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ガラクタ写真機研究同好会コミュの《特別参加》ニコンニューFM2 後期型

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【メーカ型名】

ニコンニューFM2 後期型(通称FM2N この元になった初代FM2は1982年発売で、改良されたこのモデルは1984年発売。当初はチタンハニカム9枚羽モデルだったのだが、1992年よりアルミフラット7枚羽に変更された。ごく最近、FM3Aが発売される2001年までは市場にあったはずなので、相当数の在庫品が今でも残っていると思われる。)
  


【カテゴリ】

 35ミリフィルム一眼レフ レンズ交換可能 金属外装 金属フレーム 現行生産レンズあり(絞りリングのある、Ai方式のレンズに限定。原則として改造レンズでも使用できるはずであるが、遮光ガイドが干渉する場合、そこは加工する必要がある) 機械式シャッター採用 赤外フィルム使用可能 



【採用マウント】

 ニコンFマウントAi方式専用で、初代FMと違い、Ai連動爪が跳ね上げられない構造なので、従来レンズはそのままでは取り付けできない。絞りリングを必要とするので、絞りリングのないレンズは正常に使用できない。



【主要な仕様諸元】

 35ミリフィルム使用、縦走り式フォーカルプレーンシャッター一眼レフカメラ。全速度機械制御式で、TTL露出計を内蔵。3点式赤色LEDなのは初代FMと同じだが、このカメラは視野内に入り込まず、±と○で表示される方式に変更された。絞り値が光学表示されること、シャッター速度がファインダー内表示としてある事など、それ以外の変更点はなく、FMユーザーなら、ほとんど違和感なくそのまま使う事ができるはずである。ご存知、メカ1/4000を花に添えられて、待ち望まれて生まれて来たFM2の改良型で、シンクロが別ポジションの1/200から、1/250に改良された点が最も大きな進歩であり、このカメラのスペックは、しばらくの間、一つのスタンダードとしてみなされる事となる。1/4000−1秒とB(バルブ)全てが機械式で、露出計以外には電池を必要としない、古き良きフィルム写真の伝統を長きに渡り守り続けてくれたカメラである。使用電池はLR44タイプを直列で2個使用。
 モータードライブは、中ニコン伝統のMD−11/12が使用可能で、データバックも接点式の物が使用可能となった。低価格な機種では省略されてしまいがちな多重露光も可能で、見た目には派手さはないながら、ほとんどの撮影をこのカメラ一つでまかなう事ができるだけの基礎体力が備えられている。決して重いわけでなく、大きすぎず、それでいてかなり使い込む人でも満足できるだけの耐久性と機能を詰め込んだ、まさに「一つの完成形」であった事が、ロングセラーとして長く生き残った理由であろう。
 シンクロは1/250と、大変優秀なのだが、最後にFM3Aで実現されるまで、FMシリーズはTTLダイレクトではなく、FM2と同じチャージ完了お知らせLEDがあるだけで、専用ストロボを手に入れても、大きな機能上の追加はない。メカ機なので、シンクロセットミスをしてしまうと、カメラもストロボもフォローしてくれないので、その点には気をつけたい。・
 また、ニコマートを含む中ニコンで伝統だった予備角スイッチが少し変更されて、このカメラではシャッターロックとなり、露出計の実際のスイッチはシャッター半押しで、タイマーで切れる仕掛けのようである。もっとも、LR44を2個で露出計だけで使うわけだから、コストと言っても知れているが、この方式の方が少し電池の消費が大きくなる。電池残量はかなり多目に欲しがるようで、OM10とかなら何とか動く程度のギリギリの残量の電池では動かない事が多いと思う。また、FMでは予備角を戻していてもレリーズできたのだが、この機種に関してはそれができないので、左目ユーザーはMD併用の方が良いかもしれない。

 フォーカシングスクリーンは、スプリットマイクロプリズム式。初代FMではできなかった、ユーザー交換が可能になって、中ニコン汎用の物が使用できる。最終的に残されたのは全面と方眼が交換用としては有名だが、初代FEの物も露出補正をすれば使用できる。その辺りはありがたい限りである。
  
 注意点。補修用のシャッターユニットもアルミの物になった関係、前期型でもシャッターユニットを交換された個体はハニカムじゃない事がある。ここだけを見てもわからないから難しい。



【入手のキッカケ】

 今回の経緯は出会い頭なんだけど、当然ながら2系の花形、この機種は当然欲しいと思いつつ、人気があるので高くて手が出ず、今に至りました(汗)。



【私の取得価格】

 本体のみ 5250円(ハードオフ)
→思うに、電池が切れてしかも±逆に入っていた事から考えて、初代FMのメーター死亡個体と間違えたものと思われる。ここは前回、初代FEを間違えてFE2としてジャンク出ししていて、思わず突っ込んだ(売価1万の使い倒された黒の個体。後日5千円に下げたら、しばらくして売れたようだ。いずれも税別)事があり、多分そういう間違いだろうと思われます。そうでもなければ、このカメラがこんな値段で出る事は通常ありえない話だと思う。何より、ちゃんとした同じシルバーの個体(しかも同じ800万台の個体)が同じお店の通常コーナーで39900円で出ているのだから、あまりにも違いがありすぎる。この個体は売れないままにかなりの時間が過ぎたようだが。

 レンズ Ai28/3.5 前玉コート少しはげ カビはなし 3675円(別のハードオフ)



【普通に買うと、どんなもん?】

 最近安いので、美品で大体3万辺りからが一つのラインで、箱付きの極美品でなければ4万まではしないと思う。使い倒してメーターが逝った個体でも1万2千円程度はすると思うので、今回のコレは特別扱いと考えてもらいたい。
 知る限り、並品でも3万以下というのはあまり見ないかわりに、美品でも5万はしないようで、数があるわりに幅が狭い傾向がある様に思います。もっとあるはずのカメラなんだけど、どういう訳か相場の幅というのが狭いようです。


【入手時の状態】

 先に述べた通り、電池切れ。それ以外の問題は若干の汚れ以外、皆無と言って良い。



【直した所】

 なので何もせず。電池は取り替えましたが(爆)。

 

【こんな方には勧めません(σ・∀・)σ】

 1、不器用なカメラがキライなアナタ(σ・∀・)σ
→それを望むべきカメラでないことだけは確かです。露出計の使いにくさと共に、このカメラに望んではいけない事の一つです。

 2、使いやすい露出計が欲しいと思うアナタ(σ・∀・)σ
→この方式は以前から評判が悪く、実際使って見るとかなり使いにくい。測光分布が中央重点の平均固定な事も手伝って、極めて使いにくい部類である。設計が古いので仕方ないとは言え、露出計を重要視する人にとってはこの方式は拷問に等しい(爆)。しかし、べらぼうな価格の中古相場を誇る機種が、優秀な露出計を装備したメカ機に並み居る傾向を考えると、この部分には目をつぶってこのカメラ本来の良さである「低価格でも高品質、そして実質的には困らないだけの拡張性」と言う事を考えるなら、この辺りには目をつぶるのが理解のある大人の選択と言うものではないだろうか?(爆)。



【こんなアナタにおすすめですヽ(´∀`)ノ】

 1、基本がしっかりしていて、長く使えるカメラと付き合いたいと思うアナタ
→格別に壊れにくい部類ではないながら、数の多さを考えると、現実的なコストで今後も買い換えながら安定して使い続けられる見込みがあるカメラと言うのは、実はかなり少ないのが現実で、このカメラはその筆頭に上げて良いと思います。それが安定した中古相場の本当の理由と考えて良いでしょう。

 2、メカ機こそ、フィルムカメラの真骨頂と、強く固く信じて疑わないアナタ
→その中では、コストパフォーマンスと総合バランスに大変優れたカメラである事は特に改めて説明する必要もないでしょう。

 3、軽快でコンパクト、しかしそれなりの機能は欲しいと思うアナタ
→この路線としてはFE2と並んで定評のあるシステムでした。FAの様なフルスペック機ではないながら、撮影上必要な機能は最低限確保されていて、そのおかげでこれまで長い間プロアマ問わず、幅広いユーザーに支持され続けて現在に至ります。ある意味、古くからの超定番機種で、AF化の折に惜しまれながら姿を消した、最高の相棒、FE2と並んで、ニコンの後期MF一眼レフ全盛期を支えたカメラです。



【購入時の注意点】

 使い倒されて果てしなく不燃ゴミに近づきつつあるような個体が少なからずあるのですが、最近ではかなり相場が安定してきたので、そこまでひどい物を手にする必要があるとも思えないので、少し時間をかけて自分なりに納得の行く個体を見つけるのが一つのポイントでしょう。
 故障箇所として有名な所は、巻き上げ、レリーズ不能と、メーター不動があります。いずれも修理不能ではないと思うのですが、今はかなり程度の良い個体でも4万も出せば買えてしまう事を考えたら、最初に程度の良い個体を手に入れておく事はかなり重要です。大きさと重さが手ごろで、サブカメラとしても有意義な存在である事から、プロが仕事で使い倒した個体が少なからずあります。いかに丈夫とは言え、仕事で本気出して使うまでの耐久性を持たせたカメラではなく、あくまでアマチュアユースメインのカメラ+αと考える方が正解で、見るからに傷みの激しい個体は後が怖いので、こと初心の方にはそうした状態の悪い個体はお勧めできかねるのが実情です。多少高い様な気がしても、3万程度出せばそれなりの物があると思います。
 今後更に安くなってきて、値ごろ感が増せばまた姿を消すカメラの一つでしょうから、これからしばらくの間、様子を伺ってみるのも良いかもしれません。

 

【使ってみました(爆)】

 AF一眼レフの雄がEOSなら、このカメラはMFの世代を支え続けたカメラの一つと言っても過言ではない。MFである事、そればかりでなく、量産機としては異例の長期生産モデル、実質的には「最後の大量生産された量産メカ機」と言っても過言ではない。一部の高価格機ではこの後もメカ機として登場を果たしたカメラはそれなりにあったが、結局その価格バランスから、普及したとまではいえないままに姿を消したカメラは多かった。既にプロ機であるF3でさえ、電子化された後も、このカメラは作られ続け、使われ続け、そして本当の最後の結論、FM3Aまで出してもらえた、最高に幸せなカメラである。それゆえ安定して人気も高いが、決して使いやすいわけではない。むしろ、かなり扱いにくい部類のカメラである側面を持っている。その代表が露出計だが、それ以外でもメカ機であるがゆえの「シンクロは手動で設定しないといけない」とか、「当たり前だがAEなんて付いていない」等、最新の親切設計のカメラで慣れた人には「面倒なカメラ」でもある。当然、AFなんでできるわけもない。しかし、それでも世の中、メカ機を望み続けた。それは、やはり「フィルムで撮影するなら、電子回路は最小限で済むのだから、やはり機械式の安心感が欲しい時もある」という点に他ならないだろう。ここに異論を挟む余地はない。それだけは、銀塩写真の永遠のアドバンテージなのだから。

 このカメラは、かなり色々と改良されて、煮込まれた後に残された、さながら「それなりのクラスの実用カメラのエース」であろう。実際に操作してみて、FMから改良されたとおもわれる点、FM2から改良されたとおもわれる点が随所にある。基本は変えていないようで、進化はしているのだ。進化の果てに電子化され、安心感を失ったF3と違い、このカメラには安心感があって、それでいてかつての縦走り機種のような安っぽさがない。巻き上げフィールも改善して、安心感、と言う点ではトップクラスに位置するカメラであった。


 個人的には、このカメラから感じたフィールは、

「綿100%、水玉模様のパンティー」

 てなところだろうか?

 可愛らしさがあり、実用的であり、探すと案外少ないけど結構支持率が高い。そして、「基本、定番」でもある。

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