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彦根藩主(井伊家各藩の物語)コミュの直孝世子・井伊直滋

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慶長16(1611)年〜寛文元(1661)年

井伊直孝の嫡男
母は側室・五味氏


井伊直孝の後継ぎとして若い頃から二代将軍・秀忠や三代将軍・家光に仕えていました。
早くから将軍家と親しい関係を保っていたためか、実直な強い意見を口にする事が多く、その言葉は家臣だけではなく父・直孝すらも論破するほどだったと言われています。
特に家光には気に入られていたようで、旧加藤忠広江戸屋敷を貰い受けたり(後の井伊家中屋敷)、直滋が藩主になった時には石高の大幅な加増が約束されていたとも伝わっています(家光はお気に入りに対するこう言った約束をよくしていて、柳生家ではこの事による混乱を恐れた柳生宗矩が家光のお気に入りだった息子・友矩を殺害したという伝説も残っています)。
ちなみに、直滋の正室は、いとこに当たる井伊直継の娘です。

直孝が元老として江戸詰めになると、家光から離される様に国許・彦根を任され藩政を行う事となりました。
この藩政時代に、彦根城鐘ノ丸にあった鐘楼の鐘の音が岩肌に響いて割れる事に気が付き、現在、時報鐘が置かれている場所に移転させると鐘の音が城下に綺麗に響くようになったと言う逸話が残っています。
この時報鐘の音色は『日本の音風景百選』に選ばれていますので、直滋はとても繊細な耳を持っていたのかも知れませんね。

そんな繊細な一面を持ちながらも、父を言い負かすような実直な性格が災いしたのかも知れません、いつまでも家督を譲られる事も無く世子のまま中年の域に達してしまいます。
直孝にすれば、将軍となった家光が直滋に対して優遇を行う事によって井伊家に災いが起こるのを避けようとしていたとも考えられます。

やがて直滋の家督相続を切望した家光も亡くなってしまいます。

ある年、正室が亡くなった事が理由で江戸で出家しようとした直滋は家臣に呼び戻されます。
その頃から、直滋に出家の想いが強くなったのかも知れません。
四代将軍・家綱の名代で家光三回忌法会のために日光へ代参したりしますが、万治元(1658)年の年末も押し迫った閏12月20日、近江国領内の百済寺で出家します47歳の時でした。

翌年6月28日、父・直孝死去。
三代藩主となる直澄に託された遺言には、
「もし彦根で事が起こって、直滋が援助に来ても兵を貸し与えるな」
「直滋が援助している扶持について何か言ってきても今の形を変えるな」
と言った直滋に対する厳しいやり方も記されていました。

そんな直孝の死から2年後の寛文元(1661)年6月9日、直滋は50歳の生涯を閉じたのです。

辞世の句は
“いるならく 奈落の底に沈むとも 又もこの世に我がへらめや”

直孝・直滋親子は実はとても似た性格でした。
だからこそ合わないものがあったのかもしれません、そして世は直孝のような武断派大名から文治派大名を求める時代になっていました、家光に愛された人物は武断派の人物が多かった事を考えると、直滋は最初から直孝の求める世継ぎでは無かったとも考えられますね。

直滋の血統はこの先、彦根藩主に就く事は一度もなかったのです。

コメント(4)

直滋が嫡男
直澄が次男
直時が三男
でよろしかったでしょうか?
いまいち、複雑なのでごちゃごちゃになってますが。

松平忠輝と同じ穴のムジナかな?
辞世がもろに武断派って感じですね。
>ぴすけさん
直滋が嫡男
直時(直縄)が四男
直澄が五男
ですね〜
三男に直寛という人物も居ますが、あまり分かりません(汗)

そして、直時の嫡男が四代藩主で2度大老を務めた直興です。

そう言えば、この図式徳川家にも似てますね。
気付きませんでした。
今回集中的にこの人の事を調べたら、歌人として名前が残っていて『井伊直滋詠草』という歌集も残している文化人だという事が分かりました。
内容は…解らずですが(汗)
井伊直滋に興味を持ち、色々と調べているうちに、
直滋にも数名子が居たことを知りました。
その中には男子もいたようで、京都に居たような事が出てきたのですが、
本当かどうかも定かではないのですが、
どうなったか知っておられる方いらっしゃいますでしょうか?
直滋のお墓が京都の法雲院に有る事も何か関係がありそうで、
気になっております。

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