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現場の外国為替!コミュの為替相場に対して思う事・・・

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為替相場に夢中になってもう10年以上の月日が経過した。

特にそのうちの7年間はトレーダーとして来る日も来る日も狂ったように取引をしていた。朝から夜まで為替相場のモニターを睨みつけ、一瞬の値動きを見逃さないようにトイレも我慢し、夜は1時間おきに目を覚まし、値動きを確認していた。今思えば異常な日々だった。異常ではあったが、濃密な日々だった。
多い日には1日に200回以上の取引をした。大相場で、大きな損失を計上した時などは、知らないうちに手の平が汗でびしょびしょになり、職場を出ると吐き気がしたものである。

ナポレオン・ヒル博士は言う。
「この世に代償を払わずに得られる報酬はない。君は何を差し出すのか?」
私は自分のプライベートな時間を差し出した。大層に聞こえるかもしれないが、私に為替トレーディングの「いろは」を教えてくれた先輩は、相場とそういう濃密な接し方をしていた人であり、弟子の私は自然とそうなったに過ぎない。そして深く付き合えるほど、相場とはどこまでも奥深く魅力的な存在なのである。
それは間違いがない。それゆえに多くの先人たちも相場に夢中になり、あるものは富をつかみ、また破産してきたのである。

代償の代わりに私は何の報酬を得たのか?
それは相場への理解と、多くの経験、そして仲間であった。目に見える形での成功ではないが、私の財産になっている。何年も同じことを真剣に続けるということは、やはり貴重なことである。相場のように先の見えない理不尽な対象であっても、不思議なもので毎日毎日やっていると、職人のようになってくる。そして相場を肌で理解できるようになる。それは単に勝つとか負けるとは異なる感覚である。それは相場の第一線から離れた今でも簡単には色褪せない。

そして第一線から離れて相場と関わっていることで、逆に深く感じることもある。特に私が最近感じることは「取引をしない時間の大切さ」と正しく「利益確定することの大切さ」である。損切りが大切なのは当然だが、損切りが正しくできないようではプロではない。

あるポジションに利益が出ているとする。それをどこで利益確定するかというのは実に難しい問題である。なぜなら良いタイミングで利益確定をしないと、次に作成するポジションが必ず不利になるからである。ロッククライミングで、変な場所に手をかけてしまうと、次に出す足の置場、手の置き場が苦しくなるのと同じだ。人は儲けた後には、その余韻でまた新しい取引をしたくなる。そしてその繰り返しの中で、儲けたり、損したりしながら、結局何も残らなかった・・ということになりやすい。だから利益確定を行うことは難しいのだ。

それと同様だが、取引をしない時間も大切さである。取引はシンプルである。買うか、売るかしかない。しかし、もう一つ重要な選択肢がある。それは「何もしない」という選択肢だ。この重要性を忘れてはいけない。博打ではこれを「見」と呼び、重要な戦略である。現役の時は、私はその大切さをしばしば忘れた。
ちょっと意味は異なるが、あの将棋の羽生さんがこう言っている。
「将棋では、多くの場合指すと不利になる手が多い。できれば指したくないが、交互に行うルールのために仕方なく指すのだ」
これは深い言葉である。相場では何もしない手が許されている。この重要性をよく考える必要があるだろう。

相場に夢中になって10年以上の月日がたち、ちょっと相場論について書いてみた・・・

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