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現場の外国為替!コミュの最近のドル高について

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最近の相場についていろいろ考えてみたい。
私の注目はとりあえず以下の2つだ。
? 株価下落=円高の黄金の方程式に変化?
? 相場の主役は誰?

先週はドル円が堅調地合いで、一時は94円台まで円安が進行した。どういう相場展開だったのだろうか?先週は世界中の株価が大きく下落し、日経平均株価、NYダウともに年初来安値を更新した。またエマージング国への懸念も高まり、つまりは投資家のリスク回避傾向が強まる、金融環境にとってけっして喜ばしくない展開だった。為替相場はこういう相場状況の時の典型的な動きである、「ドルと円がともに強い展開」となった。
ただし、これまではドルと円は共に強い状況で、最強通貨は円であったことから、結果的にクロス円が大幅に円高となってきたのに対し、先週の最強通貨はドルであった。これは非常に興味深い相違である。
このドルと円の力関係の逆転を「中川財務相の失態のよる円売り」と見る向きもあるようだが、私はそうは思わない。日本の財務相の失態はNYでもトップニュース扱いの事件だったが、それは興味本位なゴシップ扱いにすぎず、為替に影響を及ぼすような力はない。残念ながら日本の存在感は近年著しく低下している。逆に円高局面なら、日本の財務相の失態は日本の円売り介入へのハードルを高くし、投機筋には円高要因と捉えられても不思議ではない状況であっただろう。為替の動きとは、いろいろな解釈が可能な最高にエキサイティングな市場なのだ。

さて先週の株価下落=円高とならなかった要因は、大きくは2つある。
ひとつは、本日のテーマの2番で述べるが、今の相場の主役はドルでも円でもないからだ。もう一つは、ポジション調整の進行である。なぜ株価が大きく下落し、投資家のリスク許容度が低下すると、円高になってきたのか?それは、ここ数年の円安、円をキャリー通貨として利用する取引の解消が進むからだ。しかし、そうしたキャリー取引の巻き戻しによる円高は過去数か月の円高で相当に終了しているとみていい。
ここ半年の相場は、金融関係者にとってみれば、本当に異常事態であった。これは実際に市場に携わっていないと感じられないかもしれないが、本当に「ありえない事態」「ありえない流動性不足」が発生し、投資家はここ半年、新たに投機的な動きにはほとんど動けていないし、目の前に儲かりそうな案件があっても、身動き不能状態である。
従って、ポジション調整が進行したことで、株の下落=円高の黄金の方程式も徐々に弱くなってきているのだろう。
それでは、この方程式はもう機能しないのか?その問いには「no」である。投資家のリスク許容度が低下したり、世界が不景気の間は日本のような経常黒字国の通貨はどうしても強くなりやすいからだ。(最も貿易収支は赤字になったが・・)これまでのように、強烈な円高圧力とはならないというだけのことである。

さて、2番目のテーマにいこう。
今の相場の主役は間違いなく、ドルでも円でもなく、ユーロである。より正確にはポンドや東欧通貨を含めたヨーロッパが主役である。
先週はエマージング通貨にとっても厳しい週であったが、その中でも東欧通貨の弱さが目立っている。言わずもがなロシアは債務不履行ぎりぎりの恐ろしい状態にあり、ロシアと関係の深い東欧、欧州の金融機関への懸念は高まるばかりである。市場は欧州をどう見ているのか?これまでも欧州は景気後退期に弱いとされてきた。経済が硬直的で柔軟性に欠けるからである。そして今はそれだけではない。このとんでもない金融危機、経済不況に対して、米国では財務省とFRBが一体になり、日本でも日銀と財務省ががっちり手を握り合っている。欧州の中央銀行ECBは誰と手を握ればいいのだろうか?通貨を統一するという偉業は素晴らしいが、そこには様々な問題点、矛盾もある。好景気の時には無視されてきたユーロの政治的、構造的な問題点が今、問われているのだ。
ユーロ圏の弱小国の中からは、ユーロからの離脱の議論も盛んにされている。もちろん現実的にユーロを脱退し、自国で通貨を作成し、流通させるのは非常に難しい問題であるし、ユーロから離脱することで債務不履行に陥るデメリット等は強烈であり、現実的ではないが追い詰められた国が正しい選択をするとは限らないのが、世の常であろう。
ポンドの問題も頭が痛い。ポンドはあらためてテーマとしたいが、欧州にとってはポンドの下落は、ユーロの下落にも繋がるのである。
とにかくユーロが主役で、対ドルで下落しているため、その結果としてドルは強いのである。私は、ドルは中期的にはユーロに対しても下落すると予想しているが、短期的にはユーロはもう一段下落し、1.20を割れても不思議ではないと予想している。その時のドル円は?う〜〜ん、ドルは上昇しても98円が限界かな〜〜つまりはユーロ円は上値が重いだろうと思っています。

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