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長田神社コミュの神社のあれこれ No.008

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「しめ繩をかける意味とその作り方、掛け方を説明願います。」

しめ繩は、注連繩・一五三繩・七五三繩とも記し、当て字を用いて〆繩とも書きます。昔しは、尻久米繩(しりくめなわ)(古事記)・端出之繩(しりくめなわ)(日本書紀)とも記しています。
 神代の昔、天照大神が天岩戸から出られた時、忌部氏の祖先である天太玉命(あめのふとだまのみこと )が繩を綯(な)って岩戸の前に引き渡し、「再びこれより内にお入り下さるな」と申し上げた。その繩はあまり急いで作ったので、陶尻(ないじり)を断つ暇がなく、それを込めたままのもの、すなわち尻込繩(しりこめなわ)であった。これがしめ繩の起源で、現在のシメノコは絢尻の遺風であると伝えています。しかし語源的に考えれば、シメは占めで、場合を占める意味、すなわち「これから内は注意せよ」という意味の標識の繩である、と説くのが正しいようで、現在でも、門戸・社前などの神聖な場合を他と区別するため、引きめぐらしているのであります。
 その作り方には、神道の家により、あるいは地方の習慣により、古来いろいろ種類もありますが、普通には、打たない藁(わら)を左ないにない、所々に藁の端(はし)(シメノコ)を垂れるのです。このシメノコを三本・五本・七本と繰り返してゆくので七五三繩とも書き、時には一本・五本・三本と続けるから、一五三繩とも書いたわけですが、今日では、必ずしもその数にとられる必要はありません。次にシメノコとシメノコとの間に垂紙を付ける。この垂紙は普通に四垂れの左折りのを用いますが、高い所に掛けるものならば、八垂れでもよろしい。
 こうしてできたしめ繩を神前に掛けるには、本(ない始めの方)を向って右(上位)にかけ、末(すえ)(ない終りの方)を向って左(下位)にするのであります。もっとも、出雲大社のしめ繩はこの反対になっていますが、こうした慣例のある神社は別問題です。
 しめ繩を用いる場所は、本殿・拝殿の向拝の前面、楼門・鳥居・その他の社殿の前面、ご神事道筋の両側、神事を行なう斎庭の周囲、新築の社殿や家屋の周囲、一般家屋の門戸、神棚の正面神木の周囲などです。ただし、神明造の社殿や神明鳥居などには一般にしめ繩を用いない例で、神宮では、平常は遥拝所・祓所・神厩のみに用いられています。また賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)(上賀茂神社)では鳥居だけに用いられ、賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)(下鴨神社)ではどこにも用いられていません。要するに、しめ繩は、いかなる神社にも必ず用いねばならぬというわけのものではなく、すべてその神社の慣例によって用いられるのであります。
 なお、しめ繩には、繩の太さが首尾同様なもの、首がやや太くて尾の方がしだいに細くなっていて、牛蒡注連(ごぼうじめ)と称せられるもの、非常に太く短かいもので大根に似ているから、大根注連(だいこじめ)と称せられるもの、その他いろいろあります。

河田晴夫氏の「神社神道の常識」より

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