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ガラクタ写真機研究同好会コミュのニコン FG

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【メーカ型名】

 ニコンFG
 
 (写真は、純正パームグリップと、視度補正レンズ、アイカップ装着例) 



【カテゴリ】

 35ミリフィルム一眼レフ レンズ交換可能 プラ外装 金属フレーム 現行生産レンズあり(純粋なMFのAiレンズもカタログに残っているが、絞りリングの付いているAFレンズでも使用可能) 赤外フィルム使用可能 



【主要な仕様諸元とアクセサリ】

 35ミリフィルム使用、縦走り式フォーカルプレーンシャッター一眼レフカメラ。全速度電子制御式で、機械式はM90(これがシンクロ速度)とB(バルブ)の2速のみである。中央部重点TTL露出計を内蔵。MF世代のニコンとしてはかなり早い時期の採用であるプログラムオートと、絞り優先が使用可能である。マニュアルもでき、1/1000−1秒まで選択できる。レンズが完全なAi仕様でなく、改造レンズとか、タムロンのアダプトール使用時にはプログラムオートの使用が出来なくなる制約があるが、それでも絞り優先は問題なく使うことが出来る。加えて、専用ストロボ(現在の製品まで使用できる可能性がある)では、シンクロ速度の自動設定、チャージ完了のお知らせ、そして、TTLダイレクト測光まで可能である。なかなかハイスペックなカメラである。紛失されていなければ、パームグリップも装着可能(標準装備品だった)であり、モータードライブも2種(リトルニコン、EMと共用)用意されていた。データバックもあり、上位機種並のシステムが用意されていた。今となってはそれを再構築することは相当難しいと思うが、中ニコン並のシステムカメラだった機種であり、価格も高かった。小ニコンのフラッグシップだった機種である。低速時の警告ビープ音も、オフに出来る。また、数少ない、縦走りシャッター採用機種での小刻み巻上げが可能な機種でもある。

 左肩のボタンは、逆光時の一発補正ボタンで、+2EV入る。

 ファインダー内表示形式は、ペンタックスMEシリーズと同じタイプの、縦列赤色LED方式で、ここが下位機種のEMとか、後日発売のFG−20との最大の違いである。この表示形式は、好みの分かれるところである。MEスーパーと同じで、マニュアル時には追針式となるんだが、誠にあでやかである(爆)。また、プログラム時には絞り値が表示されないなど、金のかかった機体の割に、イマイチかな?と思わせるファインダー内表示でもある。後のFAになるまで、露出補正の警告はないのは同じだし、年代相応といえばそれまでだけど、中ニコンは光学式で絞り値が表示されているのに、ちと残念な部分である。大幅に小型化されている点は評価したいが。

 フォーカシングスクリーンは、スプリットマイクロプリズムの固定式。
  
 注意点。小ニコン用のアイピースアクセサリは、アイカップ以外の物はかなり見つけにくい。互換性のある他社製品も見当たらず、なかなか苦労するけど、アダプターとして、中ニコン用の丸窓タイプの物が使用できるようになる物があるので、それを手に入れると、アレはそれなりにあるので、必要な場合には、検討してみると良い。



【入手のキッカケ】

 お出かけ用に、小ニコンを考えていて、リトルはマニュアル使用不可、FG−20は物が少ないことから、こいつに決定した。しかし、ちゃんとしたのは結構高いし、元々そんなに売れていない機種だったこともあり、見つけだすのに苦労しました(爆)。

 

【銀の取得価格】

 ヤフオク、1800円(ジャンクの本体のみ)
 電池室 同じくヤフオク、200円
 部品補充用のリトルも、更にヤフオクで、1100円
 


【普通に買うと、どんなもん?】

 程度による。美品ならまだ3万以上する個体もあるが、物が少なく、はっきりした相場の決めがたい機種でもある。人気はあるので、FA辺りと大体近い価格帯である、と考えるとそんな辺りかな。

 

【入手時の状態】

 ミラー破損、巻き戻しクランクなし、電池室なしで、モルト全滅と、カウンター0からのリーダー部送り検出の戻り不良

 

【直した所】

 ミラー移植、モルト張り直し、巻き戻しクランク取り付け。基本構造部品の障害がなかったので、その点は楽に済んだ。0送り不良は、いつものブレーキクリーナーにて(笑)。


 

【こんな方には勧めません(σ・∀・)σ】

 1、レスポンスの悪い機種が嫌いなアナタ(σ・∀・)σ
→プログラム採用の弊害である。FAも少し遅い気がするが、FGの場合、明確にディレイを感じるほど遅い。ここがリトルとの最大の違いで、リトルは鋭くミラーが跳ね上がる。ここがリトル人気の秘密か?

 2、ショックの大きい機種は愛せないアナタ(σ・∀・)σ
→ダンパーが入っていないのかな?モロに手に来るショックがなんとも言えない。



【こんなアナタにおすすめですヽ(´∀`)ノ】

 1、軽量小型でも、フル機能を求めたいアナタ
→手巻きもひとつの機能として考えると、この機種はかなり良い線を行っている。プログラムシフトはできないながら、絞り優先があるし、ストロボ使用時にもTTLダイレクトオートが可能。探してくればワインダーもあり、使えるレンズの幅を加味した上で、ここまで小さなフル機能の機種は他に少ないと思う。



【購入時の注意点】

 この世代のニコンに特有の問題点で、巻き戻しクランクが割れて取れてしまっている個体がある。また、ミラー割れもこの頃までのニコンには少なくない。ミラーは中ニコンまで含めて共通の物なので苦労しないと思うが、巻き戻しクランクは小ニコン同士でしか互換性がなく、同じく壊れやすい巻き上げレバーとなると、同じFGシリーズでしか移植できないように思う。しかし、シャッター不動の個体は縦走りの機種としては少ない方で、主に外装部品の破損が多い点は、幸いである。ただし、互換性がある、ということは、同じ所が壊れる、ということでもあり、補充用の個体を探し出すのが、長く使う上での一つのカギでもある。状態の良い個体はそれなりの値段であり、うまくジャンクを組み合わせて組み立てる方がおいしい機種であるが、時間をかけないとなかなか揃わないし、周辺アクセサリのうち、モータードライブとデータバックは稀少なので、無理に狙いに行かない方が良いと思う。特にモータードライブは故障品が多く、状態の良い物は本体並の価格になることも珍しくない。


【使ってみました(爆)】

 思ったよりも明るいファインダーで、視認性は良い方にはいると思うが、何しろディレイとショックが(爆).多くのユーザーから、「金持ちのオモチャ」であると言われたこの機種だが、確かにそんな感じである。昔ののニコンのレンズは、元々絞り優先までしか設計の前提に入っていなかった(これはペンタ、オリンパスも同じだが)ので、プログラムとかシャッター速度優先を実現しようとすると、これは仕方のない弊害らしいと聞いた記憶がある。無論、現代仕様のAF化された、CPU内臓のレンズならそんなことはないのだが、かなり早い時期から開放F値を本体に連動させて、絞りを独立して制御できるように別にアームを用意したFDマウントに、この機種が現役だった当時しみじみ先見の明を感じていたものである。もっとも、更に進んだCPU内蔵のレンズを、マミヤは用意していたのだが、時期が悪く、ユーザーにまったく受け入れられなかった経緯があるので、この辺りは難しいところと言えよう。

 しかし、この軽さと小ささは歓迎できる。その分、古い改造レンズなどとは重さの面でバランスが良くないが、最近安くなってきた初期から中期世代の単焦点AFレンズなどと組み合わせて使う分には、むしろ都合がいいかもしれない。モーター内蔵になったAF機よりもかなり小さいのだ。この魅力を生かしたいところである。中ニコンの場合、予備角を出さないとスイッチが入らないのだが、小ニコンはそれがない。そこも、私のように左目で使う人間にとっては隠れた魅力である。レバーがきちんと収まるのもうれしい。

 そうして考えてみると、今でも「オモチャ」としての側面を色濃く感じる辺り、さすが、設計のニコンだな、と、無意味に感動しちゃいます(爆).

コメント(1)

ずいぶんと遅くなったが、補足。
スピードライトはTTL調光が可能なモデル(現行全部か?)も使用可能。
当方のSB-600でもTTL自動調光が可能であった。

EM(銀氏の云うところのリトル)を先に持っていたので、妙なシャッター感触だと思ったのが第一印象。
EMは「シャキン」、FGは「シャコーン」とあからさまにタイムラグがある。(笑)

もっともプログラム制御が「瞬間絞込み測光」でさらにその時点で補正を入れるためであろう。
このニコンプログラムシステムはタイムラグが短縮されるも、CPU対応になるまで続く。

ちなみにF-301及び、それを母体とするF-501はAF機でCPU連動接点を持つのにもかかわらず、
制御的には同じ。その恩恵でF-501はAiレンズでもプログラムAEが可能なのであるが。

FGの系譜はF-301、F-501へとつながる。

さて、入手した個体は画像のようにAi35-70mmF3.3-4.5S付でジャンク扱い。
単なる電池切れだったのだが、リサイクルショップではフィルムカメラ、
とくにMFカメラはチェックできる人員がいないと見える。

まあ、実際は難アリ品であり、フィルムカウンターがリセットしない、
警告音をオンにしているとザリザリ音が微妙に聞こえ、電池消耗がする。(笑)
さらには素性不明の方眼マットが加工されて組み込まれている。(爆)
心配なのでピント位置を確認したが、問題なし。
おそらく中ニコンの交換スクリーンを加工したのかもしれない。

標準装備のグリップがなくて寂しいので、MD-14を購入。
目黒郵便局のそばの有名カメラ店で税別で5500円(笑)
バッテリーホルダーには電池が入っていました。

余談だが、同時にMD-Eも購入。こちらは税別3500円(笑)
二つ買っても福沢さんが飛んでゆかない(爆)

で、EM共々装着したが、どちらも動きがギクシャクしていておかしい。
で、底ブタを開けると連動接点のほかに、巻き上げ位置検出接点があり、
EM、FG共々ここの接触が悪かったらしく、はずして調整したら完調になった(笑)
意外な盲点ですな。

MD-EがF3のモータードライブMD-4のデザインのオマージュで、
すとんと垂直に落ちたデザインではなく、前方に傾斜した電池室のデザインなのだが、
MD-14もまたしかり、斜めっている(笑)
しかしレンズをつけたときにこれがすわりがいい。
前にコテンと倒れることが避けられる。
もちろん、でかい望遠なんかつけたら意味がないが。
MD-14はグリップ部にモーターを内蔵しているようで無駄にでかい。
はっきり云ってレリーズはボディのボタンを使うのでMD-Eのようにスリムなグリップが望ましいが、
電源とモーターの配置の関係でグリップ部が大きくなっているのだが、
これがホールディングをつらくさせている。
普通にホールディングすると人差し指が柔軟かつ長い人でないとレリーズボタンに届かない。
なのでグリップの引っ掛かりには薬指を添え、中指はグリップ上部の平坦な部分にあてがい、
人差し指をレリーズボタンに持ってゆく。
かなり変な形である。

速度が不要ならMD-Eを勧めるのだが、電源が単4乾電池6本てどうよ?(笑)
まあ、背に腹は変えられんか。

好みのものを装着すればいい。

アイカップはデジタル一眼、D70系のものを流用できる。
アングルファインダーはニコン上級機用の丸型に角型用アダプタを使うのが、
廉価ニコンのお作法かとw

シャッターダイアルもライカM5やキヤノンEFのようにボディからはみ出ていて回しやすい。

露出補正は上級MFにコンと同じくロックボタン付で使いやすいとはリップサービスでもいえないくらいのもの。
小ニコンおなじみのワンタッチ逆光補正ボタンのほうが使いやすいので、
これを使えばいい。
もっとも露出コントロールに微妙なさじ加減を求めるような撮影に使うカメラえではないと思うが。

それだったらメーターをFE方式の追針式にしてくれたほうがありがたい。

割り切って使うのが小ニコンの使い方かと思う。
FGは小ニコンにしては多機能で当時の上級機FEにないスピードライトのTTL調光がついているのも
重宝するはず。

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