ゴスペルハウスコミュの「クリスマス」

ゴスペルハウスメッセージ 2015.12.19
「クリスマス」 ルカ2:1-7

1 そのころ、全世界の住民登録をせよという勅令が、皇帝アウグストから出た。
2 これは、クレニオがシリヤの総督であったときの最初の住民登録であった。
3 それで、人々はみな、登録のために、それぞれ自分の町に向かって行った。
4 ヨセフもガリラヤの町ナザレから、ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った。彼は、ダビデの家系であり血筋でもあったので、
5 身重になっているいいなずけの妻マリヤもいっしょに登録するためであった。
6 ところが、彼らがそこにいる間に、マリヤは月が満ちて、
7 男子の初子を産んだ。それで、布にくるんで、飼葉おけに寝かせた。宿屋には彼らのいる場所がなかったからである。

当時のユダヤ人にとって、家を継ぐ存在である男子の誕生は、とても大きな喜びです。
さらに長子ならば、喜びもひとしおです。
女子の誕生は、男子の誕生に比べて、喜びも少なくなります。
いよいよ出産というときには、お祝いのために楽隊が待機します。
男子の誕生ならば大いに演奏でお祝いし、女子の場合はすごすごと帰っていくのです。

もし、王家に連なる家や、財産家の家の出産なら、盛大なお祝いになることでしょう。

マリヤは、御使いに言われていました。
「神である主は彼にその父ダビデの王位をお与えになります。」（ルカ１：３２）
イエスさまは、ユダヤの王として生まれたのです。
盛大な音楽と、豪華なごちそうと、素敵な部屋とが与えられるべき存在です。
しかし、実際は、布にくるまれて飼葉おけの中に寝かされていました。

イエスさまには、ユダヤ人の王としての居場所がなかったのです。

神様は、なんでもできる方です。
宿屋の客の数人をその場から消して、イエスさまのために部屋を用意することなど、朝飯前です。
ベツレヘム中を無人にすることだって可能です。
しかし、神様は、あえてそうしませんでした。
イエスさまには、居場所へ向かっての人生が用意されていたのです。

では、ユダヤ人の王としてのイエスさまの居場所は、どこにあったのでしょう。

それは、十字架上です。
「これはユダヤ人の王。」と書いた札もイエスの頭上に掲げてあった。（ルカ２３：３８）
イエスさまのユダヤ人の王としての居場所は、そこにしかなかったのです。
飼葉おけの中の愛らしい赤ちゃんイエスさまの居場所は、血みどろの十字架上にしかなかったのです。

あなたの救い主は、ふさわしい居場所を与えられないで誕生しました。
そして、十字架への道を歩み始めたのです。
それは、あなたを愛しているからです。
あなたを赦し、あなたを贖い、あなたを永遠のいのちへ招くためです。
あなたに、新しい人生を、新しい生活を、新しいいのちを与えるためです。

宿屋の主人は、家畜小屋をマリヤとヨセフに与えました。
産気づいている女性へのふさわしい場所とは言えないでしょう。
しかし私は、彼がその場所を与えたことに、すばらしさを感じます。

普通なら、家畜小屋を貸すくらいなら、別の宿をあたってくれと言うでしょう。
その方が、妊婦にとってふさわしいと考えるからです。
人口調査でごった返しているベツレヘムの町で、ヨセフとマリヤは、きっと、何件も断られたに違いありません。

しかし、この宿屋は、ヨセフとマリヤとイエスさまに場所を与えたのです。
きたないけど、ふさわしくないけど、彼のできる限りのことをしたのです。

これは、あなたの信仰も同じです。
聖くなくても、いいのです。
弱くても、いいのです。
年をとっていても、若すぎても、いいのです。
今のあなたの用意できる場所を、イエスさまに与えましょう。

そこに、あなたの新しい人生（Life）が始まります。
あなたの新しい生活（Life）が始まります。
あなたの新しいいのち（Life）が始まります。
Life with Jesus.
イエスさまとともに新しいいのちを・人生を・生活を生きましょう。
新しいあなたの誕生、そう、今日があなたのクリスマスです！