ゴスペルハウスコミュの「神様が用いるとき｣

ゴスペルハウスメッセージ 2013.06.08
「神様が用いるとき｣マタイ17：24-27

24 また、彼らがカペナウムに来たとき、宮の納入金を集める人たちが、ペテロのところに来て言った。「あなたがたの先生は、宮の納入金を納めないのですか。」
25 彼は「納めます。」と言って、家にはいると、先にイエスのほうからこう言い出された。「シモン。どう思いますか。世の王たちはだれから税や貢を取り立てますか。自分の子どもたちからですか、それともほかの人たちからですか。」
26 ペテロが「ほかの人たちからです。」と言うと、イエスは言われた。「では、子どもたちにはその義務がないのです。
27 しかし、彼らにつまずきを与えないために、湖に行って釣りをして、最初に釣れた魚を取りなさい。その口をあけるとスタテル一枚が見つかるから、それを取って、わたしとあなたとの分として納めなさい。」

この箇所に出てくる｢宮の納入金｣とは、イスラエルの民の２０歳以上の男子が支払うものです。
神様の民としての登録料であり、その贖いのための納入金です。
出エジプト記の３０：１２‐１３に規定されているもので、１人当たり半シェケルです。
この額は、貧富の差がなく一律で、シェケルとスタテルは同価値です。
ですから、ここのスタテル１枚は、イエスさまとペテロの２人分の納入金に当たります。

この奇蹟で、イエスさまは、ペテロの分も宮の納入金を用意しました。
ペテロが神様の民として登録されるため、神様の民として生きるための用意をしたのです。
言い換えれば、神様が用いるときのための用意をしたのです。
ここから、神様が用いるときの様子を開いていきましょう。

ペテロは、他の多くのイエスさまの弟子と同じく、元漁師です。
そのペテロにイエスさまは、釣りを通して御わざを表しました。
ペテロにとって、漁は得意中の得意です。

そう、神様は、あなたの得意なことを用いるのです。
あなたのできること、あなたの長所、あなたの持っているもの、それを神様は用いるのです。

しかし、他の聖書の箇所で、ペテロが漁をしているときは、網での漁の記述ばかりです。
きっと網の方が、漁の効率がいいのでしょう。
新約聖書で釣りが書かれているのは、ここだけなのです。

神様はあなたの得意なことを用いるのですが、あなたの思い通りとは限らないということです。
それどころか、あなたの苦手な部分を通して、神様はあなたを用いることすらあるでしょう。

ペテロは、「いえいえ、イエスさま。釣りより網でしょ。」と、持論を展開しませんでした。
元プロの漁師である彼は、網で採ることの優位を知っていました。
しかし、自分の正しさよりも、イエスさまの言葉を優先したのです。
ここに、神様に用いられる秘訣があるようです。

あなたにも同じ招きがあります。
神様は、あなたの得意なこと、あなたの苦手なこと、長所短所、好き嫌い、すべてご存知です。
その上で、あなたにしかできない用い方、招き方をするのです。
だからあなたは、他の人の用いられ方の真似をすることはありません。
真似をできないし、真似をしても意味がありません。
あなたにしかできない、神様の用い方があるのです。

神様の用い方は、あなたの思い通りではないかもしれません。
しかし、あなたの思いを超えて、神様の計画があるのです。
あなたを神様の民として働かせるため、神様の民として生かすための計画です。
あなたが、神様とともに歩むための、招きです。

他のだれとも同じでないあなた。
あなたは、あなたのまま、神様に受け入れられているのです。