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現場の外国為替!コミュの先週の為替相場のポイントと日銀の決定

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先週の相場もなかなか興味深いものがあった。

注目された日銀の金融政策決定会合では、、日銀は政府に屈服しつつも、意地を見せる政策決定を行った。どういうことかと言えば、日銀総裁、その他審議委員は、決して達成はできないであろうと考えている「物価安定の目標2%」を導入した。今回の会合のポイントはいろいろあるが、最大の注目点はこの物価安定目標の2%であったから、日銀は政府の圧力に屈したと言われても仕方がないだろう。しかし、これで日銀はモチベーションを保てるのだろうか?サラリーマンでも、自分が達成できないと信じている目標を会社が一方的に設定すれば、やる気がなくなるだろう。

尤も全面降伏したかといえば、そうでもない。何故なら既によく指摘されているが、目標達成のための具体的な施策である基金による資産の買い入れは、今年中はこれまで通り、実際に新しい行動に移るのは来年の1月から、しかも来年度中でも10兆円しか資産を増やさないことを決めたからだ。簡単に言えば、100キロの体重の人が医者に80キロまでダイエットしなさいと命令され、本人は「俺は今のままでもいいんだよ」と考えていたが、仕方なく20キロ痩せることを約束したとする。しかし、こう言ったのだ。「分かったよ!痩せればいいんだろ!20キロ痩せるよ。だけどね、ダイエットを始めるのは1年後だよ。それと最初の年は、とりあえずご飯を3杯から2杯に減らすよ!」

つまりやる気がないのである。これが日銀の意地である。これが分かったから日銀金融政策決定会合の後には、失望感から最近の円安ドル高傾向は一気に反転し、ドル円相場は2日で90円台から88円割れ寸前まで円高となった。しかし、これで崩れないのが今の相場の強さである。単にタイミングが良いとも言えるのだが、米国の債務上限問題がまた延期されて危機が先送りされたり、オバマの2期目の就任演説の高揚感やら米国企業の好決算でニューヨークダウが大幅に上昇したり、中国経済指標が回復を見せたりという外部環境好転で株価が大幅高で推移した。アベノミクスは株高と円安がセットで連想されているので、株が上がると再び円安傾向となった。更に昨年もこの時期全く同じことが起こったのだが、日本の2012年の貿易赤字が公表され、何と約7兆円近い赤字となったことが分かると、更に円安は勢いづき、週後半には91円をつけた。この赤字は事前に予想されており、驚きはないのだが、それでも物作りの国として海外との貿易で稼いで豊かになってきた日本が、2011年に31年ぶりに約2兆6千億円の赤字を記録し、それが一過性の現象ではなく2012年には前年度の2倍を越える赤字を記録したことはインパクトがあった。この赤字はニューヨークタイムズなどの海外メディアでも、大きく取り上げられていた。昨年後半から次々に円安材料が飛び込んでくる展開が続いている。この先も日銀総裁人事やニューヨークダウの史上最高値への接近、米国長期金利の上昇など、現在のトレンドを支える材料が続きそうであり、なかなかしぶとい展開になるだろう。相場の天井を予想することに何の意味もないが、とりあえず相場は私が上値の目処としている92円75銭から93円にかなり近付いてきた。そういう意味でも、来週以降も注目する展開が続く。

しかし円安バブルと呼ばれた2005年から2007年の展開とは、明らかに異なるポイントがあり、あの当時のような円安は望めず材料出尽くし感とともに、円高基調に反転すると予想する。そのポイント次回とする。

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