ゴスペルハウスコミュの「羊を養う」

ゴスペルハウスメッセージ 2016.09.03
「羊を養う」 エゼキエル34:1-6

1 次のような主のことばが私にあった。
2 「人の子よ。イスラエルの牧者たちに向かって預言せよ。預言して、彼ら、牧者たちに言え。神である主はこう仰せられる。ああ。自分を肥やしているイスラエルの牧者たち。牧者は羊を養わなければならないのではないか。
3 あなたがたは脂肪を食べ、羊の毛を身にまとい、肥えた羊をほふるが、羊を養わない。
4 弱った羊を強めず、病気のものをいやさず、傷ついたものを包まず、迷い出たものを連れ戻さず、失われたものを捜さず、かえって力ずくと暴力で彼らを支配した。
5 彼らは牧者がいないので、散らされ、あらゆる野の獣のえじきとなり、散らされてしまった。
6 わたしの羊はすべての山々やすべての高い丘をさまよい、わたしの羊は地の全面に散らされた。尋ねる者もなく、捜す者もない。

聖書の中では、人間を羊にたとえ、神様が羊飼いという関係が表されています。
ラクダでもロバでも牛でもなく、犬でもネズミでもなく、羊なのです。
では、羊とは、どういう生き物なのでしょうか。

第一に、羊は働きません。
羊は、荷物や人を載せて走ったり歩いたりしません。
また、鋤や荷車を引くこともありません。
くびきを付けられている羊は見たことがありませんね。
猟犬のように何かを追うこともありませんし、番犬の代わりにもなりません。
獲物を仕留めてくることもないし、害獣駆除もできません。
羊は、その働きを認められる存在ではないのです。

第二に、羊はすべてに価値があります。
羊のからだは、すべて利用価値があります。
羊毛はもちろんのこと、肉も乳も食用になります。
曲がった角は角笛に、皮は革袋に、内臓だってフル活用です。
羊は、その存在そのものが価値ある存在なのです。

第三に、羊は神様に捧げられます。
過ぎ越しの祭をはじめ、羊はつねに神様に捧げられます。
働きよりも価値よりも、これが一番大切な羊の要素です。
羊は、神様に受け入れられる存在なのです。

働きではなく、存在に価値があり、神様に受け入れられている。
これが、人間が羊にたとえられている理由です。
馬でも牛でも他のものでもないのです。

また、聖書は、リーダーや権力者たちを羊飼いにたとえることもあります。
「イスラエルの牧者たち」（１節）とあるのも、その一例です。

人間は神様にとって、もっとも大切な宝物です。
そんな大切な人間を、神様はリーダーたちに託したのです。
羊のように、大切に扱ってほしいと願って、預けたのです。
しかし、権力者たちは、そう扱うことができませんでした。

「 弱った羊を強めず、病気のものをいやさず、傷ついたものを包まず、迷い出たものを連れ戻さず、失われたものを捜さず、かえって力ずくと暴力で彼らを支配した。」（４節）
この箇所の羊という言葉を、人に置き換えてみましょう。
「 弱った人を強めず、病気の人をいやさず、傷ついた人を包まず、迷い出た人を連れ戻さず、失われた人を捜さず、かえって力ずくと暴力で彼らを支配した。」
そのまま、現代にも通じるひどい状態です。

罪に縛られている人間には、羊飼いの働きを十分にすることができませんでした。
それで、神様はみずから羊飼いを送ることにしたのです。
「まことに、神である主はこう仰せられる。見よ。わたしは自分でわたしの羊を捜し出し、これの世話をする。 」（１１節）

それで送られたのが、救い主イエスさまです。
神様にとって、人間を愛するがゆえの、苦渋の決断です。
そのために、イエスさまを十字架につけなくてなならなかったのですから。

あなたはどうですか。
羊を羊として受け入れていますか。
働きではなく、存在に価値があり、神様に受け入れられている、それが羊です。

あなたに預けられている羊を、羊として受け入れていますか。
それは、友かもしれませんし、家族かもしれません。
また、仕事でかかわる人かもしれません。
彼らを、羊として受け入れていますか。
また、羊としての自分を、ゆるせていますか。

羊飼いとしての自分の力に不足を感じたなら、イエスさまの血潮を浴びましょう。
そこには、愛があり、赦しがあり、贖いがあります。
羊飼いとしてのすべての力があるのです。

血潮を浴びて、あなたは良い羊飼いに変えられるのです！