ゴスペルハウスコミュの「言い渡す」

ゴスペルハウスメッセージ 2013.05.04
「言い渡す」 レビ記 13:1-8

1 主はモーセとアロンに仰せになった。
2 もし、皮膚に湿疹、斑点、疱疹が生じて、皮膚病の疑いがある場合、その人を祭司アロンのところか彼の家系の祭司の一人のところに連れて行く。　　　　　
3 祭司はその人の皮膚の患部を調べる。患部の毛が白くなっており、症状が皮下組織に深く及んでいるならば、それは重い皮膚病である。祭司は、調べた後その人に「あなたは汚れている」と言い渡す。
4 しかし、皮膚の疱疹が白くて症状が皮下組織に深く及んではおらず、患部の毛も白くなっていなければ、祭司は患者を一週間隔離する。
5 七日目に祭司が調べて、患部が以前のままで、広がっていなければ、もう一週間隔離する。
6 七日目に再び調べ、症状が治まっていて、広がっていなければ、祭司はその人に「あなたは清い」と言い渡す。それは発疹にすぎない。その人は衣服を水洗いし、清くなる。
7 しかし、祭司に見てもらい、清いと言い渡された後に、その発疹が皮膚に広がったならば、その人はもう一度祭司のところに行く。
8 祭司が調べて、確かに発疹が皮膚に広がっているならば、その人に「あなたは汚れている」と言い渡す。それは重い皮膚病である。
（今日はテキストを新共同訳にしています）

レビ記の第１３章には、皮膚病のことが書かれています。
口語訳聖書や新改訳聖書では、この思い皮膚病を「らい病」と訳しています。

らい病の人たちは、汚れているとされていました。
「『あなたは汚れている』と言い渡す。」と、聖書に繰り返し書かれているからです。

しかし、汚れているのは彼らだけではありません。
罪に染まっているのは、彼らだけではありません。
なのに、目に見える形のものだけが、人の責めるところになってしまうのです。
目の不自由な人、耳の不自由な人、足の不自由な人・・・聖書の中で、彼らは神殿に入ることもできませんでした。

すべての人が罪の中にあるのに、他の人の目に見える欠点に目くじらを立てて、自分を聖としたがるのです。
聖なのは主だけなのに、そのためにイエスさまの十字架があったのに、人は忘れてしまうのです。
他人を裁き、自分を聖とし、安心してしまっているのです。（それは、昔も今も変わりません。）

イエスさまが山上の説教を終えた後に、一番初めに出会ったのは、ひとりのらい病人でした。
マタイ８章１−４です。
1 イエスが山から降りて来られると、多くの群衆がイエスに従った。
2 すると、ひとりのらい病人がみもとに来て、ひれ伏して言った。「主よ。お心一つで、私をきよめることがおできになります。」
3 イエスは手を伸ばして、彼にさわり、「わたしの心だ。きよくなれ。」と言われた。すると、すぐに彼のらい病はきよめられた。
4 イエスは彼に言われた。「気をつけて、だれにも話さないようにしなさい。ただ、人々へのあかしのために、行って、自分を祭司に見せなさい。そして、モーセの命じた供え物をささげなさい。」

らい病人は、イエスさまにきよめてもらおうと思いました。
汚れた自分がイエスさまに触れることはできないので、「お心一つで」と、一歩身を引きました。
しかし、イエスさまは彼に触れました。
「わたしの心だ。きよくなれ。」（３節）
汚れたものにさわれば、汚れます。
イエスさまは自らの聖を捨てて、らい病人にさわり、彼をきよめたのです。

「わたしの心だ。きよくなれ。」（３節）
この「わたしの心だ」という箇所を、英語の聖書（２種類）で読んでみました。
すると、"I do want to."," I am willing."と書かれていました。
いずれも、イエスさまの強い意志を表しています。
イエスさまは、情にほだされたのではなく、なんとなくではなく、強い意志を持って彼にさわったのです。
自らの聖を捨てて、彼にきよめを言い渡したのです。

いま、イエスさまは、あなたに「わたしの心だ。きよくなれ。」と言い渡し、すべてを捨てました。
それは、義務感から来たものではなく、"I do want to."," I am willing."の愛です。
あなたは、イエスさまに愛されているのです。
この愛を受けましょう。
きよくされて、生きましょう。
いえ、この愛に、生かされましょう。