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ゴスペルハウスコミュの「方法と目的」2022.10.15

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ゴスペルハウスメッセージ 2022.10.15
「方法と目的」ルカ17:11-19

11 さて、イエスはエルサレムに向かう途中、サマリアとガリラヤの境を通られた。
12 ある村に入ると、ツァラアトに冒された十人の人がイエスを出迎えた。彼らは遠く離れたところに立ち、
13 声を張り上げて、「イエス様、先生、私たちをあわれんでください」と言った。
14 イエスはこれを見て彼らに言われた。「行って、自分のからだを祭司に見せなさい。」すると彼らは行く途中できよめられた。
15 そのうちの一人は、自分が癒やされたことが分かると、大声で神をほめたたえながら引き返して来て、
16 イエスの足もとにひれ伏して感謝した。彼はサマリア人であった。
17 すると、イエスは言われた。「十人きよめられたのではなかったか。九人はどこにいるのか。
18 この他国人のほかに、神をあがめるために戻って来た者はいなかったのか。」
19 それからイエスはその人に言われた。「立ち上がって行きなさい。あなたの信仰があなたを救ったのです。」

アッシリアが北イスラエル王国に侵略・占領した結果、アッシリアの入植によって、サマリアの地は、ユダヤ人と異邦人の混血の人々が住む場所となりました。
サマリア人とは、そのような人々のことです。
ユダヤ人は、血統を重視するので、サマリア人を軽蔑・差別し、付き合いをすることを嫌っていました。
ガリラヤからユダヤまで移動するのに、サマリアの地を通った方が近道でも、あえてサマリアの地を迂回して遠回りするのです。
軽蔑されたサマリアの人も、ユダヤ人を愛することができません。
蔑み、憎み、反発し合う両者なのです。

そんなサマリアとガリラヤの境の村に、10人のツァラアト(重い皮膚病・古い聖書にはらい病と書かれていました)に冒された人がいました。
ツァラアトは、きよくない・汚れているとされ、伝染するとされ、呪われた者とされていました。
他の人たちに近づくことも許されず、遠くから、「私は汚れています」と、大声で申告することが強要されていました。

なので彼らは、遠くから、「イエス様、先生、私たちをあわれんでください」(13節)と、叫んだのです。
「癒やしてください」でもなく、「きよめてください」でもなく、「あわれんでください」と叫んだところに、彼らの悲しみを感じます。

そんな彼らに対して、イエスさまも叫び返しました。
「行って、自分のからだを祭司に見せなさい。」(14節)
遠くから、しかし、はっきりと、大きな声で、イエスさまはそう言ったのです。
イエスさまは、近づいて手を当てて触れて、癒やすこともできました。
実際、そのように癒やされた人もいました。
しかし、今回は、大声で命じただけでした。

10人の中には、イエスさまが触れて癒やしたことを、知っていた人もいたでしょう。
大声の返事だけということに、がっかりしたかもしれません。
しかし、10人とも、イエスさまの言葉に従って、祭司のもとへ向かったのです。
本当は、その場で癒やされたい、すぐにきよめてほしい、と願っていたかもしてません。
それでも、彼らは、イエスさまの言葉を信じて、行ったのです。
そして彼らは、10人とも癒やされました。
きよめられました、呪いから解放されました。

でも、戻って来たのは、1人だけ、サマリアの人でした。

今日は、「方法と目的」を、テーマとしました。
生きていると、苦しいこと、うまくいかないこと、困難、試練があります。
まったくないという人は、いないでしょう。
そのときに、2つのタイプの人がいると思うのです。

1つめは、「苦しみの原因と解決方法をさがすタイプの人」です。
分析好きな私も、こちらのタイプですし、多くの人がそうであろうと思います。
原因を突き止めて解決すればスッキリするのですが、解決できないまま、乗り越えられないままだと、停滞しがち、ヘコみがちになります。

もう1つは、「苦しみの意味と目的をさがすタイプの人」です。
苦難の中で、人生におけるその困難の意味や目的を求める、感じ取る人です。
こちらは、少数派かもしれませんね。
でも、私は、こちらのタイプではないのですが、そのような視点も持ちたいと、常々願っています。

さて、10人のツァラアトに冒された人の中で、だれ一人として、ツァラアトであることを喜んでいた人はいません。
癒やされたい、きよめられたい、解放されたいと願っていたことでしょう。
そして、この10人の中に、「苦しみの原因と解決方法をさがすタイプの人」が9人と、「苦しみの意味と目的をさがすタイプの人」が1人いたのです。

「苦しみの原因と解決方法をさがすタイプの9人」にとって、イエスさまは解決の方法です。
ですから、解決したらスッキリして、完了です。
「苦しみの意味と目的をさがすタイプの1人」にとって、癒やされたことは、イエスさまの人生における意味と目的を受け取ることになりました。
それで、彼は、神様をほめたたえながら引き返して、イエスさまの前にひれ伏したのです。

9人が、すべてユダヤ人であったのか、サマリア人を含んでいたのかは、定かではありません。
人種や民族・部族の問題ではなく、個人の問題なのです。
ただ、このとき戻って来た人、意味と目的をさがすタイプの人が、サマリア人だったということです。

「原因とその解決方法」という、たった1つの解しかないような、思いや考えに縛られて、「その目的や意味」を見失う人が、どれほど多いことでしょう。
それは、二千年前の、この村のできごとだけではなく、今、あなたにも起きることなのです。

嫌な人・苦手な人がいると「いなくなればいい」と思ったり、交渉がうまくいかないと「やっつけてやる」と思ったり。
個人間だけでなく、グループや、国レベルでさえ、そうなっているのです。
短絡的で、わかりやすいかもしれませんが、そこには、愛や喜びや平安が入り込む余地はありません。
「体の悪い人はエスカレーターに乗らなきゃいい」とか「ベビーカーで電車に乗るな」とか、もはや何の解決にもならないことを、弱者に押し付けて、逃げている人たちも多くいるのです。

イエスさまを、神様を、あなたの問題の解決方法とするのか。
イエスさまを、神様を、あなたの人生の意味・目的の中で捉えるのか。
本当の回復は、本当の癒やしは、「方法」という生き方・考え方の中にはありません。
本当の回復は、本当の癒やしは、「目的」という生き方・考え方の中にあるのです。

10人の中には、癒やされても気がつかない人が、9人いました。
10人の中には、癒やされて気がついた人が、1人いました。
目的と意味に目が向けば、癒やされなくても気がつくことすらできるのです。

あなたは、いつまで「方法」に縛られますか。
本当の「目的」に、本当の「意味」に、生きてみませんか。

あなたのためにお祈りします。

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