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ゴスペルハウスコミュの「用意周到」2022.05.21

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ゴスペルハウスメッセージ 2022.05.21
「用意周到」ヨハネ21:15-23

15 彼らが食事を済ませたとき、イエスはシモン・ペテロに言われた。「ヨハネの子シモン。あなたは、この人たちが愛する以上に、わたしを愛していますか。」ペテロは答えた。「はい、主よ。私があなたを愛していることは、あなたがご存じです。」イエスは彼に言われた。「わたしの子羊を飼いなさい。」
16 イエスは再び彼に「ヨハネの子シモン。あなたはわたしを愛していますか」と言われた。ペテロは答えた。「はい、主よ。私があなたを愛していることは、あなたがご存じです。」イエスは彼に言われた。「わたしの羊を牧しなさい。」
17 イエスは三度目もペテロに、「ヨハネの子シモン。あなたはわたしを愛していますか」と言われた。ペテロは、イエスが三度目も「あなたはわたしを愛していますか」と言われたので、心を痛めてイエスに言った。「主よ、あなたはすべてをご存じです。あなたは、私があなたを愛していることを知っておられます。」イエスは彼に言われた。「わたしの羊を飼いなさい。
18 まことに、まことに、あなたに言います。あなたは若いときには、自分で帯をして、自分の望むところを歩きました。しかし年をとると、あなたは両手を伸ばし、ほかの人があなたに帯をして、望まないところに連れて行きます。」
19 イエスは、ペテロがどのような死に方で神の栄光を現すかを示すために、こう言われたのである。こう話してから、ペテロに言われた。「わたしに従いなさい。」
20 ペテロは振り向いて、イエスが愛された弟子がついて来るのを見た。この弟子は、夕食の席でイエスの胸元に寄りかかり、「主よ、あなたを裏切るのはだれですか」と言った者である。
21 ペテロは彼を見て、「主よ、この人はどうなのですか」とイエスに言った。
22 イエスはペテロに言われた。「わたしが来るときまで彼が生きるように、わたしが望んだとしても、あなたに何の関わりがありますか。あなたは、わたしに従いなさい。」
23 それで、その弟子は死なないという話が兄弟たちの間に広まった。しかし、イエスはペテロに、その弟子は死なないと言われたのではなく、「わたしが来るときまで彼が生きるように、わたしが望んだとしても、あなたに何の関わりがありますか」と言われたのである。

今週の聖書箇所は、先週の続きで、ヨハネの福音書の最終盤です。
あと2節で、ヨハネの福音書がおしまいになります。
153匹もの魚が捕れて、イエスさまが炭火をおこしていて、弟子たちがイエスさまとともに食事をしたあとのことです。
ペテロを、本当のペテロ、つまり、教会の土台の岩にするための、イエスさまとペテロとの問答です。
問答というよりも、カウンセリングといったほうがよいかもしれませんね。

イエスさまが「あなたはわたしを愛していますか」と問い、
ペテロが「私があなたを愛していることは、あなたがご存じです。」と答えます。
それが3回繰り返されるのです。

しかし、それは単純な繰り返しではありませんでした。

新約聖書は、ギリシャ語で書かれています。
ギリシャ語には「愛」と訳される言葉が複数あります。
アガペー、フィリオ(フィレオ)、エロス、ストルゲです。
そのうち、聖書には、アガペーとフィリオの2つが使われています。
アガペーは、神様の愛、自己犠牲をいとわない愛、他者中心の愛、意志の愛、覚悟の愛という意味合いがあります。
フィリオには、夫婦・兄弟などの家族愛、友情などの心情の愛、意志というよりも感情から湧き上がる愛、好み、という意味合いがあります。
エロスとストルゲは、使われていません。

アガペーとフィリオのどちらが上等と言うことはありませんが、特徴が違うのです。
そして、イエスさまが弟子たちに「互いに愛し合いなさい」と命じたときの愛は、アガペーが使われていました。

さて、ここで、聖書箇所に戻りましょう。
一回目と二回目の問答では、イエスさまがアガペーで問いかけ、ペテロがフィリオで答えています。
つまり、「あなたは私を、アガペーの愛で愛しますか」に対して、「私があなたを、フィリオの愛で愛したことを、あなたはご存じです」と答えているのです。
ペテロは、「愛することができました!」と答えたのではなく、「愛することができませんでした」と答えたのです。
三回目は、イエスさまもペテロも、フィリオを使っています。
「あなたは私を、フィリオの愛で愛しますか」に対して、「私があなたを、フィリオの愛で愛したことを、あなたはご存じです」と答えているのです。

イエスさまが命じていた「アガペーの愛で愛すること」ができなかったペテロは、不十分な自分を見つめ、見据え、直視せざるを得ませんでした。
しかし、イエスさまは、不十分な弱さのまま、「わたしの子羊を飼いなさい。」(15節)、「わたしの羊を牧しなさい。」(16節)、「わたしの羊を飼いなさい。」(17節)と、ペテロを教会の土台となる岩にしたのです。
そのうえで、「わたしに従いなさい。」(19節)と言うのです。
あなたは弱さを抱えたまま、私とともにいなさい。
私があなたを支えるからと、イエスさまはペテロに伝えているのです。

ペテロを本当のペテロにするために、ティベリアの湖畔が、一晩中の不漁が、153匹の大漁が、準備されていたのです。
ペテロのための完全なお膳立て、用意周到なイエスさまの姿がここにあります。
ここは、ペテロ回復のための、ステージだったのです。
それなのに、ペテロが、「主よ、この人はどうなのですか」(21節)と、ヨハネについての質問をしてしまったのですから、「あなたに何の関わりがありますか。」(22節)とイエスさまが答えるのも、納得です。

さて、質問です。
「生徒が学力(能力)を伸ばすのに、努力は必要でしょうか?」
ほとんどの方が、「必要」だと答えるでしょう。
では、続けて質問です。
「それは、だれの努力でしょうか?」
「もちろん、本人」という答えも多いでしょうが、質問をこう変えたらどうでしょう。
「おいしい料理を食べる(食べさせる)ために努力するのは、客ですか?、調理人ですか?」
もちろん、食べる側ではなく、食べさせる側ですね。

与える側・教える側の努力は、受ける側の努力に比べて、ずっと大きいのです。
生徒の学力を伸ばすためには、教師は生徒の何十倍、何百倍もの努力が必要なのです。
生徒の何十倍、何百倍もの努力をしてくれる教師に教わってこそ、生徒は伸び、成長するのです。
この場面での、ペテロとイエスさまの関係も、まさにそのとおりです。
ペテロは自分を見据えるということをしましたが、イエスさまはそのために完全な用意周到さで準備をしたのです。

また、受ける側の努力についても、種類があります。
一つは、量的な変化です。
取り組む時間を増やしたり、取り組む激しさを増したり、回数を多くするなどです。
一般的に、「がんばる」ということです。
それに対して二つ目は、質的な変化です。
方法を変えたり、方向性を変えたりすることです。
一般的には「工夫」といいますね。

聖書では、神様・イエスさまを羊飼い(牧者)、人間を羊にたとえることが多くあります。
羊をよく生かす(生きる)、よく育てる(育つ)ために、羊飼いも羊も努力をします。
よい羊飼いは、羊のためによい牧草の地をさがし、そこに導き、羊を守るためにはいのちをも捨てます。
大きな犠牲、質的にも量的にも大きな犠牲を支払います。
「わたしは良い牧者です。良い牧者は羊たちのためにいのちを捨てます。」(ヨハネ10:11)とあるとおりです。
それに対して羊は、羊飼いの声に従って導かれ、方向を変え、進んだり止まったりします。
小さな質的な犠牲だけです。

聖書は、あなたに、羊飼いの羊であることを求めます。
そう、聖書はあなたに、質的変化を求めているのです。

きよくなるために、神様に受け入れられるために、正しい人になるために、量的変化を求める宗教もあります。
長期間の、激しい、回数の多い、修行がそれにあたります。
しかし、聖書が求めているのは、質的変化であり、方向転換である、いわゆる「悔い改め」です。
その根拠となるのが、イエスさまの十字架です。
イエスさまの激烈な犠牲があって、私たちにはそれに従う質的変化だけが求められるのです。

質的変化なら簡単だから、受け入れやすいと考えがちですが、実際はそうでもありません。
あえて自分のがんばりが見えるようにやりたい、という人も多いのです。
それは、教育現場でも、信仰生活でも同じです。
ほとんどの場合、そのがんばりが実を結ばないということも、両者共通です。

だから、イエスさまは、周到に用意したのです。
ペテロが方向を変えられるように、質的変化をおこせるように。
激烈な十字架だけでなく、華々しい復活だけでなく、炭火と魚で、ペテロ自身の姿をはっきり見据えさせる問答で、方向を変えさせたのです。

元漁師だから、そこを拠点・基盤にしたかったかもしれないけど、元漁師というあなたの過去に従うのではなく、私に従いなさいと、イエスさまは言うのです。
過去が作るあなたではなく、私が創るあなたを生きなさいと、ペテロを招いたのです。

そしてイエスさまは、ペテロだけでなく、あなたの羊飼いでもあるのです。
あなたのための必要な努力・準備は、周到に用意されています。
二千年前に十字架で死んだイエスさまが、三日目によみがえったイエスさまが、あなたを導くのです。
あなたに必要なのは、その声を聞き分け、方向を変えるだけです。

あなたの過去にしがみつき、過去の延長線上に生きるのではなく、
あなたの羊飼いであるイエスさまとともに生きる新しいあなたを見つけましょう。
そして、愛の中で生きていくのです。

あなたのためにお祈りします。

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