大林宣彦監督【ＯＢｓワールド】コミュのOBｓとの貴重な想い出となった「エキストラ参加」～OBｓメモリーVol.8～

【OBｓワールド】メンバーの皆さんなら、3枚の添付写真についてOB作品のタイトルがおわかりになるでしょうか？
答えは、順に『風の歌が聴きたい』『あの、夏の日～とんでろじいちゃん』『海辺の映画館～キネマの玉手箱』ですが、私がエキストラ参加させていただいた3作品となります。また、どこかに私が映っているのですが判りますか？

と言うことで、
今回はエキストラ参加について当時のことを思い出しながら記したいと思います。エキストラ参加は、サポーターズとしてのOBｓClub結成の趣旨でもありました。

『風の歌が聴きたい』1998．7．18公開
1997．5．25（東京・麻布十番「MAHARAJA」）にて撮影
初のエキストラに声がかかったのが、何とディスコでの撮影。私はディスコに行ったこともないし、まして踊れるわけがない（苦笑）。まぁ、何とかなるでしょうと度胸を決め東京へ遠征しました。前日からの東京で、朝早くからの撮影に参加。DJ役のオスマン・サンコンさんの「皆さん、ノッテマスカ」の合図に「イエーィ」と腕を挙げ答える。腕を挙げて振って体を揺らし、朝からお昼を通しての撮影のため、お腹も減りましたが無事に終了しました。スクリーンでの鑑賞1回目はOBｓメンバーと試写会で観たのですが、天宮良さんの近くで結構大きく映っていて、恥ずかしい思いでした。
撮影には、先に紹介の尾道で開催された「第1回全国支部交流会」やOBｓパーティーに参加していた馴染みのメンバーが、北は東北から南は九州から参加しており、撮影後には居酒屋で打ち上げ会が行われ、翌日も「鎌倉シネマワールド」（松竹が創業100周年を記念して、1995年10月10日に開設した体験型テーマパークでしたが、開設3年後の1998年12月に閉館）に行き、初のエキストラ体験に加えてOBｓメンバーとの楽しい想い出です。

『あの、夏の日～とんでろじいちゃん』1999．7．3公開
1998．8．9（尾道・千光寺新道山白屋前）にて撮影
この作品には、OBｓ関西支部のメンバー10人が、お葬式のシーンと言うことで黒色スーツを持参しての参加でした。尾道へはメンバーの車に乗せていただき、深夜走行で向かいました。撮影日は朝から雨が降っていましたが、用意していただいていたお弁当昼食をとり、撮影時には雨は止んでいました。
小林桂樹さん演じるおじいちゃんが、どこかのお葬式に現れラジオ体操を始めるといったシーンですが、このお葬式の設定は薩谷家の葬儀で、故美術監督・薩谷和夫さんの遺影が使われました。また、休憩時には、喪主の娘役・蓼沼千晶さんとツーショット写真を撮っていただき、お互いに黒の喪服姿なので、芸能人との写真でなくまるで親族？や夫婦？のようでした。（笑）薩谷さんとは生前お話をしたことがあるので、感慨深いものでした。ちなみに私は薩谷家の関係者として、お葬式の籠を最後列で担いでいますが、映画では顔半面上部が写っており本人確認は出来ます（笑）。

『海辺の映画館～キネマの玉手箱』2020．7．31公開
2018．7．8（尾道・「ONOMICHI U2」）にて撮影
前作で余命宣告のあった大林監督で、最後との思いがあったと思われる尾道での映画撮影。何が何でもエキストラの形ではありますが、お手伝い（参加）したい思いがありました。
しかし、クランクインの日時に併せて雲行きが悪くなり、7月28日から関西方面に台風の接近。後に「西日本豪雨」と言われるようになった大災害が起りました。尾道でも山沿いの崖崩れや断水などの被害があり、映画撮影については避難の声もあったかもしれませんが、撮影は始まりました。エキストラへは7・8日と参加予定でしたが、福山駅で2日間足止めされ、何とか8日に尾道入り。朝から深夜にかけて撮影が行われましたが、映画館のシーンが主体なのでカット数も多く、自身の確認でも5カットは映っていました。
撮影の合間には、まさに全身全霊本作に賭ける大林監督を終始ずっと見ていることが出来、大変貴重な1日となり、我が人生にとって一大事となった思い出深いものになりました。
また、この時も西願寺の故岡田住職や岡山で1泊したOBｓメンバー他、お世話になった人は多いです。ありがとうございました。

大林宣彦監督、ありがとうございました。