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現場の外国為替!コミュの2012年の市場の注目ポイント(アジア編)

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(アジア)

・この10年間はBRICsの時代であったとも言っていいほど、新興国は成長したが、中でもアジアの国々の成長は際立っていた。そしてアジア諸国は、現在の世界を震撼させている欧州債務問題との関連が低く、引き続き投資家の注目を集めている。ちなみにBRICsの世界のGDPに占める割合は90年代が11%であったが、現在は25%、そして2050年には40%に達すると予想されている。中国が米国を抜いて世界一になるのは、2025年から2030年、インドは2015年から2020年にフランス、イギリス、ドイツを牛蒡抜きし、2025年から2030年に日本を追い越す。またBRICs全体がG7のGDPを追い抜くのが、2030年から2035年近辺との予測である。



・アジアに話を戻そう。最も注目されるのは中国で、中国を取り上げるときりがないので、簡単に話を進めよう。まずは政治問題、中国は2012年10月に共産党第18回全国代表大会があり、ここで国家主席を中心とする指導者が交代する。すでにその道筋は、ほぼ磐石に移行しているが、問題は共産党内部の権力闘争というより、国民との折り合いであろう。2011年にアラブの春と呼ばれた民主化運動が示したことは、国民によって選任されていない国家の指導者は、その正当性をどこかで問われるということである。中国が強烈な成長を継続し、人々がどんどんお金持ちになっている間は、問題は顕在化しにくいが、成長に陰りが見え始めれば、国民の関心は政治に向く。そして、中国の指導者は、これまでも度々、国民の関心が政治に向かうと、強硬な手段をとってきた。反日感情を高めたり、反米感情を高めたりと・・そういう意味で中国の政治問題は2012年に限らず、常に大きなテーマとなる。



・中国の経済に目を向ければ、最近では沿岸部を中心に、労働者の賃金が大幅に上昇し、近隣のアジア諸国の労働力の安さと比較した場合、もはや「世界の工場」としての地位は困難になってきている。今後は豊かになった中産階級の消費に期待した「最終消費市場」としての中国がポイントとなり、すでに世界の企業はそういう目線で中国に進出している。しかし、法律整備や癒着、不正などの問題は相変わらず根強く、本当の意味で中国が世界のリーダーになれるかは現状は疑問であろう。



・中国を語るときに、台湾問題は避けて通れないポイントのひとつだ。中国がこの10年でここまで見事な成長をしたのは、台湾との間で武力衝突を起こさなかったからだ。その台湾では2012年1月に総統選挙がある。現職の馬英九政権は親中派であるが、野党の女性党首、蔡英文が勝利した場合は、対中関係に緊張が走るかもしれない。



・その他にも中国は人民元問題、そしてアジア戦力を強烈に進行させている米国との関係、海洋利権に関する東南アジア諸国との関係、そして環境問題などテーマは多い。いづれ個別に取り上げようと思う。



・朝鮮半島も注目だ。年末に北朝鮮の指導者が亡くなり、歳若い3男に指導者が交代した。権力闘争が起こるのか、そして国際社会とどのように関係していくのか。世界は注目している。韓国は4月に総選挙があり、与党のハンナラ党が敗北する可能性もある。



・米国のアジア重視の姿勢について、少しだけ取り上げよう。

オバマは11月19日にインドネシアで開催された第6回アジアサミットに米国大統領としてはじめて参加し、12、13日にはホノルルでAPEC、16日にはオーストラリアで首脳会談を行い、2011年後半のオバマの仕事はアジア一色であったことはよく知られている。ワシントンでは、10年間、中東問題で手一杯になっている間に、中国の台頭を許し、南シナ海の権益やアジアのバランスで問題が生じさせたとの反省が色濃い。米国人の51%が、欧州よりアジアを重要と考え、国民の63%が中国を経済的脅威、47%が軍事的脅威と考えている調査が出た。オバマは国民の声を取り入れ、再選を果たすことに躍起である。今後もアジアへの関与を強めるだろう。その一つとして、もちろん巷で話題のTPPもあるということだ。



日本については、また次回としましょう・・

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