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荏開津 広コミュのLOST IN TOKYO/LOST IN BERLIN

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LOST IN TOKYO/LOST IN BERLINは、日本とドイツで行われた、アーティスト、ヨルグ・ガイスマールのショウであり、By Feetはそのショウのために荏開津広が書いた文章です。文章の用途とギャラリーでの使用のため、限定された方々にしか読んでいただいておりません。未発表の文章ではありませんが、ショウに来てない方(ほとんどだと思いますが)、に読んでいただきたく、ここに掲載してもらうものです。


LOST IN BERLIN / LOST IN TOKYO BY JÅRG GEISMAR

A.R.T.
2-12-19 Ebisu-minami, Shibuya-ku, Tokyo/Japan

OPENING: Saturday 11.2.2006 8pm -12am

11.2.2006 - 17.3.2006 Mo - Fr 10am ? 8pm and by appointment

LOST IN BERLIN / LOST IN TOKYO is a new installation with drawings, photos and films by the German artist
J?rg Geismar.
Geismar was born in Sweden and studied at the Kunstakademie D?sseldorf and The New School for Social Research in New York.
He received scholarships by DAAD, Fondation Cartier, IASPIS, AIAV and has participated in international exhibitions like the Venice Biennial, P.S.1 Museum New York, National Museum of Modern Art Tokyo and Kyoto, ARKIPELAG, Cultural Capital of Europe Stockholm, Liljevalchs Konsthall Stockholm, Kunsthalle D?sseldorf, Kunsthalle zu Kiel, Prefecture Yamaguchi Museum of Art, Sagacho Exhibit Space Tokyo. His works are in public and private collections.
Representing Galleries are L.A. Gallery Lothar Albrecht/Frankfurt, Gabriele Rivet/Cologne and Jiri Svestka Gallery Prague.

This exhibition is supported by the German Embassy Tokyo and

 
なぜなら、動くという行為が重力に反しているのだから、生きていくということは、物理的な法則へは頑強な抵抗だ。まがりなりにも信頼出来た世界が失われてしまったのだから、自分でそれを作り出していかなければならない。
歩く、歩くことにより、歩きながら、人間についてや慣習や制度の世界が作られていく。また、既にある世界を突き崩そうとすることも出来る。
視点が変わっていくこともまた動くことだ。世界を見る知覚/受け取り方が変化することすなわち、移動することと同義である。
伽藍を築き、誰かのの栄光やそれを信じる者たちの栄光をたたえるためや、偶像信仰のためにパゴダを聳えたたせるのではなく、ある意味過去を断ち切り、動くことに積極的な意味を見い出していく。一ケ所に留まることで自己をエスタブリッシュするのは古い方式ではないか?という問いかけが生まれる。
怖れずに、移動を楽しむこと。古い地図の意味が消え去っていくの目の前にしながら、それを怖がらずに足で歩き続けること。例えば、ベルリンと東京とまったく違った2つの種類の都市の生活にまつわる感覚がいつのまにか溶け合っていく瞬間を楽しむのだ。単純化するのではなく、緊張の積み上げと解放という作業の繰り返しの古典性を知ること。
今日の多くの移動はテクノロジーを伴うだろう。
東京の地下鉄の駅では鉄の車両の動く音に負けないような大きな音量で声が拡声器から響き渡る。
「まもなく5番線に中目黒行き列車が参ります」
「6番線に北春日部行きが参ります」
歩くための装置、足が幾つも見える。時には足は休む。時間を持て余す。全ての移動は永遠に続くのではない、しかし、その事実自体が悲劇的である必要もまたまったくない。

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