウンへ行ったところ、既に参加予定の全員がそろっていた。今回の参加者は、全員サンフランシスコ在住の人ばかり。会社員のNさん、主婦のMさん、学生のSaさんとShiさんと中村の計5人だった。

車に乗り込み、101 号線を一路南へ。Morgan HillのEast Dunne Ave.で下り、東へ向かって山道を約30分間進んでいくと、霧が濃くなってきた。周りには人家がなくなり、湖と牧場だけになった。沿道にはトーヤンの宝石のような赤い実が目に付く。霧の上に抜けると、眼下には霧が垂れ込めた美しい山脈が見えてきた。101からわずか数マイル離れただけなのに、これだけの美しい風景が広がるカリフォルニアの大自然の懐の深さに改めて驚かされた。

目的地の「Henry W. Coe State Park」は、地元では「Coe Park」と呼ばれて親しまれている。かつてはCoe家の牧場だったが、後に州に寄付され、今では州で1、2位を争う広さを誇る州立公園だ。ハイキングのほかバックパック、キャンプ、乗馬、釣りなどが楽しめる。

今回のコースはCorral、Fish、Middle Ridge、Flat Frogの各トレイルをつないだループで、全長約8マイル。ただしビジターセンターがある場所が園内で一番標高が高いので、ハイキングはここから下るかあるいはほとんど平たんなコーストなるので歩きやすい。

午前9時前にビジターセンターへ到着。入場料$5を払い、詳細なトレイルマップを購入し、準備した。霧の上はすばらしく晴れ上がっている。準備も整ったので、同9時半にトレイルヘッドから歩き出した。

前半はほとんどなだらかな下り。Fishトレイルの分岐点まで20分ほどで到着した。途中、多くの寄生木が枝から垂れ下がっているカシの木や、まるで誰かがペイントしたような、滑らかで艶やかな赤い樹皮のマンザニータのブッシュが目に付く。マンザニータは昔、ネイティブ・アメリカンがこのリンゴに似た実を使ってサイダーを作った事で知られる。

Fishトレイルからは峡谷を南北に横切らなければならない。最初は緩やかな下りだったが、所々でかなり急になる。峡谷の底にあるCoyote Creekは既に干上がっていたが、ここからは峡谷の反対側の稜線上に位置するMiddle Ridge Trailへ向けて、今下りてきた高度まで再び登らなければならない。シェラネバダほど木々が密集しておらず、短い草の生えたなだらかな丘陵の表面に木々が茂っている。稜線上にあるMiddle Ridge Trailへ近づくにつれ、ポンデローサが増えてきた。高さ20センチ近い大きなマツボックリがごろごろ落ちている。

ShiさんやNさんは、マツボックリのあまりの大きさに目を丸くしている。またMさんは、艶やかなマンザニータの樹皮を眺めながら「ほんと、誰かが色を塗ったみたい」と自然の造形美に感心していた。

Middle Ridgeへ出る直前は急な登りが続き、かなりバテバテになる。この時点で午前11時半過ぎ。またMiddle Ridgeへ出た後は稜線上の縦走になるので、割と平たんだと思っていたが、なかなかつらい上り坂が続く箇所もあった。登りの場所では多めに休みを取りながら、ゆっくり登る。参加者には、遅い人は早い人に抜いてもらうこと、前の人との間隔はいくら空いてもいいから自分のペースを守って歩くこと、疲れたら途中で遠慮せずに休み、前の人についていこうとしないことなどを注意事項として言い含めた。

こういう場合、日本では遅い人を先頭を歩く人の直後に置き、全体のスピードを遅い人に合わせる方法を取るが、こちらではそうはしない。僕の山の先生から教わった方法では、遅い人はどんどんゆっくり遅れていいとのこと。そうしないと、早く歩ける人が自分のペースを保てず、逆に疲れがたまって全体が共倒れになる恐れがあるとのことだ。これは空気が乾燥しており、トレイルがかなり整備されているため、体力と技術の差が如実に出やすいアメリカの山を歩いてみると、なるほど理にかなった歩き方だと思った。ただし各分起点では必ず最後尾までを待つこと、また数日続くバックパッキングなどでは全体の列が間隔を置いて1〜2キロにもおよぶことがあるため、この場合は一番体力のある人を最後尾につけ、落伍者が出そうになったらサポートすることなどを教えてもらった。

Middle Ridgeから約1時間半、最初は登りが続いたが、後半はほとんどフラットになった。最後はほとんど休憩が入らないくらい平たんな部分を歩き続け、午後1時前に目的地のFrog Lakeに到着した。

Frog Lakeは直径150メートルほど。周囲は水草で覆われ、マスなどがいるため釣りができるが、草に絡まり釣りにくい場所だ。しかし湖の中には枯れた大木が数本林立しており、鏡のような湖面にそれらの木々と周囲の山々の景色が写りこむ、静かで神秘的な湖だ。

湖畔に腰掛け昼食を摂りながら自己紹介。話していると、湖の中に立つ枯れた大木から「コンコンコンッ、コンコンコンッ」という軽快な音が聞こえてきた。よく見ると20センチ近い大きさのキツツキが、真っ赤な頭を上下させ幹に戦いを挑んでいる姿が見えた。ここは鳥類が多く、ターキーバウチャーやナットクラッカーなども見られた。

静かな湖畔でくつろぎながら、参加者の体験談や日常生活の出来事などを聞きながら楽しいひとときを過ごしていると、昼寝したくなってくる。いつまでもこの自然の中で過ごしたいという思いに後ろ髪を引かれたが、意を決して午後1時半過ぎに帰りの道に就いた。

ビジターセンターまで戻るトレイルは、Flat Frog Trailと呼ばれるようにまったくの平たんな道だった。距離は3マイル以上あるが足取りは軽く速い。途中、丘陵部分に出てくると、午前中に自分たちが越えて来た木々に覆われた深い渓谷が見えてきた。天気は最高にいい。ふと清浄な香りに気付いて道わきを見てみると、そこここに野生のセージが茂っていることに気付く。

細い枝を手のひらに包んで下から上へすり上げる。その手を鼻の前へ持っていくと、さわやかで力強い香りが、胸の奥いっぱいに広がる。アリゾナでもユタでもシャスタでも、この香りをかぐことができた。疲れているときにこの香りをかぐと、元気が出てくるから不思議だ。家に持って帰りたいが、公園の規則で持って帰ることができないのが残念。こんどどこか公園になっていないところで見つけて、家に植えてみよう。

ビジターセンターまであと30分くらいのところで、雪のような白い小さな実をつけた枝が生い茂っている箇所に来た。後でレンジャーに聞くと、スノーベリーと呼ばれる木の実だった。

そうこうしているうちに、午後3時過ぎにビジターセンターに到着した。道がフラットだったので、わずか1時間半で戻ってきてしまった。今回のハイキングで今年は最後。あとは来年3月に再会するまで、会のアクティビティや休みになる。その間、1月と2月に有志だけを募ってヨセミテのスノーシューハイクとデスバレーのキャンプツアーなどがあるが、これらについてはまた書き込みたい。

今回のハイキングはすべてスムーズに進み、天候やハイキングコンディションに恵まれ、参加した皆さんもすごく楽しんでくれたようで、すばらしいの一言だ。また来年もこういうハイキングができればいいですね。

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