百韻三昧境コミュの巻乃三　歩暗く逃避行…(上)

mixi世界からいずこかへと“亡命”された創始者・
北洛師門～フォマール～フィボナッチ～yama氏（幸村真佐男氏）を偲んで、
百句巻きましょう！

1.分け入って山をさがすも山見えず　　　淑山
2.　　月光の雫凍む泣き別れ　　　　　七風姿
3.山(yama)の果て　幸福（さいわい）棲めと　村おこし淑山　
4.　現実逃避温泉登山　　　山の魚
5. 歩暗くし　悶々とする　秋の宵　　　　淑山
6. 　昼には日向でのうのうとせん　　論牛
7．屁をひって　おかしくもない　一人者〈古川柳・柳歌留多〉
8.　　知らぬ存ぜぬお尻をまくる　　　　山の魚
9. 世渡りは出たとこ勝負、食わせ者　　　論牛
10.　熟年検定合格書　　山の魚
11.熟年や遠く柿の実落つる音　　　　　　盗山
　　　～中年や遠く実れる夜の桃　三鬼～
12. 足らざる渇きいまだ癒えざる　　　色山
13.咽喉(のど)熱しいずこの闇に柿は熟れ　山姥
14.　　爛れ甘くも冷たく馴れり　　　　　淑山
15.きのふけふ愛人(ラマン)のあきのいろづきて　　　　　七風姿
16.　汗も流さず深く睦めむ　　　　淑山
17.れていても　れぬふりをして　られたがり　〈古川柳・柳歌留多〉　
18.　したがからまり　しももからめて　　　　淑山
19.へびさそり　あいいれぬさが　かくしたへ　淑山
20.　愛と憎しみ　ミキサ－にかけ　　　　　　山の魚　　　
21.サラドレは水と油の君と僕　　　山の魚
22. 　唐紅にまじり泡立つ　　　淑山
23.紅葉散る朝の疲れの黙のなか　　　　　　　山姥
24.　　背を撃つごとく添水（そうず）響けり　　淑山
25.獅子嚇す威嚇射撃のすざまじや　　　　山姥
26.　　音にまぎれて阿声放てり　　　不淑山
27.あさぼらけ私の耳は貝の耳　　　山の魚
28.　水子供養の金太郎飴　　　　　　山の魚
29.山姥や金太郎なぞ捨てようか　　　　　山姥
30.　　あまりに紅葉赤きがゆえに　　　　淑山
31.山越えの紅葉目に沁む逃避行　　　　　　　淑山
32.あなたとならば地の果てまでも　　　　　　　山姥
33.フォマール師星宿（せいすく）巡り遊行中？　　　淑山
34.　　いずこの闇に惑星となり　　　　山姥
35.きらきらと揺れる冬星凍て仕度　　山の魚
36.　　土星の輪っかでするフラフープ　　　　山姥
37.彼方から宇宙嵐の大音声（だいおんじょう）　　　　七風姿
38.　　地球ゆるがす「活！」の一声　　淑山
39.月球儀ときに鰈の泳ぐかな　　　　山姥
40. 　月輪観想　白身えんがわ　　　山の魚
41.月の満ち煙の小径（みち）を来たる者　　　淑山
42　　　溶岩流から必死に逃れて　　　　　山姥
43.ではここで断崖（きりぎし）を出し半身落つ　　　　七風姿
44.　　山空ともに頭上をめぐる　　　　　　　　　　淑山
45.梨の花はて山姥は山廻り　　　　山姥　
46.　　歩みし跡ぞ落花の小道　　　淑山
47.深霜に山の恵みを残し下り　　　山の魚
48.　人肌に似る苔微熱持ち　　　七風姿
49.熱高しシトロンの泡の連なり　　山姥
50.　我が口元で猛く弾けり　　　淑山