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露天海賊団コミュの珍道中日記 第三話(恋愛小説風w)〜マグは思春期18歳〜

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 ずっと気になっていることがある。
 観月が言うには、「エマはパンツを履いてない」らしいのである。
 こないだ観月は堂々とエマのスカートの中を覗いていたし、最近エマはHP回復するときに地面に座ることを極度に嫌ってもいたりして、本当っぽいと言えば本当っぽい。
 だが、まさか本人に「パンツはいてるの?」なんて聞くわけにもいかないし、ましてや、観月みたいにスカートの中を下から覗くなんてことは騎士道に反する。
 困ったことに、このことを一度考え出すと、ミニスカートからすらりと伸びるエマの下肢がずっと頭に浮かんで離れず、ここ最近、僕はロクに睡眠をとることが出来ないでいるのだ。(思春期だwwww)

 今日も僕は睡眠不足の眠い目をこすりながら、いつもの待ち合わせ場所の中央広場に向かった。
 広場には、珍しくエマ1人だけが先に到着していた。今日は天気がよく、太陽の光が、背中まであるエマの金髪を宝石のように反射させていた。しかも、衣装が以前に会ったときと違う。上下がセパレートになった草色の衣装。スカートもギザギザのスリットが入っていてヒラヒラしすぎだ。

「やっほー♪」
 エマはいつものように明るくチャーミングな笑顔を見せて駆け寄ってきた。僕は、エマの露出の多い破廉恥な姿に、思わず目をそらしてしまう。

「なんか、エロいカッコだなー。そんなヘソ出してっと、風邪引くぜー?」
 僕はそうやって軽口を叩いてみたものの、内心はひどく動揺してソワソワしていた。

 僕の心の中の動揺は、いつしか得体の知れない感情の芽生えを引き起こした。なんなんだろう、この変な感覚。不安で、落ち着かなくて、怖くて・・・。

 でも、なんだか、すごく心地がよい―。

 今日の僕は、始終、そんな自分の心の動揺との戦いだった気がする。
 
 エマがいつもの精霊の呪いにかかっている間に、頭を冷やそうと、1人でストレイヤー神殿に飛び込んでみた。
 あっという間にゾンビ10匹に囲まれて瞬殺された。
 僕はまだ修行が足りないのか??

 エマ、観月と3人でプロキオン神殿に入ってみた。3人ならゾンビ相手でも充分に渡り合える。僕は、スケルトンソーダーやスケルトンランサーという、中ボスクラスのモンスターに次々と飛び掛っていった。
 振り向くと、エマが1匹のスケルトンランサーに追い掛け回されている。

 そんなに走り回ったらミニスカートが・・・。

 ヒラヒラと捲くれ上がるミニスカートに、スケルトンランサーは夢中な様子だ。ってゆーか、僕まで視線釘付けになってどーする??

 慌てて駆け寄って、アーマーブレイクとナックルスピアーという2つの大技を交互に打ち出してなんとかエマを救った。

「ありがとう、マグ」
「んな破廉恥なカッコでウロウロしてっからだよ!!」

 エマがせっかく笑顔でお礼を言ってくれたというのに、照れ隠しで僕はつっけんどうな言い方で返してしまった。

 しまった・・・エマの顔を曇らせてしまった・・・。

 慌てて謝ろうとしたが、エマはまたいつもの精霊の呪いの発作で消えてしまった。
 僕はやるせなくて、なさけなくて・・・。1人、暗闇の神殿でバスタードソードを振り回し、スケルトンソーダーを破壊してまわった。(青春だwww)

 プロキオン神殿の戦いで力不足を認識した僕らは、一度ランドル村に戻ることにした。今までの冒険で手に入れた「ドレイクの卵」と「パンの笛」を分け合い、ドラゴンの子供と、子馬を各々が1匹ずつペットにした。こいつらは、愛嬌があってかなり可愛い。僕はドラゴンをうまく成長させて騎乗用にし、ドラゴンナイトになりたいと夢見た。

 その後、僕らはランドル村の南西の谷で、リトルトレントという木のモンスターの群れと出くわした。生命力が高く、集団で襲ってくる嫌なタイプだ。背丈の高いコイツラがわんさかと集まってくる姿は本当にうっとぉしい。僕は、名誉挽回とばかりにエマの周りにワサワサと寄ってくるリトルトレントを必死で蹴散らしていたのだが、1人だけちょっと離れた所にいた観月が、早速リトルトレント軍団の餌食になってしまう。

 見た目以上に手ごわいモンスターだと気づいた僕らは、ジャガー狩りの時のような3人での波状攻撃を思い出して、徐々にチームワークを回復させていった。

 その時だった。
 激しい轟音を響かせて巨大なボスモンスターが現れたのだ。赤くて硬い皮膚とコウモリのような巨大な翼を持つ悪魔だ。

「マグ!そいつはヤバい!逃げろ!!」
 観月の声が響くが、時すでに遅し。
 赤い悪魔の鋭い爪で殴り飛ばされた僕の体は、木の葉のようにクルクルと宙を舞った。

 消えゆく意識の中、敵の醜悪な顔を見ながら、ある記憶が甦った。
 
 顔に大きな傷があり、右目が潰れている。そして凍りつくように冷ややかに輝く目つき。姿かたちは人間じゃないが、あの目つきだけは絶対に忘れはしない。

「父さんと母さんを殺した・・・赤騎士団長”片目の”・・・・バロック・・・。」

 

 それからいったいどのくらいの時間が過ぎたのだろう。

 僕は、マスターナイト・アカハナ師匠の家で目覚めた。

「師匠・・・バロックが・・・。」

「ふむ。とうとう出会ってしまったようじゃな。『力』を得ることに気が狂い、ついには悪魔に魂を売ってしまった愚か者に・・・。」

「では、あの赤い巨大な化け物が・・・?」

 アカハナ師匠は黙ってうなずいた。
 僕は、絶対に倒さなければならない「敵」に、とうとう出会ったのだ。

 一命をとりとめ、再び広場で、観月とエマと出会った。
 お互いの力量不足を痛感し、今回の旅で、パーティメンバーそれぞれの課題が見つかった。

「じゃあ、お互いの課題を克服するために、いったん3人バラバラで行動しようぜ。」
 観月が提案した。

「そうね。ちゃんと修行して、3日後にまたここで再会しましょう。」
 エマはそう言って手を差し出し、観月と僕がその上に手を重ねた。

「俺・・・。いつか絶対、バロックを倒す・・・。」
 僕は、2人に重ねた手に思わず力が入った。

「敵討ちってヤツだな。モチロン、協力するぜ。」
 観月はそう言って親指を立てた。

「私もよ。」
 エマもそう言って微笑んだ。

 もう、エマがパンツを履いてようが、履いていまいがどうだっていい。
 
 コイツらと一緒なら、どこまでも行けるし、なんだって出来るんじゃないかな―。
 
 そんな気がした。


 つづく
 

コメント(1)

<余談>
 いちおー、設定としては、アカハナ師匠の一番弟子がマグレシアの父親(パパレシア?w)で、二番弟子がバロックだったと。
 んで、いつまでたってもバロックはパパレシアにコンプレックスがあり、それをバネにドラタンの赤騎士団に入団。10年経って騎士団長にまで上り詰めるも、久々に故郷に帰ってみたら、パパレシアは村一番の美人だったママレシアと結婚してるわ、もー8歳になるガキがいるわで嫉妬、嫉妬、嫉妬。
 でも、バロックは剣術で一度もパパレシアに勝ったことがない。だもんで、悪魔と契約を結んで強力な魔力と狂人的なパワーを手に入れて、パパレシア&ママレシアを抹殺しちゃう。
 ところが、悪魔との契約は、そのまま終わらず、とうとうあんな巨大な化け物かしちゃった・・・。

 そんな感じですw
 よく考えたでしょ??

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