ゴスペルハウスコミュの「ヨハネ誕生の予告」

ゴスペルハウスメッセージ 2013.11.23
「ヨハネ誕生の予告」 ルカ 1:5-20

5 ユダヤの王ヘロデの時に、アビヤの組の者でザカリヤという祭司がいた。彼の妻はアロンの子孫で、名をエリサベツといった。
6 ふたりとも、神の御前に正しく、主のすべての戒めと定めを落度なく踏み行なっていた。
7 エリサベツは不妊の女だったので、彼らには子がなく、ふたりとももう年をとっていた。
8 さて、ザカリヤは、自分の組が当番で、神の御前に祭司の務めをしていたが、
9 祭司職の習慣によって、くじを引いたところ、主の神殿にはいって香をたくことになった。
10 彼が香をたく間、大ぜいの民はみな、外で祈っていた。
11 ところが、主の使いが彼に現われて、香壇の右に立った。
12 これを見たザカリヤは不安を覚え、恐怖に襲われたが、
13 御使いは彼に言った。「こわがることはない。ザカリヤ。あなたの願いが聞かれたのです。あなたの妻エリサベツは男の子を産みます。名をヨハネとつけなさい。
14 その子はあなたにとって喜びとなり楽しみとなり、多くの人もその誕生を喜びます。
15 彼は主の御前にすぐれた者となるからです。彼は、ぶどう酒も強い酒も飲まず、まだ母の胎内にあるときから聖霊に満たされ、
16 そしてイスラエルの多くの子らを、彼らの神である主に立ち返らせます。
17 彼こそ、エリヤの霊と力で主の前ぶれをし、父たちの心を子どもたちに向けさせ、逆らう者を義人の心に立ち戻らせ、こうして、整えられた民を主のために用意するのです。」
18 そこで、ザカリヤは御使いに言った。「私は何によってそれを知ることができましょうか。私ももう年寄りですし、妻も年をとっております。」
19 御使いは答えて言った。「私は神の御前に立つガブリエルです。あなたに話をし、この喜びのおとずれを伝えるように遣わされているのです。
20 ですから、見なさい。これらのことが起こる日までは、あなたは、おしになって、ものが言えなくなります。私のことばを信じなかったからです。私のことばは、その時が来れば実現します。」

ザカリヤは、バプテスマのヨハネの父親です。
その誕生の予告に来た御使いガブリエルに、しるしを求めたザカリヤは、口がきけなくなってしまいました。
そして、ヨハネが誕生すると、元通りに口がきけるようになったのです。

さて、口がきけなかったヨハネ誕生までの約１年間、ザカリヤは落胆し、落ち込んでいたでしょうか。
いいえ、彼は落ち込んではいませんでした。
それは、彼には口がきけなくなったことそのものが、確かな約束の証しだったからです。
約束が確かめられるなら、途中の苦労や不便は、悲しみにならないのです。

たとえば、家を改築するとしましょう。
改築の作業中、その家は使えないところが出てきます。
この不便は、新しくなるための不便ですから、受け入れることができますし、喜びです。

赤ちゃんの誕生に伴う、つわりや陣痛も同じです。
男性や、妊娠をしていない女性に、つわりのような苦しさや吐き気がしたら、その原因は取り除かなくてはなりません。
陣痛のような痛みがあったら、精密検査も必要でしょう。
しかし、妊娠中の女性にとって、つわりの原因、陣痛の原因は、おなかの赤ちゃんです。
つわりが苦しいから、陣痛が痛いからといって、赤ちゃんを取り除くことはありません。
そこに、いのちの確かな約束があるからです。

結婚の準備をするときや、赤ちゃんの誕生を迎えるとき、手術の前、不安になることがあるでしょう。
不安はあってもいいのです。
弱さがあっていいのです。
クリスチャンはスーパーマンではないのですから。
でも、その先にある希望の約束に、喜びの約束に、しっかりと目を向けていきましょう。

今のあなたには、生きていく中で、さまざまなことが起こります。
それは、うれしいことだけじゃなく、痛みや不安や悲しみや怒りもあるでしょう。
痛みや不安や悲しみや怒りは、もし、祝福の約束がないなら、ムダな痛みになってしまいます。

しかし、約束はあるのです。
ヨハネの誕生のように、陣痛のあとの赤ちゃんの誕生のように、確かな約束があるのです。
それは、あなたが、｢神様の子どもとして誕生すること｣です。
あなたが、誕生するのです！

その確かな保証が、イエスさまの十字架の約束です。
あなたにある今の痛みは、あなたが生まれるための、陣痛です。
苦しさは、あなたが神様のことして育つための、つわりです。
うまくいかないことは、新しいあなたに改築されるための、不便です。

今の痛みは、今の悲しみは、希望につながっているのです。
決して失望に終わることはありません。
イエスさまの愛の約束の中で、イエスさまの愛をいっぱい受けて、生きましょう！