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ガラクタ写真機研究同好会コミュのアサヒペンタックス KX

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【メーカ型名】

 アサヒペンタックス KX
 (1975年発売)



【カテゴリ】

 35ミリフィルム一眼レフ レンズ交換可能 金属外装 金属フレーム 現行生産レンズ使用可能 機械式シャッター採用 赤外フィルム使用可能 



【主要な仕様諸元】

 35ミリフィルム使用、横走り式フォーカルプレーンシャッター一眼レフカメラ。全速度機械制御式で、TTL露出計を内蔵。1/1000−1秒とB。シンクロはX=1/60。この部分に関しては、発売当時でも、既に取り立てて特筆できるレベルの機種ではない。しかし、この機種の魅力は、ファインダー内表示の優秀さにある。似た機種として、ニコンのFEやニコマートEL系があり、あれからモーター連動とAEを取り除いて、メカ制御とした、と言うと、大体そんな感じである。2針式アナログメーターに、光学式絞り表示が付く。後のM型番以降の機種では絶滅した、アナログ最終世代である。大きな意味ではSPFのKマウント仕様、ファインダー内表示デラックス化バージョンと言ったところか。K2がESの進化発展型で、電子カメラの正統派なら、こいつはSPからの流れを汲む、メカ機正統派なんだろう。栄光の、ペンタックス高級機 X型番の、ご開祖様である。ほぼSPF相当のファインダー内表示の機種もあるが、やはり進化は嬉しいものである。使用電池はLR44タイプを、直列で2個使用。手元に資料がないのでわからないが、シリコン系の受光体なんだろう。レスポンスは良い。

 忘れてはいけない点が、もう一つ。プレビューと、ミラーアップが出来るのだ。F2やF3に近いデザインになっているが、こいつは先にレバーを倒してから、プレビューボタンを押すと、ミラーが上がるタイプであり、F2とかより使いやすい。Kマウントの機体で、ここまでしっかりした機能を提供してくれる機体は、実は稀少なのだ。

 フォーカシングスクリーンは、この時代に多用されたマイクロプリズムの固定式。私は苦手なタイプである(大汗)。
  
 注意点。わかりやすい露出計のスイッチがないが、予備角引き出してから半押しである。レリーズボタンが少し沈んでロックされるのはMEと同じであるが、単に半押ししただけではメーターが動かない。アイピースアクセサリは、S型番と同じサイズであり、キヤノンの標準の角窓の物が使用可能。ペンタのこの時代の純正品は非常にレアなので、キヤノンの物を探す方が、早くて安くて確実。標準的なEOSの物も使える。細枠のフレームを付けて、視度補正レンズを組むと、純正さながらに似合うのは、S型番と同じである。SP系を持っていたら、試してみると良い(爆)。



【入手のキッカケ】


 同級生がK2愛用者で、少し触らせてもらって以来、気になっていた系統だが、何しろ完動品が少なく、何かしらのトラブルを抱えた機体が目立つ割に高いので、様子を見ていたところ、近所で出物があった。

 

【銀の取得価格】

 本体、6090円→5500円
 M35/2.8 3129円→2700円
 いずれも、長期在庫品だったので、店側が譲歩してくれた。近所の行きつけのリサイクルショップ にて。ハードオフでなく、地方系列の店である。



【普通に買うと、どんなもん?】

 いかんせん、マトモな状態の個体が少ないので決めがたい所。問題があれば1万しないと思うが、本当の意味で完動品なら、2万を少し越えるのが通常の相場か。発売味のマウント切り替えショックで、新品がそんなに沢山売れていない系統なので、基本的に現存個体数が少ないのが問題である。

 

【入手時の状態】

 プリズム腐食し始め(透明な筋のみで、黒帯まで進んでいない)、スロー不良(1/2と1秒で、後幕が出てこない)、電池室軽度の緑青。この系統(SPベースの機種)にありがちな、古くなった&放置+保存状態悪い個体のフルコースである(核爆)。 



【直した所】

 プリズムはまだ問題にならないレベルなので様子見として、電池室は削り、スローはいつものブレーキクリーナーと、リハビリ体操で…(笑)。 モルト張り付け(既に取れてしまっていたので)と、シャッター注油で、鳴きは出るが動くようにはしました(爆)。



【こんな方には勧めません(σ・∀・)σ】

 1、重い機体が苦手なアナタ(σ・∀・)σ
→結構重い。元がSPFで、装備が充実した分、更に重くなった。極端にでかくはないが、相当重いので、覚悟しておきましょう(爆)。軽量小型に走ったM系統とは、好対照である。しかし、持ちやすいデザインで、重さをガマンできれば、案外使いやすい形ではある。その点が救いか。

 2、ワインダーを必要とするアナタ(σ・∀・)σ
→付かない。もっとも、K2 DMDを手に入れても、ちゃんと動くモーターまで手に入れるのは相当困難なので、それならM型番を検討する方が良い。しかし、アレはアレで壊れるし、難しいところ。

 3、ド平均な露出計が許せないアナタ(σ・∀・)σ
→但し、この機種の場合、マニュアル専用なので、慣れるとこれはこれで使いやすかったりする。この世代のペンタの特色で、67も、MEもこうだ。ファインダー内に高輝度な物が入ると、それがどこであっても、物の見事に引っ張られる。はっきり言って、お見事である(爆)。



【こんなアナタにおすすめですヽ(´∀`)ノ】

 1、せっかくのMF一眼レフ、メカで使いたいというアナタ
→Kマウントでこれをやろうとすると、なかなか選択肢が少ないのが実状。コシナのCシリーズか、あるいはお約束のXR500か。安い個体だと、大体そんな辺りに落ち着く。少々出せるならMXがあるが、アレは意外と高いのと、良い個体が減り始めているのが問題。これも痛んだ個体は多いが、露出計が無事なら、大抵の箇所は修理可能である。コシナも修理は受け付けているようだが、元の出来の良さの違いを考えると、やはりこちらに分がある。アレも悪くないんだけどね。個体数が、狙って買えるほど多いわけではないから、考えちゃうし。、

 2、元がしっかりした機体が欲しい、と言うアナタ
→確かに、上にあたるK2と比べたら、意図的な低級化をした箇所はあると言われているが、それでもMZシリーズの安い機種とは比較のしようがないほど造りは良い。機能面での古さは隠せないにしても、その辺りは使い道によっては問題にならない場合も少なくない。何しろ、シンプルでいて、おさえるところはおさえているのが嬉しい限りである。この辺りは、実際に撮影する上で、機能の問題と同じか、それ以上の重要な要素である。安かろう、悪かろうの機体は、使っていて結構苦しいのだ。それがあって、MV1はお蔵入りした経緯がある(大汗)。



【使ってみました(爆)】

 これから出撃、の準備が整ったばかりである(苦笑)。しかし、全体的なフィールの良さは、数多いKマウントの機種の中でも、かなり秀でた存在、といっても良いと思う。まあ、メーターのクセは慣れで何とかするとして、それ以外の基本構造の良さは、低価格まっしぐらに走りまくった後の機体とは、比較のしようがない。これは、それなり以上の機体として作られた物なのだ。K2に華を持たせるために、ミラーの小型化などのペナルティはあるにしても、元々評価の高かったSPシリーズの正統派後継機種であり、自他共に認めるカメラ通、でなくても、長く使える機体である。ハデハデのケバケバ機能オバケの最新機種に飽きたら、こういうメカメカの渋々緑茶のような、この機種に目がいくのは自然な流れである。影ながら評価が安定しているのは、手元に物が来てみるとわかる。「ザ・ベーシックK」の名が、ふさわしいかもしれない。

コメント(7)

おお、ついに買いましたか(笑)

えと、「現行生産レンズ使用可能」に
「Jタイプ、DAレンズ除く(絞り制御できず)」を追加ですね。

受光素子はSPD。

Kissシリーズ用のコンパクトなアイカップが似合うね。(笑)

下位機種「KM」との差別化で、メカニカルカメラにしては
多機能である。
K2がDMDになるときにKXの機能を追加したという話もある。
(絞り直読機能とか)
Kマウントのメカニカルというと、他にはチノンとか
わけのわからんメーカーがあるけど、
使いモンになるのはコシナか、そのOEMのリコーXR-8、
およびXR-8スーパーか。
XRソーラーも太陽電池を組み込んだXR-8だが、
XR-Sのように二次電池に充電してくれないので
暗いと使えないし、あまりにもレア。
いっそ、Kenkoがニコンとヤシコンだけでなく、Kマウントも
出せばいいのに(笑)

しかしフルメンテされたMX、KX、KM、K1000のほうが
多少高くても安心感はあるよね。
メカニカルカメラのほうが、壊れても直しやすいというし。
(メーター以外)
そういえば、コシナからもツァイスのKマウントが出る(出た?)
コンパクトなMXにプラナー85mmはちと荷が重いので、
KXにつけてみるのもいいかもしれない。
最もそういう使い方をするのは少数派だろうけど。

Kシリーズってやっぱり頭腐るのが多いのか・・・・。(汗)
出物があったので、食いついておきました(爆)。KXは、思ったよりも中古が出ないので、マトモな(正しくは、果てしなくマトモに近いと呼べる)個体があったら、安ければとりあえずゲットが正解でしょう(σ・∀・)σ

毎度の補足、感謝ですm(__)m

Kシリーズの頭腐るのは、どーやらSP関係からの伝統らしいですね。同じように、同じ所が痛むことが多い。しかし、直し方も同じなので、使えるところまで使ったら、直して生き返らせれば済む(笑)。

コシナから出たのか@ZシリーズKマウント仕様

なら、MXと並んで、元々人気のこの機体が、更に人気出そうですね。

このアイカップ(視度補正+枠)、不気味に似合います(爆)。お試しあれ。
おはつです。よろしくおねがいします。

大丈夫。私もいきなり壊したことありますから。それもF3(爆)。この記事達の奥深くに埋めてありますけど。

しかし、なかなか良いシステム構成ですね。当方、通勤寄り道用に、MZ−50を用意するも、機体の弱さが怖くて、振るに振れないんですよね。割りそうで。

玉はKの足の物は中古市場で人気があり、高価なので、M35/2.8とA50/1.4と、M40−80/2.8−4に、シグマAF24/2.8と、月並みなラインで止めてます。それ以上は、タクマー150/2.8と、28/3.5、35/3.5(いずれもSMCレンズ)と、お約束タムロンで、なんとか間に合わせてます。この、違う世代のレンズ達を混ぜて使えるのが、この世代のKマウント機の良さですね。

早く戻ってくると良いですね。そろそろ、SMCの味を堪能できる季節だし。

と言いつつ、日曜にPCオート105/2.5を買ってきて、Ai改造している私が言うのもナンですが(σ・∀・)σ 爆
傷が思い出となり、愛着が深まるのが、金属機体の良さでしょう。

更に使い倒しましょう(笑)。

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