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したり映画帖コミュの2014年1月上半期��

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2014年開始〜

1月1日(水)
『キス&キル』10
同時期の『ナイト&デイ』10を下敷きにしたようなライトなノリのスパイアクション。
ハイソな人々がお洒落にアクションをかます。
だから、今日び付き合うのに努力が必要となる。
今はこの手の作品は、受け入れる度量ある人間が少ない為、もっとリアル度を重視した『ボーン』シリーズみたいの方が受けるのだろう。
でも飽きずに人々は挑戦する。
『ツーリスト』『ナイト&デイ』『Mr&Mrs.スミス』『トゥルー・ライズ』とか近年だけでもわんさと思いつく。007ですらリアル度重視になった世の中で、このネタはそんなに金脈なのでしょうか?
それとも神話化した伝説?郷愁?
そう言えば、先述の映画群にはA・ジョリー主演が多いのはたまたま?
それとも彼女は金脈を信じる映画馬鹿?(50点)

1月2日
『ショコラ』00
ラッセ・ハルストレム作品。
J・ビノシュ、R・オリンの共演は『存在の耐えられない軽さ』以来か。
他に、J・デップ、ジュディ・デンチ、アルフレッド・モリナと豪華キャスト。
物語は図式的で意外におとなしい。
『ギルバート・グレイプ』のようにクセの持つ登場人物ばかりだが、収まりが良くて上品でカッタるい。 ビノシュとデップの関係ぐらいもっとエグく描いて欲しかった。
ビノシュの設定の魔女(ジプシー)役らしく乱交チックで夢魔的に。(55点)

『北のカナリアたち』12
先入観である事は承知の上で、この映画の美点はすべて原作側にあって、失敗している点は映画側(演出、脚本、撮影)に因るのではないかと思わせてしまう出来である。
とにかく撮影が下品だ。
この現代、こんなセンスで撮影を許されていいのだろうか。
それに加担する吉永小百合も醜悪。
坂本順治も大物ふたりに圧倒されたか。(65点)

『奥様は魔女』05
ノーラ・エフロン脚本・監督作品。
この監督には『めぐり逢えたら』のように『めぐり逢い』という旧作を下敷きに物語を展開するという作風がある。
今作もTVドラマを脚色したものだが、個人的に男性主役の男優がロマンチック・コメディには合わなさ過ぎると感じる。
初めは観客に好感持たせるためか、気弱でおっちょこちょいな性格の設定のはずだったのに、後半になるとドラマを盛り上げたい作者の都合のためか、いつの間にか横柄で嫌なキャラとなっている。
キャラ設定がブレブレ。
でも、N・キッドマンはかわいい。
シャーリー・マクレーンが実は魔女だったというオチもほのぼのして楽しい。
ドラマ終盤はグダグダで強引。(45点)

『パンズ・ラビリンス』06
ギレルモ・デル・トロ監督作品のダーク・ファンタジー。
残忍な場面にはスペイン産の潜在能力が発揮される点は韓国映画と似ているか。
高橋洋監督作品『恐怖』でもモチーフのひとつとして使われたパン神を題材としている。
だから本来性的なメタファーが横溢してもいいのだけど、狙いとしてなのか抑制される。
それがスペイン内戦中の時代背景だったり、男性の制服に込められる。
でもエロス度は上がらない。
禁欲なのか鈍感なのか、もう少しエロティックに描いても良かった。
宮崎駿ならお得意の少女愛も、恐らくスピルバーグのように大人になりきれないデル・トロ監督のエロスへの想像力の限界か。(65点)

1月3日(金)
『タワーリング・インフェルノ』74
大作主義の山師プロデューサーA・アレンがプロデュースとアクション場面監督を兼ねる。
大作が売りの割りには、削れるところは削る結構セコイ作品。
パニックの舞台となる高層ビルは当時の特撮を駆使して相当力が入っているのに、地上の助け下ろされ助けられた人々のシーンが皆無に等しい。
決着方法にも疑念を感じる。
結局、軍部の提案したアイディアをそのまま利用している点で、主役の消防士と設計士という市井の人々の活躍を殺いでしまう。
その世界観の脆弱さ。
そこに熟慮が足りない。
当時の2大スター、S・マックイーンとP・ニューマンの共演が目玉の本作は、それよりもF・アステアのシーンで泣ける。
アステアの登場直後、階段を軽やかに登らせる粋な計らい。
その後、火災火傷の死傷者に自身の上着をさりげなくかけるアステアに脈絡なく涙してしまう。
ラストの独りぼっちとなった初老のアステアの姿に、ここで終幕しろ、と願わずにいられなかった。
しかし、現実はそうはいかない。
ジョン・ギラーミン監督作品。(65点)

『僕はラジオ』03
エド・ハリスもデブラ・ウインガーも好きな役者だし、キューバ・グッテン・ジュニアも脳性麻痺の青年役を好演しているのだけれども、この作品は好きになれない。
本作が実話を元に制作されている事に原因があるのかもしれない。
実話に依存しすぎなのだ。
主人公のエド・ハリスがグッテン演じる精薄青年に執着する理由が判らないという決定的な欠陥が本作には存在する。
主人公の口から娘に過去のトラウマめいた隠された理由が、吐露されるシーンもあるが、大して説得力を持たない。
実在人物を描くせいか、精薄青年が独りで奮闘するシーンが挿しこまれたりするが、誰も見ていないはずなの場面なのに好感もって提示される。
それを描くなら目撃者が絶対必要だ。
この辺の甘さが主人公のモチべーションと同様に掘り下げ不足のままなのである。
実在・現存する人物を描くせいか人に優し過ぎるのだ。途中で飽きた。(30点)

1月6日(月)79
『アメリカン・クリスマス・キャロル』
ディケンズ原作をアメリカに舞台を移植。
かと言って何か大きな脚色がある訳でない。
元ネタは英語圏でそんなに人気があるのだろうか。
今回は精霊の描写はアメリカらしく子供向けで口当たりよくつまらない。
エグさがない。
現在・過去・未来を見せられた主人公が行いを正すという大まかな骨格は残しながら、やはり過去に対して何ら手段がないというのはアメリカンとは言えない。
アメリカならそこまで突っこんで欲しかった。
現在の黒人が未来の精霊となって登場する姿が、R&Bシンガーで成功しているような風情で面白かったが、その後、言及する事なく終幕する。(45点)

『トイストーリー2』99
ディズニー・アニメだと舐めてたらめちゃくちゃ面白かった。
展開が早く、各キャラクターの描写も練られていて本当に面白い。
個人的には、豚の貯金箱。
腹の貯金が貯まり過ぎて歩けないというギャグ。
身軽になる為腹部が裂けて貯金を吐きだすという描写は実写でやればグロテスクで描けない。
そんなブラックな演出も忘れていない。
ただ人間側まで直接に描写するのは感心できない。
せめてオモチャ側と同じ目線高の子供だけにして、大人は間接描写で表情などは必要ないと思う。
アニメのジレンマだろうが、同一作品内で、人間と玩具たちを混在させた上で登場させる場合、その描き分けが問題となる。
本作は、玩具が主役側にあるので、逆に人間を抽象的に描くなどの工夫が必要。
だけど、玩具も人間もほぼ同様に豊かに表情が描かれてしまう。
アニメで玩具たちを生命があるように描くなら、人間を描写してしまうと、玩具と混同するのだ。
あと、ラストのNGシーンは蛇足に感じる。
それを活かすなら、やはり人間側の描写の描き分けが必然となる。(75点)

『おおかみこどもの雪と雨』12
侮っていたら泣いてしまった。
冒頭は文学チックで静かに始まる。
その時点で一瞬嫌になったが、主人公女性がおおかみ男と性交するに至って、冒頭の丁寧さが、必然だったと思うしかない説得力を持ち始める。
おおかみ男というフィクションが現実世界と設定されている女性とどうやって出会い、愛を深め、出産に至るかという事を描くためには、やはり時間をかけてじっくりと描く必要があったのだろう。
弟のおおかみこどもが川に流されるというエピソードが、父親おおかみの死因と重なる点も脚本がうまいと唸らされる。
おおかみ人間の習性なのだと理解できる。
動物園で飼われている老狼に執着する弟の場面もいい。
オスのおおかみを初めて出遭った衝撃が見事に描かれている。
結局、弟が師と仰ぐのが、森の狐というのも捻りもある。
野生のおおかみは、日本では絶滅しているから一番種族として近い存在を狐に見い出す。
その心情や行動の動きが絶妙。
姉が初恋の相手に正体を明かすシーンはすこし気張り過ぎな感はあるが、実写ではここまでうまく描けない。
カーテンとシルエットの演出。素晴らしい。
姉弟の家族構成で母子家庭という設定は、個人的に泣きどころ満載なのだ。(85点)

짋

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