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現場の外国為替!コミュの新年度入りの相場?

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サゲちゃん「さて、いよいよ日本企業の3月決算が終了し、新年度入りしますが、今後の相場展開についてどう予想されますか?今日は、皆さんにコメントしていただきたいと思います。では、まずは川島さんお願いします。」

エコノミスト川島さん:
「はい、その前にここ数年の大局的な背景について確認したいと思います。
現在、「世界経済は極めて息の長い成長」が継続しています。今から5年前の世界は、日本はデフレスパイラル状態、欧州、米国もデフレの兆候にありました。株価、資産価格は軒並み底値をつけました。
ただし、経済という面では、米国は堅調でした。また中国は爆発的な成長を始めました。この頃から、米国の対中赤字が急激に拡大していきますが、これは無理はない話です。世界経済を牽引しているのが、米国と中国で、中国からどんどん米国に輸出されるからです。それだけ、米国には需要がありました。
一方で、欧州も日本も内需が低迷して、役には立ちませんでした。

それが、徐々に世界経済は明るくなり、まず米国が2003年6月から2006年まで連続で利上げをしました。1%だった金利は、5%超まで引き上げられました。
次に欧州が動きました。2%まで下げていた金利を2005年12月から徐々に引き上げ始めました。現在も4.25%へ向けて引上げ中にあると市場は予測しています。
日本も昨年の3月に量的緩和政策から脱出し、現在は0.5%まで金利を引き上げており、今後も年末にかけて1%まで上昇するとう予想が大半です。日本では、遅れていた土地価格の上昇もようやく出てきました。

ようするに、これまで米国と中国が牽引してきた世界経済を、欧州、日本等も牽引し始めているのです。米国と中国は、これまで通り力強く牽引しています。米国は、今後の牽引力に疑問符が投げかけられていますが、私は問題ないと思います。

そうしたここ数年の「世界経済の安定」という市場環境の中で、中央銀行は上記の通り「金融引き締め」という政策を実施してきました。
市場では、景気が良好で金融緩和的な状況が継続しているので(金融市場が緩和的だから、中央銀行は引き締めを継続している)、株価は上昇してきました。債券市場は、中央銀行のインフレ抑制スタンスの徹底、金あまり現象を受けた投資家の買いにより、中央銀行の短期金利引き上げにもかかわらず、長期金利は低下し、イールドカーブは、フラットになっています。米国では長短金利の逆転現象が長期間継続しています。

為替市場はといえば、市場環境の時々において、いろんなことがテーマとなりましたが、結果的には円やスイスフランという金利の絶対値が低い通貨と、ドルのように今後の金利上昇期待が弱い通貨が売られました。
為替市場は、実にいろんなことをテーマにするのですが、結局のところ、どのテーマが一番有力だったかといえば、金利です。
この冒頭に述べた「世界経済の息の長い成長」という環境下では、金利がメインドライバーであったわけです。それも顕著にです。

市場はそれ自体が生き物のように成長しています。5年以上前は、米国の赤字問題が大きくクローズアップされ、それを理由にドルは大きく下落しました。当然、市場の関心の高い経済指標は、米国の貿易収支統計でした。
市場では、米国の赤字はもう駄目だ。維持不能だ・・・そういう懸念が渦巻いていました。
しかし、一向に米国にドルのクラッシュは起こりませんでした。そこで、市場では赤字がいくら大きくても、それを補う資金流入が継続している間は、赤字問題は喫緊に問題にならないことを学習し、今度は米国のTICデータを注目しました。本当に海外からお金が流入しているかをチェックしてるわけです。
ところが、これは事後的はわかりますが、リアルタイムではわからない・・
でも、世界は安定だし、米ドルもクラッシュしていない。いつまでも、過度に米国の赤字問題を懸念しているわけにはいかない・・こうして、市場のメインテーマからは後退し、構造問題として位置付けられています。

米国の構造問題に代わって、金利こそが、過去数年もの間、市場を支配したのです。
そして、そういうテーマは、そう簡単には変わりません。世界の環境が大きく変化するか、今までの常識、経験を打ち破るようなショッキングな出来事がなければ、そう簡単に変わることはできないのです。

先週末、市場では米国が中国に新たな関税を課すという保護主義的な動きを嫌って、一時、ドルは大きく下落しました。
これは、市場が一瞬、保護主義ムードをテーマにしたからです。ところが、過去5年の間にも、実は米国が中国に関税を課す。そして、それをすぐに撤廃するというような動きは何度もありました。そのたびに米国の保護主義ムードは嫌われて、一瞬ドルは下落しましたが、すぐにテーマは戻りました。
要するに、先週末の動きは一時的なものに過ぎないということです。

相場のテーマは、4月以降もやはり、いろいろあれど、結局金利差をメインドライバーとするでしょう。
先に述べたように、市場では金利の先行き見通しを重要視する人もいれば、これはトレーダーに多いですが、一方で現在の絶対的な金利格差に注目する人もいます。これは、個人マネーや機関投資家マネーです。
そういう意味では、はっきりしている点は、日本は絶対金利格差でも、将来的な金利予測でも、不利な状況に変化なしということです。

ということで、やはり円安をメインシナリオに考えないわけにはいかないと思います。
おそらく、一度激しく円安ムードが起こって、それが夏場に一度調整を迎え、秋口から年後半に再度加速するという。これまでのサイクルと似たような動きになるのではないでしょうか。
ドル円の上値は128円、ユーロ円170円程度を想定しています。」

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