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現場の外国為替!コミュの相場の微妙な変化?

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 羊です。先週は、今後の相場を見ていく上で重要な動きがたくさんありました。今回は、現在の相場の特徴とトレンドについて解説します。

まずは簡単に1週間前の10月24日のレートと比較から始めましょう。
(10月24日)
日経平均:16358.34、NY株:13,675.25、原油:87.10、金:765.60
ドル円:114円前半、ユーロ:1.42前半、ユーロ円162円半ば、ポンド:2.04後半、AUD:0.90前半 というレベルでした。

(11月1日)
日経平均:16870.40、NY株:13,567.87、原油:93.49、金:793.70
ドル円:114円後半、ユーロ:1.44前半、ユーロ円165円前半、ポンド:2.08前半、AUD:0.92後半 というレベルでした。

 比較すると、典型的な「ドル安」が進行していることが分かります。ドル円は小幅ドル高ですが、ユーロは史上最高値を更新しています。ちなみに、ユーロは7連騰で一時1.45台にのせています。(過去2年ではユーロが8連騰したことはありません)AUDも1980年代前半以来の高値で取引され、カナダドルにいたっては約50年ぶりのカナダドル高ドル安が進行しています。ドル安の象徴とされる金の価格は、この週末にはついに800ドルを超えました。

一体何が起こっているのでしょうか?

先週の最大の注目はFOMCとFOMC後の市場の反応に尽きると思われます。
FOMCでは市場の予想通りFFレート、公定歩合がそれぞれ4.5%、5%へ引き下げられました。そして声明文では、これ以上の利下げを連想させないタカ派的な内容を示しました。ちなみに、前回は全員一致だった多数決は、今回はカンザス連銀のホーニッグ議長が反対しました。

以前、私は9月にFEDが利下げをした時に当コラムで、利下げの副作用について書きました。詳しくはそちらを参照していただきたいのですが、簡単にもう一度説明します。

FEDが最も恐れることは何か?それは金融政策の実効性を失うことです。考えてみてください。FEDが利下げをしたら、急に経済が刺激されるのでしょうか?そんなことはありません。実体経済への波及は半年間のタイムラグがあることはよく指摘されていますし、実際にどれほどの効果を発揮したかは、不明なのです。特に、これだけ時代環境、生活スタイルが多様化している現代では、そうした昔ながらの金融手法の効果は低下していると言われています。
それでも、市場は中央銀行の金融政策を大いに注目します。それは、中央銀行の政策変更で中央銀行の意図が示され、やはり心理的な効果があるからです。
中央銀行に信頼感があればあるほど、その傾向は強まります。グリーンスパンFRB議長は、声明文の一文字を変えるだけで、市場にメッセージを伝える手法を確立しました。

さて、そうした中央銀行が信頼感を失い、金融政策の効果が低下する事態とはどういう状況か?

それは、中央銀行が後追い、後追いで金融政策の変更に迫られる時でしょう。
例えば、今般FEDは利下げをしました。しかし、本音はこの事態を恐れていたはずです。8月にサブプライムで金融が不安になりました。FEDは声明の発表や資金供給という形で市場の安定化を図りましたが、市場の不安定な状況は強く、そこで0.5%という大幅利下げを実施しました。当時は、FEDはインフレを懸念していたので、本来は矛盾する政策です。大幅な一回限りの利下げで、この問題を収拾したかったのです。そして、実際その後の市場は安定しました。FEDの思惑通りの展開となりました。

ところが、それから1か月以上経過し、市場はまたまた不安になってきました。住宅バブル崩壊の傷跡は非常に深いのではないか、米国経済が景気後退に陥るのではないか、労働市場にも影響が出ているのではないか・・米国のマクロ経済に対する不安感から、先行きの利下げを見込む展開となっていきました。
またサブプライムの損失が大きいことが、米国の金融機関の決算発表で明らかになってきました。
先週は、シティグループの巨額損失、300億?の追加資本が必要との報道、カナダの格付け機関によるシティの格下げ、クレディ・スイスの大幅の減益・・・いろいろな不安が出てきました。

そこでFEDは今回利下げを再度実施したわけです。しかし、ずるずると利下げをしたくないために、声明文で今回で利下げは終わりかのようなタカ派的な内容となったのです。更に市場へ大量の資金供給を実施するなど、非常に神経を遣った対応をしています。

問題はこれで安定できるのか?とうことです。市場は来春までに更に2回の利下げを予想しています。(ちょっと大袈裟に感じますが・・・)

その鍵が、最近の市場の微妙な変化にあらわれていると私は見てます。ようやく本題に入りました。

冒頭の先週の相場の変化を見ると分かりますが、そうした状況の中で、市場ではドル安、円安が進行して、クロス円が円安となっています。
これまで、市場では株安=投資家リスク力の低下=キャリートレード巻き戻し=円高=ドル円、クロス円の円高の黄金の方程式が成立していました。
ところが、この方程式がやや弱まっているのです。確かに円高にはなるのですが、そのパワーが弱く、一方で株高=投資家リスク力向上=キャリートレード=円安の反対の流れが強化されているのです。

この動きが非常に重要で、今後のポイント、ひいてはFEDの命運も握ると思われるのです。

何が起こっているのか?

これをちょっと休憩後書きたいと思います。?へ続く・・・・

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