大林宣彦監督【ＯＢｓワールド】コミュの通信＜mixi ｖol.5＞(H22.3.22)特集！旭日小綬章受章を祝う「まあだ会」

大変更新が遅れてしまいましたが、今年１回目の通信になります。

さて、今回は新着の情報は無いのですが、前回の通信＜mixi ｖol.4＞でＯＢｓにとって大変嬉しいニュース大林宣彦監督の＜秋の叙勲・旭日小綬章＞を紹介しましたが、その祝賀会が多くの参列者を招いて３月16日に新宿・京王プラザホテルにて開催されました。
この会に参加させていただいた者として【ＯＢｓワールド】の皆様にご報告させていただきたいと思います。

「特集」
◎大林宣彦監督＜旭日小綬章受章を祝う「大林さん、次の映画は　まあだ会」＞

平成２２年３月１６日（火）午後６時受付、３０分開会。

開会の１５分前、会場に着くや受付には既に多くの人がいて「あいうえお」順での受付です。
ロビーはたくさんの花で埋め尽くされ、富田靖子さん、原田貴和子さん・知世さんご姉妹、宮崎あおいさん、永作博美さんのお名前も確認できました。
旭日小綬章の賞状に勲章が額入りされていて拝見。アメリカ公開版になるのか珍しい『HOUSE』のポスターもありました。

会場に入ると、立食パーティー形式のテーブルの配置と、バイキング形式で料理が並べられています。
壇上には、大林宣彦監督の旭日小綬章受章を祝う「大林さん、次の映画は　まあだ会」と書かれた幕が挙がっていました。

７０代にして新人監督宣言をした大林監督。
このタイトルは、黒澤明監督の遺作となった映画『まあだだよ』にヒントを得たもので、原作は内田百閒さんの随筆で百閒の日常と彼の教師時代の教え子との交流を描いたものですね。

まずは、司会者の登場と挨拶。
南原清隆さんと勝野雅奈恵さんが、其々黒のタキシードとドレス姿で登場されました。南原さんの大林映画通は有名で、映画『その日のまえに』では大好演され、尾道での舞台挨拶もありました。雅奈恵さんは今や大林映画の常連女優さんですね。

代表挨拶として、秋吉久美子さん、三浦友和さん、長門裕之さんが次々と登壇。長門さんの前には小林稔持さんのお名前が呼ばれたのですが、登場されず。欠席されていたのか、隠れておられたのか？

挨拶では秋吉さんも困っておられましたが、幕に書かれた＜旭日小綬章＞。
私も監督の受章で覚えましたが、長門さんは「旭天鵬」とおどけて居られましたが、自ら洋子さんの名前を出されるとやはりしんみりとした雰囲気になりました。

そして、やはり舞台を晴れやかに、そして鮮やかに飾るのは女優さんのご登場。
根岸季衣さん、高橋かおりさん、蓮佛美沙子さん、入江若葉さん、柴山智加さん、清水美砂さんほか大林組の歴代女優さん１９名が登壇され、一言一言お祝いのメッセージを。
お一人３０秒の制限付でしたが、３０秒では短すぎ。
なかでも＜ハウス・ガールズ＞の松原愛さは、自分の番になるとマイクを持って監督の方に進み監督が作詩され、松原さんがレコードを出された「ボク女だぞ！」を歌われました。生では勿論初めて聞きました。

一通りのメッセージが終わると活動大写真機を持った大林監督をぐるりと囲んで、監督の「皆に支えられて得ることができたので叙勲を受けた」とのご挨拶を聞く。

続いて、今回の祝賀会の発起人である４０人を代表して、赤川次郎さん、崔洋一監督、立川談志さん、伊勢正三さん、高橋幸宏さん、石上三登志さん、高畑勲監督、山中恒さんほか２０名が登壇され、同じく一言一言お祝いのメッセージを。

そしてここで乾杯の発声になりますが、何と先日の日本アカデミー賞で映画『剣岳－点の記－』で最優秀監督賞を授賞された木村大作監督が登壇。
大林監督とは映画『金田一耕助の冒険』でご一緒されていて、木村監督の作品を褒めてくれたという大林監督に敬意を表しての参加のようです。
今日も木村節がさえ、祝賀会が始まりました。

さあ、ここから会の始まりでお食事をしながら、会場では大林監督のご要望で、一人でも多くの参加者に登壇いただき、お話がしたいとお祝いのメッセージが続きます。

男優では、松田洋二さん、ベンガルさん、厚木拓郎さん、細山田隆人さんに、先日から新版『時をかける少女』も公開されていますが、元祖「深町一夫」こと高柳良一さんほかも登壇されました。
脚本家などのスタッフや部門に分け紹介され、漫画家のとり・みきさんや手塚眞さん、そして新版『時をかける少女』の谷口正晃監督も登壇されました。

何と１００名近い人が壇上に上がられご挨拶され、伊勢正三さんによる「なごり雪」の歌唱や「北京的西瓜」の同窓会ライブもありました。

楽しい宴も後半になり、大林監督・恭子プロデューサーに千茱萸さんも登壇されメッセージを。監督のご挨拶では、ターザンやピアノ演奏も拝見できました。

午後６時半から開会され、既に１０時半までの４時間。
最後は、本日参加の会場皆から、黒澤さんの映画そのままに「まあ～だだかい」と。それに対し大林監督からは「まあだだよ」と。
新作の発表はお預けでしたが、私にとって興奮と感動の１日になりました。

会場を出るときには神戸でもご挨拶したものの、あらためまして「おめでとうございます」と、恭子さんには何度言っても嬉しい事は良いことですねとお話させていただきました。

南原さん、雅奈恵さん。そして千茱萸さんにお礼を言い、帰途につきました。
本当に、ご苦労様、有難う御座いました。