ゴスペルハウスコミュの「星の光から」2020.10.10　

ゴスペルハウスメッセージ 2020.10.10
「星の光から」 詩篇 第８篇

指揮者のために。ギテトの調べにのせて。ダビデの賛歌。

1 主よ　私たちの主よ
　あなたの御名は全地にわたり　なんと力に満ちていることでしょう。
　あなたのご威光は天でたたえられています。
2 幼子たち　乳飲み子たちの口を通して　あなたは御力を打ち立てられました。
　あなたに敵対する者に応えるため　復讐する敵を鎮めるために。
3 あなたの指のわざである　あなたの天　あなたが整えられた月や星を見るに
4 人とは何ものなのでしょう。　あなたが心に留められるとは。
　人の子とはいったい何ものなのでしょう。　あなたが顧みてくださるとは。
5 あなたは　人を御使いより　わずかに欠けがあるものとし
　これに栄光と誉れの冠を　かぶらせてくださいました。
6 あなたの御手のわざを人に治めさせ　万物を彼の足の下に置かれました。
7 羊も牛もすべて　また野の獣も
8 空の鳥　海の魚　海路を通うものも。
9 主よ　私たちの主よ
　あなたの御名は全地にわたり　なんと力に満ちていることでしょう。

今日は１０月１０日、晴れの特異日です。
５６年前の今日、東京オリンピックの開会式も、晴れの特異日ということで選ばれました。
そして、晴れていたのです。
今年も晴れるとばかり思っていたので、夜空の星の箇所を選んだのですが、残念ながら、雲で星は見えないようです。

子どもたちが小学校の高学年になると、課外授業として「夜空を見る会」が行われます。
小学校のグラウンドに集まって、みんなで（希望者で）、空を見上げるのです。
星をよく見ると、木星や火星などの惑星以外の、自分で光っている恒星は、キラキラとまたたいていることもわかります。
キラキラと輝く星たちを見上げながら、私は、神様の創造のすばらしさ、大きさ、美しさに心を奪われました。
そのとき、いつも心に浮かぶのが今日の聖書箇所なのです。

3 あなたの指のわざである　あなたの天　あなたが整えられた月や星を見るに
4 人とは何ものなのでしょう。　あなたが心に留められるとは。
　人の子とはいったい何ものなのでしょう。　あなたが顧みてくださるとは。
5 あなたは　人を御使いより　わずかに欠けがあるものとし
　これに栄光と誉れの冠を　かぶらせてくださいました。

神様は人間を、創造の完成要素として創りました。
全世界・全宇宙の創造という、偉大な作業の最後のピースとして創ったのです。
ジグソーパズルをしたことのある人ならわかると思いますが、最後のピースをはめるときの喜びはひとしおです。
もし、その１ピースがなかったら、落胆の大きさも計り知れません。

そう、満天の星空は美しいものですが、神様にとって、人間は、あまたは、私は、それ以上に愛おしいものだったのです。
満天の星空の美しさに心打たれていた私は、それ以上に愛されているという事実を知り、身のすくむ思いがしました。
神様は、「人を御使いより　わずかに欠けがあるものとし」(５節)ました。
口語訳聖書や新改訳聖書の第３版までは、御使いではなく「神」と訳されていました。
神様から見たら、全知全能・完全無欠・広大無限の神様より、いくらかしか劣っていないというのです。
それほどまでに、人は神様に愛されているのです。

この愛は、イエスさまの十字架によって具体的にあらわされました。
神様が、私たち罪ある人間との関係回復のために、ひとり子のいのちさえ惜しまなかったのです。
イエスさまは、神様の愛の計画を成就するために、死にいたるまで従順に従ったのです。

ほとんどのキリスト者は、イエスさまの十字架を知っています。
すべてのキリスト者が知っていると言ってもいいでしょう。
しかし、知識として知っているだけでは足りません。
救いの理論として知っているだけでも足りません。
あなたのための、愛のゆえの事実として、十字架をとらえる必要があるのです。
本気で、この事実の中に生きることです。
そんな大きな愛を受ける資格はない、ふさわしい私ではないと考える必要はありません。
この大きな愛は、あなたの不十分さなど百も承知の上での愛なのです。

あなたのために、イエスさまはすべてを捨てました。
呪われ、嘲られ、ムチ打たれ、血を流し、痛み、苦しみ、叫び、殺されたのです。
そして、すべて捨てたイエスさまによって、あなたにはすべてが与えられているのです。
それほどまでに、あなたは愛されているのです。
神様の愛は、たしかにあなたに注がれているのです。

神様の愛と、敵対するのをやめましょう。
神様の愛を、妨害するのをやめましょう。
それは無駄な抵抗です。
なぜなら、あなたは神様よりいくらか劣るものなのです。
そして、どんな美しい星空よりも、神様にとって美しく輝いている存在なのです。

街灯の光で星空が見えにくくなるように、私たちの勝手な思いが神様の愛を隠すときがあります。
雲で星空が隠れるように、環境や条件で神様の愛が届かないと思えるときがあります。
でも、星空は確かに輝き続けているのです。
美しくキラキラとまたたき続けているのです。
不必要な光を消して、この愛をいっぱい受けましょう。
愛の事実を確認しながら、今日も、明日も、一歩一歩生きていきましょう。